本記事の対象者は美容室の集客に悩める下記の方をターゲットにしております。
- 美容室オーナーさん(エステやネイル、マツエクなども参考になるかと思います。)
- 開業を考えている美容師さん
- 個人事業主のフリーランス美容師さん
国内には美容室の集客コンサルティング業者などが複数存在しています。
正しい業者もいれば、正しくない業者もおり、集客に関しては不透明な業界となっています。
「コンサルティング」と称して導入は無料で行い、後から高単価のHP制作を発注させる事例なども聴いております。
今回は公平な視点で美容室の集客に関して一筆書きたいと思い投稿させて頂きました。
知っているようなお話や集客事例も含まれるかもしれませんが、ご了承くださいませ。
KAMIUではAD Optimize推進室を新設し、美容室の集客/求人広告の運用をお手伝いさせて頂いております。詳しくはこちらの記事を御覧ください。また、こちらの記事にあるようなホットペッパービューティーの分析ツールも提供させていただいています。気になる方はLINE@までお気軽にお問い合わせください。
そもそも美容室の集客とは?
そもそも美容室の集客はどのような歴史を辿ってきたのでしょうか。
国内美容室の集客の歴史からご紹介出来ればと思います。
大まかに分けて美容室の集客方法は大きく4つの世代に分かれているとKAMIU編集部は考えています。
これらの集客4世代にわけて解説していきます。
第1世代:町の美容室としての集客
美容室が産業として始まった頃は「町の美容室」の時代でした。
美容室が今のように氾濫しておらず「町の~さんのとこ」といえばわかる、そういう時代でした。
第2世代:看板でのリーズナブル推しでの集客
次に駅前低単価チェーンの時代が来ます。
「町の~さん」ではなく美容室がビジネスになった瞬間です。
これらのサロンは駅前に「カット1500円!」などと大きい看板を出し、集客していました。
今でも業界1位の阪南理美容などはこの形態で大きくなりましたね。
QBハウスが有名ですが、それ以前からもあったんです。
ちなみに阪南理美容は航空会社をミャンマーで持ってたりします。。
第3世代:大型FCのフライヤー+リアル集客
次の時代は「大型路面FC店」が拡大しました。
アースやアッシュ、と言えばご存知ですね。
彼らの集客方法は「路面での大型店舗」×「フライヤーの徹底的な配布」でした。
都心から離れたエリアに「おしゃれな大型店舗を出店」。
そして、オープンの日には駅前をスタッフでジャックし、数千枚配布し集客するという方法です。
地方の方々にとってはEARTHやASHの路面店はとてもおしゃれに見えて、リーズナブルだったので大きく集客できたんですね。
この2社の経営方針は画期的で、「うまくいった美容室の経営権を店長に譲るという方法で、どんどん拡大しました。
サロンスタッフは「いつかはオーナーになれる」という夢を持つので辞めにくくなるんですね。
※この2社のオーナーの出身組織が同じだったりするのですが、この話はまた別記事で。
このアッシュは「アルテサロン」として株式市場への上場も果たしました。
しかし、この集客方法にも難しい時代が着ます。ネット集客時代の到来です。
第4世代:WEBを活用した美容室の集客方法
フリーペーパーとしてのホットペッパーが登場し、集客がフリーペーパーによりました。
2007年、ホットペッパービューティーが登場し、ネットでの集客が一般化しました。
その後、ホットペッパービューティーやSNS・ブログやHPを利用した集客が一般化していき、
ネットに対応していない従来型のサロン集客では顧客を呼べないサロンがどんどん倒産していきました。
また、ネットのおかげで「路面店」という優位性は消え去りました。
上記の画像のような地代の安い、空中階の店舗がいま超拡大しています。
そして、大型路面店展開していたアッシュやアースは今移転を繰り返しています。
これは、地代の削減のためなんですね。
ネットの影響で、路面店で集客するという美容室の一般的なビジネスモデルが変わってきています。
では、この時代のベストな美容室集客とは?
よく、「ベストな集客方法はなんですか?」と質問される方がおられます。
こちらに関しては、サロンの席数や立地条件などにもよるとお答えしています。
ということで、網羅的に集客方法をまとめさせて頂きました。
どのようなサロンがどういう集客方法に向いているのかをまとめてみました。
イメージですので、あくまで集客の参考としてご利用くださいませ。
【集客1】自社で広告を打つ
ホットペッパービューティーが登場し、自社での広告を疎かにするサロン様も増えています。
ホットペッパービューティーに毎月60万払っているのに、HPが無いなど。。。
自社で広告を打つのも集客に有効なこともあります。
では、自社での広告方法をリアル・ネットに分けて見ていきましょう。
リアル集客:フライヤーの配布で集客する
店舗のチラシやビラを駅前で配布する方法ですね。
この方法は「シニアや中高年」をターゲットにしているサロンでは今も有効です。
常磐線沿いのとあるサロンチェーンでは、「タイムクーポン」として駅前で配布しています。
そのタイムクーポンの配布待ちをしている中高年男性がいるとも聴きました。
「フライヤー?意味ないよ」ではなく、工夫次第では顧客の獲得にもつながるんですね。
ちなみにネオリーブさんも「アース」や「アッシュ」と同時期にFC展開で他店舗展開したサロン様なんですね。
ただ、ネオリーブさんはネット移行での集客にかなり成功されてます。
リアル集客:折込チラシで集客する
じゃあ折込チラシってどうなの?という点ですが、情報が無いのでなんとも言えません。。
年齢別の新聞の購読率が下記のデータです。
この購読率が高い層を狙うのであれば折込チラシもありかもしれませんね
ネット集客:ホームページ(HP)を解説してWEB集客する
こちらの方法に関してですが、「高額なHP制作費用を払って作る」のはオススメ出来ません。
表参道界隈ではチーム●ボさんに2~400万円など払っているサロン様もあると聴きますが、集客に成功しているのでしょうか。
HPでの集客は主に「SEO」経由での流入獲得ですが、現在どこの美容ポータルもSEOに力をいれております。
そのため、個人の美容室が上位を狙うのは難しいのです。
ただ、ある条件をみたすのであれば「持つことも有効」です。
「特化型」美容室はHPを持った方がいい
特化型の美容室はHPを持ったほうが良いと考えております。
下記は立川の「ラシサ」というサロン様です。
こちらは縮毛矯正や髪質改善といったコンプレックス解消系の施術に着目されています。
このような「エリア名×特化ワード」で引っかかるようなサロン様はHPを持っていたほうがいいですね。
なぜなら集客ポータルも特化ワードまでは対策出来ていない場合が多いから、なんですね。
強みのあるサロン様はお金を支払ってHPを持っても良いと思います。
【集客2】有料の集客広告媒体
待ちに待った集客向けの広告媒体です。
こちらも紙・ネットなどたくさんありすぎるので色々とまとめてお話出来ればと思います。
そもそも紙の集客媒体は今どうなの?
紙媒体も色々ありますね。地方紙・ホットペッパービューティなど。。
紙は意味がない!と仰られる方、NO!NO!NO!です。
高齢者の多い地方などでは未だに効果があると聴いています。
逆に若い方の多い都心だと集客効果が薄いかもしれませんね。
また、地方のサロンオーナーは紙媒体も侮ってはいけないかと思います。
地方紙の中には一定ファンを獲得しているものもあり、広告効果があるからです。
ホットペッパービューティが中々倒せなかった地方紙が存在していた話は有名ですね。
なので、「若年層」ターゲットではない地方や特化サロンの方は紙媒体を試してみても良いかと思います。
ネットの集客媒体って結局どれがいいの問題
「ホットペッパービューティだよね?当たり前じゃん!」
いえいえ、、集客するにしてもホットペッパービューティの合わないサロン・合うサロンが存在しています。
下記の比較図は「美容室の席数ごとの限界売上と粗利率」の比較表です。
例えば2席の美容室がホットペッパービューティに高額プランで掲載したところで材料費を考えると回収が出来ないんですよね。
ホットペッパービューティの場合、席数・集客数に問わず一定の広告費なので、席数が増えるに連れて粗利率は向上します。
つまり席数の少ないサロンは圧倒的に不利だったりするんですね。
なので「席数の少ない個人美容室」はホットペッパービューティは向いていないと言えます。
じゃあ個人美容室はどのネット集客媒体がいいの
基本的には「成果型」の集客媒体が良いと思います。
下記にまとめてます。
この並びでいうと、ミニモが540円と安いのでおすすめですね。
またCMも強化しており、個人的にはリクルートはミニモかなと思っております。
「ミニモ minimo」掲載の集客効果や実績・口コミを徹底調査!
集客関連でご相談されたい方は、是非LINE@からご連絡くださいませ。
【集客3】無償サービスで発信する
ブログ・Facebook・Instagram・Twitter・Youtubeなどで集客する方法です。
かなりHOTな集客方法だと言えます。それぞれ解説していきます。
これらの集客方法は「若年層」「特化型」などネットを使う方がターゲットのサロンは必ずやった方がいいでしょう。。
ブログ集客って効果あるの?
「ブログ集客やれと言われたからやってみたけど、全然集客につながらない」
こういう意見はかなり伺います。
ブログ集客は「集客」というよりもお客さまとのエンゲージメント(信頼関係)を高めるために利用するのが良いかと思います。
ただし、集客1で解説した「特化型サロン」の方は、ブログも必ずやりましょう。
毎日施術の状況やビフォーアフターを更新することで、同じエリアの同じ悩みを持つ方への訴求ができます。
こちらの町田の美容室さんmonohairさんとかは有名ですね。
ホットペッパーなしで集客した事例はかなり面白いので、ぜひご参考ください。
Facebook集客はイマイチわからない
Facebook集客だ!と聞きますが、イマイチよくわかりません。
つながっているのはお友達やお客さんですよね。
エンゲージメント(信頼関係)を高めるのには有効だと思います。
集客目的でいうと、Facebook上には趣味のグループなどもたくさん存在しています。
このようなグループから集客できる可能性はあるかもしれません。
しかし、成功事例を知らないので何とも言えません。。。
また追加で情報がありましたら追記致します。
Instagram集客はおしゃれ感度の高い女子
SHIMAなどはInstagram集客に成功していると聴いています。
オシャレ感度の高い方が、気に入ったスタイル写真から来店するケースが多いとのこと。
あとはサロンモデルのタグ付けから美容師に遷移し、来店につながるパターンもあるようです。
サロンモデル撮影をする際は、必ずタグをつけてもらってInstagramに投稿してもらいましょう。
また、インバウンド集客として中国系のワードをタグに入れておけば、中国人のお客さまがこられることもあるそうです。
集客といっても爆発的な集客は見込めないかもしれませんが、地道な努力でファン獲得には繋げられます。
Twitter集客は若年層のクーポン目当て&ファン獲得
?美容室行きたい人DM?
Twitter割引でなんでも半額でやりますよ〜??
気になったらDMください?❗ pic.twitter.com/ftVjY3kniL— クリハラ ヒデタケ/美容師【LABO】 (@krhrhdtk) 2016年10月13日
Tiwtterは上記のような割引クーポン情報を配信しておくことで、集客につながることがあります。
ただ、若年層のクーポン目当ての方が多くなる傾向になるようです。
オーナーによっては「なんでTwitterで割り引いてるんだ!」と怒るかたもいらっしゃるらしいのですが、
ホットペッパーで一名あたりいくらで呼んでるのか計算した上で、その分Twitter経由は割引するなどはありかなと思います。。
あとはOCEAN TOKYOのようにTwitter上で配信し続けることで爆発的な人気になっているサロンも現れています。
所属の半数以上のスタイリストがフォロワー5000以上という驚異的な集団です。
Ocean TOKYOに関しては、このチームの話だけで2本程度記事かけそうなので、また別の機会に。
特定のファン層を作り出す自信がある方はTwitter発信もしてみてはいかがでしょうか。
Youtubeでの美容室動画発信は集客につながる
Youtube上で人気になる美容師が登場しています。
元アクアの木村一平さんなどはヘアアレンジ動画で人気になり、独立しました。
ただ、人気になりやすいのはヘアアレンジ動画なんですよね。。
ヘアアレンジだと一見さんが多くなりそうな気がしています。
もっと別のベクトルの動画配信で人気が出れば、一定のファンを獲得できると思います。
【集客4】徹底的な差別化を行う
これは他のサロンが実施していないようなサービスを行い集客につなげる方法です。
例えば「千葉駅 訪問美容」などで検索した場合、下記の情報が出てきます。
どうでしょうか?こちらの検索結果。ホットペッパービューティなどが一切でないんですね。
あまり競合がいないようなサービスを展開することで集客する方法も存在しています。
【集客5】リアル×客ハン
最後はリアルな客ハンを疎かにしないということですね。
街頭での客ハンではないです。
バーや、居酒屋の店長さんなどと仲良くなったり、地域の仲間を作るという事が実は地道な集客になったりするんですよね。
個人店のオーナーさんなどはやはり地域のお客さまと強い繋がりを持たれています。
そのような信頼関係の構築が長期的な美容室運営にはかかせないものだとKAMIU編集部は考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あらゆる美容室の集客方法に関してまとめをかかせて頂きました。
ネット上では網羅的に集客の方法がまとまっていなかったり、HP製作会社の記事が並んでいたりするので、このような記事は初めてかもしれません。
まだまだ書き残した集客に関する情報もございますので、もしこの記事をお読みになられて気になった方は、是非LINE@でご質問くださいませ。
また、KAMIUは集客コスト・材料費(5%~10%カット!)・求人費用の削減をプロジェクトとしたAS Circleと提携しております。
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