どうも、KAMIUの編集部です。以前取り上げた「THE SALONS」さん、覚えていらっしゃいますでしょうか。海外で流行していたブース型のシェアサロンを展開する企業さんです。
面貸しではなく、ブース貸し美容室「The Salons」は美容室業界の独立文化を変える一手となるか?
ブース型のシェアサロンモデル、良いのが従来の課題だったシェアサロン内でのトラブル、清掃や在庫管理などの課題がなくなるんですよね。
美容師さんも「自分の城」を持てるというメリットがあるモデルでした。
THE SALONSのモデルが日本に輸入されてから早くも5年。いま、ブース型シェアサロンが急成長しています。
美容室業界、シェアサロンのブームからブース型への転換期。ブース型サロンとは?
従来のシェアサロンとブース型の違いをおさらいしてみましょう。
シェアサロンは、複数のスタイリストが1つの店舗空間を共有する形態のサロンでした。
フリーランススタイリストが増えている昨今、利用者にとっては固定費を抑えながら独立できるため、急成長してきました。
一方、最近急成長しているのが「ブース型サロン」。
ブース型サロンは、スタイリスト一人ひとりに“独立したブース”を用意し、それぞれの空間を貸し出す形態です。
プライバシー性が高く、店名も自分で決めれるなど、自由度がかなり高いことが特徴です。
このブース型モデルが急成長していました。
国内の主要ブース型サロンチェーンは4社、サロウィンがすごすぎる
THE SALONSが5年前に切り開いたブース型モデル。
現在、日本国内でブース型サロン市場を牽引しているのは、下記の4社です。
– me by SALOWIN
– THE SALONS
– サロンヴィレッジ
– SOLON
このモール型のモデルがいま、伸びています。出店推移などをまとめてみました。
サロウィン、THE SALONSなどブース型サロン4社の出店数や出店推移をまとめてみた
4社の年度ごとの出店推移をまとめた表がこちらです。
いや、サロウィンさんがすごすぎる・・・。2024年だけで10店舗出店しています。
各ブース型サロンのサイトにいくと、このように稼働状況が見れたので、稼働率もまとめてみました。
入居稼働率でまとめるとこのような感じです。サロンヴィレッジの稼働率がかなり高い状況ですね。
サロンヴィレッジは銀座に3店舗出店するなど、ドミナントで集中的に出店しています。
店舗数はサロウィンが開始して、たった1年で美容室モール業界トップとなっています。
上記の稼働率データに関しては、サロウィンは出店が増えていることに加え、THE SALONS、サロウィンともに来月オープンの新宿店データも含んだ稼働率なので、もう少し上振れそうです。
それにしてもどこも稼働率高いですね。。いずれにしても表参道や銀座などは空くとすぐ埋まる状況のようです。
なぜ、サロウィンはブース型を急成長させられたのか?
中でも特に急成長していたのが「サロウィン」でした。彼らは2024年だけで10店舗のブース型モールを立ち上げています。では、なぜここまで急成長できたのか?
恐らくシェアサロンで集めた美容師さんたちに対して出口としての「モール提供」なんですよね。フリーランス美容師さんの出口は「完全独立」だったところに、モール型という別の独立手法を提供しかけたようです。
高速で10店舗モール方を展開できたのも、SALOWINですでに独立希望者を抱えていたという点が大きそうですね。素晴らしいですね・・。
確実な次のトレンドとしての「ブース型サロン」、一方で坪単価で考えると割高。坪単価は4.3~5万円ほどの場合も。
今後、シェアサロンからブース型サロンへと大きく流れが移行していくことはほぼ間違いな差そうな印象です。
一方で、ブース型は内装・設備を整えて、防音壁も充実させる必要があるので、美容師さんにとっては坪単価が中々高いです。8坪ほどの小スペースで月額34万~38万超え。つまり坪単価4.25万円です。表参道の坪単価が2万円程度なので、2倍~3倍ほどの坪単価。
ちなみにブース型サロンによっては「最低2年契約(契約した時点で800万ほどの支払いが確定)するケースもあるようなので、契約時はご注意ください。
このあたり今後価格競争になっていくのでしょうか。↓のような感じで、店舗ごとの稼働率もまとめてみたので、欲しい方はKAMIUラインまでご連絡ください!
表参道や銀座はまだまだ需要ありそうですね~。
というかシェアサロン過当競争になってるエリアならめちゃくちゃいけるんじゃないかこれ。。という印象でした。