KAMIU編集部は年間100名以上の美容師様にインタビューをしております。
様々な理由から美容師を転職したいという方がおられ、
美容師から美容師への転職に成功した方、美容師から異業種への転職に成功した方、様々な方がおられます。
今回、KAMIU編集部が多くの美容師さま・美容室オーナー様とインタビューし、気づいた美容師の転職・求人サイト選びで気をつける3つのポイントをご紹介させて頂きます。
また、実際のインタビュー事例から、”本当に良い美容師の転職とは”をご紹介します。
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美容師を転職したい、辞めたい・・・
美容師業界の離職率は新卒で入社後、5年以内に88%が辞めると言われています。
引用:美容師辞めたい。新卒が辞めたくなったときに読む記事
辞めた方々は美容師としてそのまま転職したり、もう美容師自体を辞めるというなど様々です。
では、何故88%の彼らは美容師を辞めたり・転職していくのでしょうか?
一人の美容師のインタビューから紐解いていきたいと思います。
憧れの有名美容室へ新卒で入社、1年未満で転職(20代女性)
「美容師から、美容師の転職は人生を大きく変えました」
カナさん(仮名)は表参道で有名な美容室に入社しました。
カナさんの美容専門学校は目立って有名ではなかったので、
彼女の学校では一躍カナさんは注目されたそうです。
そんなカナさんのお話をご紹介させて頂きます。
新卒入社、数ヶ月後の異変
無事に有名美容室へ入社した私は、毎朝誰よりも早く出社し、
そして、誰よりも遅く退社していました。
「お前ノロいんだよ。塗布もっと特訓しろよ
「カナはさぁ、もうちょっと頭使って動いたほうがいいよ」
入社から数ヶ月ほど経ったある日、先輩たちが突然キツい口調になりました。
私だけでなく、他の新卒生に対してもです。
それは一人のリーダー格の先輩が美容室を転職してからの出来事でした。
後から知ったのですが、この転職したリーダー格の先輩がストッパーになっていたそうです。
みんな先輩が転職してからの他の先輩の言動に耐えきれず、辞めたり、転職していきました。
20名ほど入社した同期の新卒美容師は10月の時点で10人になっていました。
当時の私達の話題は「どこの美容師求人サイトが良いか」でした。
私自身、あれほど憧れていた有名店に対しても気持ちが冷めてしまっていました。
あれ、私、美容師に向いてないかも
それからちょうど1年後、お客様から私にクレームが来ました。
「シャンプーのときに、水が襟についたんだけど?」
その夜、先輩たちに呼び出され強く叱られました。
朝まで説教という名で飲みに連れ出され、「カナはノロい」「そんなんじゃどこの美容室でも通用しない」と説教されました。
あれ、私美容師に向いてないかも。転職したい。
と思った瞬間でした。
朝から晩まで長時間働いても褒められず、上達スピードも周りに比べて遅い。
何のために美容師になったのか忘れかけていました。
周りの同期は転職して、手取り給与が増えてたり、休みが増えてたりする。
なんで私はこのブランド店にこだわってるんだろう?
先輩たちと解散した始発電車の中で
リジョブやリクエストQJなどの美容師向け求人サイトに登録しました。
とりあえず、一時的に働ける会社を探そう。
当時の月収は手取り13万円。そういう思いで登録しました。
はじめての美容室の派遣会社との面談
求人サイトへの登録後、美容室の派遣会社へ面談へ行きました。
アシスタントなのでちょっと難しいかもというお話でしたが、
無事、休日だけ働かせてもらえることに。
なんと時給は1100円。
普通に働くよりも良い時給でした。
私は美容室の派遣会社を通じて週1働くことになりました。
2日前に言えば働けるので、優遇が聴いてとても楽でした。
とはいえカットモデルのモデルハントや定期的な講習会、撮影会などもあったので、私の心身は疲れていっていました。
Twitterで「美容師」と入れると、「辞めたい」という候補ワードが出てきました。
みんな同じなんだ、そう思いました。
当時の私は、美容師として働くことに限界を感じていました。
美容師、1度目の転職
美容師2年目を目前に私は美容室を辞めました。
「実家に戻る事になった」そう言いました。
恥ずかしい話ですが、正直に言うと、「なんで?」と突っ込まれるからです。
やめた理由は「美容師の派遣を通じて、もっと違う美容師の生き方を見つけたから」です。
当時の私は
- 低賃金
- 長時間労働
- 劣悪な職場環境
という状況で働いていました。
本当にプライベートもなく、お金もなく、精神的なゆとりもありませんでした。
派遣を通じて、美容師でも自由に稼げるということを知りました。
転職先は完全歩合制の業務委託系サロンでした。
アシスタントとしての雇用ははじめてだったとのことです。
業務委託系サロンは3~4社面接に行きました。
その中から、美容師派遣のときにいっていたサロンに決めました。
美容院の求人サイトを見ていると、大体上の方に業務委託サロンが並んでいます。
将来的にお店も持ちたかったので、勉強になると思い決めました。
転職先はスピード×テクニックが問われる世界だった
業務委託サロンで私はアシスタントとして入社しました。
半年ほどアシスタントでやらせて頂き、無事スタイリストとしてデビュー出来ました。
たった1年半でのデビューです。
前職では3年カリキュラムだったので半分でデビュー出来ました。
「転職するとこんなに変わるのか」
という感想でした。
私が転職した業務委託系サロンではお客様がどんどん入客します。
店舗で月600~800名の新規集客がありました。
もたもたしてられないのです。
そして、悪い口コミが入ると罰金になるため、クオリティも保証する必要がありました。
スピード×テクニックの世界は、完全歩合でやりがいが感じられました。
美容師4年目で年収500万を超えた
その後、3年ほど業務委託系サロンで努めています。
現在の給与は50万を超えています。
私のサロンは指名歩合50%、フリー歩合が40%です。
指名売上が9割、フリー売上が1割あります。
他の同期の美容師と比べるととても高収入だと思います。
また同時期にこの業務委託美容室に入社した美容師さんたちは
フランチャイズオーナーとして数店舗美容室を展開していたりします。
昔いた有名店は店舗を縮小しています。
あの時、美容師として転職していなければ見えなかった世界。
美容業界にも、こんなに稼げる世界があるのかと知ることができました。
出勤に関しても比較的自由で、ストレスが殆どなくなりました。
(古株ということもありますが)
あの時、「美容師として向いてない。転職しよう」と思ったとき、辞めなくて本当に良かったです。
美容師は何故辞めるのか?美容師の転職理由トップ3とは
カナさんは2年絶たずに美容室を退職し、他のサロンへ転職しました。
彼女は何故、2年絶たずに美容室を転職したのでしょうか?
ではカナさんの事例から、なぜ美容師は辞めやすいのか?を紐解いていきたいと思います。
なぜ美容師は辞めるのか?
美容師さんが美容室を辞める時、大きく2つに理由は別れると言われています。
外的要因と内的要因です。
外的要因は
- 給与が安い
- 同僚との相性が悪い
- 労働時間が長すぎる
などの他人の力で変えることができる要素です。
内的要因は
- そもそも美容師の仕事が楽しくない
- 美容師になりたくなんてなかった
などの自分自身で変えられることです。
転職を考えられている方は、美容室を転職したい理由が2つのうちのどちらかによって、美容師から美容師への転職にするのか否かを決めましょう。
参考記事:新卒が美容師を辞めたくなったら読む記事
以上のように、美容室のスタイリストは内的要因・外的要因のどちらかで転職をしていきます。
では、実際統計的に見て美容師はどのような転職・退職理由が多いのでしょうか?
一部ご紹介させて頂きます。
美容師の転職理由ランキング
では美容師の転職理由のランキングをご紹介します。
そもそも美容師はどんな理由で転職していくのでしょうか?
下記はWebAnが発表した美容師の転職理由です。
■対象機関:2011年9月9日~12日
■n数=164名+52名
第1位:業務内容の割に給与が低いから美容師を退職した
退職理由の1位が悲しいことに「美容室の業務内容の割に給与が低いから」という結果に。
年収は本当に低いと言われていて、DODAの年収ランキング270万円とワースト1位です。
第2位:精神的に疲れる仕事だから美容師を転職した
ここも厳しいですね。サロンワークという仕事上、
同僚のスタイリストと24時間一緒に居なければならないので、
そりがあわなければ完全に苦痛です。
第3位:1日に働く時間が長すぎるから美容師を辞めた
一般的に古い美容室だと、かなりの長時間労働を求められます。
スタイリストであればまだましですが、アシスタントだと準備~片付けまでずっといなければいけませんから。。
スタイリストの転職ランキングから紐解く良い美容室とは
実は美容師の転職理由1位~3位までが先ほどの外的要因といった要素です。
つまり、美容室を転職すれば解決する問題を多く抱えていると言えるでしょう。
給与が低いから転職したという方に対しては、給与が高いところにいけばいい
精神的に疲れる仕事だから転職した方に関しては、楽に働ける場所にいけばいい
労働時間が長すぎるから転職した方は、労働時間が短いサロンにいけばいい。
パット見内的要因もありそうでしたが、全て外的要因です。
転職することで解決することが可能なのです。
次に、どうやって美容室の求人サイトを選べばいいのか解説させて頂きます。
美容師の求人サイト選び3つのポイント
多くの美容師は美容室を転職することで悩みを解決することができます。
ではどのようにして、次の良い美容院を探せば良いのでしょうか?
- 美容室求人サイト大手3社比較とオススメ
- 求人情報で重要視するポイント
- 転職面談時に見るべき点
美容師向け求人サイト大手3社の比較
美容室の求人・派遣サイトを見るのが一般的です。
下記の3つの美容師求人サイトが有名ですね。
・リクエストQJ
・リジョブ
・サロンキャリア
それぞれの特徴を比較してみました。
リクエストQJ~QJ掲載サロンは稼いでる?~
美容師様向けの求人サイトといえば「リクエストQJ」ですね。
こちらのサイトに掲載されている美容室は稼いでる可能性がかなり高いです。
何故かと言いますと、掲載料がかなり高額なのです。
検索順位はお金を支払った順になっています。
高いプランで月48万円~。
それだけの資金的余裕があるサロンだけが掲載をしていると考えても過言ではないでしょう。
なので美容師・スタイリストの方で「資金的余裕のある」安定した美容室へ転職したい方は、QJを見るのが良いかもしれません。
リジョブ~圧倒的な求人掲載数~
最近勢いがあると言われているのが「リジョブ」ですね。
こちらは美容師の求人掲載数が圧倒的に多いです。
理由としては「元々は求人の掲載料が無料だったこと」が理由です。
リジョブのビジネスモデルは美容師さんが採用できたらお金を払うというモデルです。
一人採用で大体20~25万円かかるんだとか。
その一部を美容師に還元しているというビジネスモデルです。
「気づいた美容師さん」は感が鋭いですね。
つまり美容室はあなたを採用することで25万円をリジョブに払っているんです。
どうせ転職するならそのお金を求職者の美容師さん・スタイリストさんに還元してほしいですよね。
サロンキャリア~充実なお祝い金~
サロンキャリアは過去のリジョブと同じモデルで、完全掲載料が無料です。
またビューティガレージが提供しているのでサロン掲載数も多いです。
エステ系が多いようですが、美容院の求人を探されている方は要チェックですね。
じゃあ美容室の求人サイトは結局どこがいいの?
そもそも美容室求人の掲載量と質は充分か?という点を気にしたほうが良いです。
美容室求人の量が少ない、質が悪いと「少ない中から選んでる」ということになります。
そのため、掲載数が多い美容師求人サイトを選ぶべきだと思います。
美容師転職を成功させるためには
ここまで、カナさんの転職ストーリーから、実際の求人サイト選びまで見てきました。
最後に今の美容室をやめようと考えている方へ。
環境を変えれば、人は驚くほどにかわります。
今の状況で自分はくすぶっていると少しでも思うようであれば、
転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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