こんにちは。
KAMIU編集部です。
今回は、COLORMUSE(カラーミューズ)についてお尋ねすべく、資生堂プロフェッショナル株式会社様にお邪魔してきました。
日本人の髪に適した新たなカラーシステムCOLORMUSE(カラーミューズ)
今回取材するのは、資生堂プロフェッショナル様から発売されたCOLORMUSE(カラーミューズ)です。
目を引く鮮やかな発色
COLORMUSE(カラーミューズ)は、全12色からなるカラークリーム(塩基性/HC)がメインのシリーズで、リムーバーなど専用サポートアイテムを入れると全部で21品になります。
鮮やかな発色が特徴的で、KAMIU編集部もアジアビューティエキスポ2018で拝見したときから注目していました。
COLORMUSE(カラーミューズ)は塩基性/HC染料のトリートメントベースカラー
日本での塩基性カラーの歴史はまだ浅く、解禁されたのは2001年。
未だ海外メーカーが多いこの市場において、日本発のCOLORMUSE(カラーミューズ)はどの様な経緯で開発されたのでしょうか。
多様化するカラースタイルのニーズに応えるためのCOLORMUSE(カラーミューズ)
2018年6月に発売されたばかりのCOLORMUSE(カラーミューズ)
‐ 本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、まずはCOLORMUSE(カラーミューズ)について教えてください。
よろしくお願いいたします。COLORMUSE(カラーミューズ)は塩基性とHC染料を使用した、トリートメントベースのカラーをメインとしたシステムケアラインで、2018年6月に発売しました。
全12色からなるカラークリームをはじめ、カラーリムーバー、カラーイコライザー、トップコート、カラーシャンプー、カラートリートメントといったラインナップになっています。
色鮮やかなカラーを作りたいという思いからのスタート
‐ COLORMUSE(カラーミューズ)の開発経緯から教えてください
まず注目したのは流行の”ある動き”でした。
元々化粧品メーカーの弊社ですが、シーズン毎のコレクションなどを通して流行の分析をしています。ここ数年の傾向でわかってきたのが、流行は1つではなく複数が合さり、多様化しているのと同時に、お客さまは自分の個性を大事にしているということでした。
同時にナチュラル系のヘアカラーだけでなく、カラフルなヘアカラーをする人が日本でも増えてきており、ブリーチを使ったデザインにも大きな流れが来ていると感じました。
急速なSNSの広がりもあって、目を引くカラースタイルが注目度も高く、色鮮やかなカラー剤が今後求められると感じ、COLORMUSE(カラーミューズ)のプロジェクトが発足しました。
塩基性カラーの開発が目的だったわけではなく、色鮮やかで、ダメージレスで楽しめるカラーを求めた結果、COLORMUSE(カラーミューズ)は塩基性/HC染料を用いたカラー製品になったんです。
発売まで4年!?試行錯誤の末に辿り着いたCOLORMUSE(カラーミューズ)
‐ COLORMUSE(カラーミューズ)の開発ではどのようなことに苦労されましたか。
開発は美容師様へのヒアリングや実験を繰り返しながら進めていましたが、矛盾する2つご意見に苦労することになりました。
「アルカリカラーでは出せない色を出したい」
「使用後のカラーチェンジを簡単にしたい」
といった2つのご意見です。
‐ これは両立が難しそうですね…
実は、欧米のメーカーには、COLORMUSE(カラーミューズ)のように色鮮やかなカラーが多いのですが、私たちアジア人の髪にはあまり合いません。
というのも、欧米人の様なブロンドヘアであれば綺麗に色が出ますが、赤味や黄味が残るアジア人の髪では狙った色が表現しにくいんです。
アジア人の髪でもしっかり色が出せる又は表現できるものを作ろうとするのですが、そうすると今度は色が落ちにくくなってしまう…
今のCOLORMUSE(カラーミューズ)は、何度もテストし試行錯誤の末に辿り着いたベストバランスの製品です。
アジア人の髪でも狙った色を表現することができ、専用アイテムのカラーリムーバーで簡単にカラーチェンジが可能となっています。
プロジェクトの発足から約4年間をかけて研究に研究を重ね、販売に至りました。
COLORMUSE(カラーミューズ)にしかない特徴~専用アイテムと調整色~
‐ 他にはどの様な特徴がありますか?
カラーリングだけでなく、色素除去からアフターケア、ホームケアまでの一貫した製品ラインナップが揃っていることも特徴になります。
特に、ダメージを抑えながら残留色素を取り除いてくれるカラーリムーバーは他にはない独自の製品になっています。頻繁に色を変えたいというお客様のニーズにもお応えすることが可能になります。
また、ビビットな色だけではなく、「グレー、ブラウン、ベージュ、クリア、ホワイト」といった調整できる色があることも特徴の一つです。
ビビットからナチュラル・ペールまで幅広い色表現が可能なため、「ここまでビビットな色は使わないな‥」という美容室様にも、ご使用いただきやすくなっているかと思います。
予想以上の反響!!COLORMUSE(カラーミューズ)で切り開く未来
– 発売後、ここまでの反響はいかがでしょうか。
お陰様で、ここまで想定していた以上の反響をいただいています。
特にインスタグラムを中心にSNSでの反響が大きく、既に当初の計画を上回っています。
COLORMUSE(カラーミューズ)をきっかけに、弊社カラー商品を導入していただけるケースも多く、今後のさらなる広がりに期待しています。
‐ 今後、御社としてはどのような計画をされていますか。
実は香港では7月からCOLORMUSE(カラーミューズ)の発売を開始し既にこちらも多くの反響をいただいています。今月より順次ASEANをはじめ、各国での発売を控えており、今から楽しみです。
また、COLORMUSE(カラーミューズ)の次の展開に向けて、既にリサーチを開始しているところです。
COLORMUSE(カラーミューズ)をもっと知っていただくために、引き続きセミナーも開催予定です。
【編集後記】インタビューを終えて
今回のインタビューで一番印象的だったのが、COLORMUSE(カラーミューズ)に対する社員皆様の自信です。その自信の裏側には、約4年という開発期間の絶え間ない努力が詰まっているように感じました。皆さん、ご自身の髪でも実験をされるとのことで、頻繁に髪色も変わるとのこと(¨!
SNSを見れば、#COLORMUSEで色鮮やかなカラースタイルが既に多く公開されていて、その投稿は日々増えてきています。組み合わせ次第で何通りもあるカラーバリエーションの中から、ご自身で新しい発見をしてお客様と共に楽しむのはいかがでしょうか♪