美容室で使用されている業務用のカラー剤。
実はサロンによって様々なメーカーのヘアカラー剤を使用していますね。
「お客さまはヘアカラー剤が何でもいいと思っている」
「お客さんはヘアカラー剤の違いに気が付かない」と思いきや、
美容室はカラー剤で集客する時代が既にきています。
THROWやイルミナカラーの事例を用いて、ご紹介させて頂きます。
美容室のカラー剤メーカーシェアトップは?
そもそも美容室の業務用カラー剤でシェア1位の会社をご存知でしょうか。
では、美容室のヘアカラー剤の2013年のシェアランキングを見てみましょう。
ランキング順位 | 企業名 | シェア |
---|---|---|
1位 | ミルボン | 17.80% |
2位 | ナプラ | 12.80% |
3位 | ホーユー | 9.20% |
4位 | タカラベルモント | 7.70% |
以上がランキングとのこと。ランキングのシェア1位のミルボンは「オルディーブ」や「ファルグラン」という製品を販売しています。
こちらのミルボンの製品名、美容師以外の方は名前をご存知でしょうか?
女性の知人10名に質問してみた結果が下記です。
「知らない」がなんと100%。
編集部もこの業界に来るまで存じ上げませんでした。ミルボンさん申し訳ございません。
ちなみに先ほどの業務用カラー剤メーカーのランキングは2013年のものです。
そして、2016年。
このランキングにいないヘアカラー剤メーカーを起点として、この美容室向けカラー剤の業界が変わろうとしています。
美容室はカラー剤で集客する時代が到来している
こちらのブログを読んでいる方は大半ご存知だと思いますが、
こちらのグラフを御覧ください。
※出典:Google提供のGoogleトレンド(利用方法を知リたい方はLINE@まで)
こちらは主要な「とある美容室業務用カラー剤」の「製品名」で検索された回数です。
Google上での検索数が反映されていますので、ヤラセなどはございません。
気になる方は、Googleトレンドというツールで調べてみてくださいね。
過去の「オージュア」を圧倒的に上回る勢いで成長している美容室向けの業務用カラー剤。。
そんなもの存在しているのでしょうか?あるのです。
そのサロン向けカラー剤の名は、
引用:ウェラ イルミナカラー
そうです。皆さん既にご存知のイルミナカラーです。
このように、業務用の美容室カラー剤であるはずのイルミナカラーの検索数の成長率がとてつもないです。
モザイクを消した画像が下記になります。
どのくらいとてつもないかというと、「ヘッドスパ」というメガワードに匹敵するほどの伸び。
今までに「カラー剤」が検索されたことはあったのでしょうか?
業界では、イルミナカラーは製法だけでなく原料という視点で、美容室向けのカラー剤のイノベーションを起こしたと言われている製品です。
本質的にいいものが、市場に浸透し、美容室向けカラー剤の分野で新たなカテゴリを作っている、
そんな美容室業界の時代の流れを感じます。
そして、まだまだ狙えると思うのが、これほど人気なのに、どこの美容室やサロンも押し出してない?ということ。
新宿でホットペッパーで調べたところ、1件しかイルミナカラーを押し出していませんでした。
もっと押し出してもよいのでは?と思います。
カラー剤で、この人気はもはやブームに近いものを感じます。
次に来る!美容室の業務用カラー剤ランキングトップ3
では、そんなサロン向けの業務用のカラー剤。
次にブームになる美容室向けカラー剤とメーカーはどこでしょうか?
KAMIU編集部の独断と偏見で3つ上げさせて頂きました。
※ご意見ございましたらコメント欄かLINE@までくださいませ。
1位:WEBマーケも完璧「THROW スロウ(モルトベーネ)」
引用:公式サイト
モルトベーネと言うと怒られてしまうかもしれませんが、旧モルトベーネ、現株式会社ビューティーエクスペリエンス様の業務用カラー剤です。
KAMIUのLINE@でも、フリーランスの美容師様から「THROW」は絶対導入したいとご相談が多々あり、購入可能なディーラー様をご紹介したりと、勢いを本当に感じております。
美容師の中ではイルミナカラーを凌駕する勢いで知名度があるのではないでしょうか?
では、美容室のヘアカラー剤であるTHROW(スロウ)が何故流行るのか解説します。
美容室向けのカラー剤「THROW」が流行る理由
圧倒的な美容師界隈での地名度
美容師界隈での知名度は凄まじく高く、検索結果にも出ています。
「カラー剤名 × 美容師」という検索ワード。
※本当は美容師ブログに限定して調べたかった。
イルミナカラーが57万件に対し、THROWも負けじと37万件です。
イルミナカラーの発売日が、2015年9月。
THROWの発売日は2016年6月なので、そう考えるといい勝負していると思いませんか?
基本的には「美容師」さんと「カラー剤メーカー」がブームを作り出す業界なので、
美容師界隈での知名度は本当に重要です。いい感じです。
秀逸なマーケティング体制&ジワジワ型メディア
このあたりうまいなと思うのが、「カラー剤メーカーで初めてキュレーション型のメディア」を立ち上げている事。
木村さんのアドバイスがあったのでしょうか?
THROW JOURNEL
カラー剤メーカーにもかかわらず、THROWジャーナルというWEBメディアを保有しています。
さらに記事の質も高く、髪に興味のあるような方だったら見てしまうという内容。
SEOにも引っかかりそうなワードをちょいちょい入れており、いいなあと。。。
こっちがジワジワ型メディア戦略で、SEOで後からきいてくると思います。
検索結果が最適化されていない状態でプロモーションをするよりも、最適化した後にプロモーションしたほうが効果がいいんですよね。。。
次にインフルエンサー型といいうことで、やっぱり木村さんのお客さんやAirで導入しているということが強いですね。。
鈴木えみさん
鈴木えみカラーになれるパーフェクトマニュアル
施術後にきちんと記事を書かれてるのも、かなり有効だと思います。。。
芸能人×施術ワードの検索ボリュームは計り知れません。
他のヘアカラー剤メーカーと比較すると、WEBマーケティング周りがかなりイケてる感じがします。
導入件数が一気に急増する可能性?
これは結構妄想の領域なんですが、全国展開しているサロンで一気に導入が加速するかも?と思っています。
ヘアカラー剤メーカー側としては、導入店舗数が増えないと大きなプロモーションを打ちづらいというジレンマを抱えています。
導入件数が増えれば増えるほど、大規模プロモーションに対しての投資回収が楽になります。
大型店舗での導入研修が進んでいると噂で効いたのですが、その後どうなのでしょうか><
とにかく、以上3つの理由により、THROWがNEXT美容室カラー剤としてツギクル認定をさせて頂きました。
あと大前提としてそもそもTHROWはクオリティが高いということにつきます。
2位:Naseed color ナシードカラー(ナプラ Napla)
引用:ナシードカラー
みんな大好きなNaplaさんのナシードカラーです。
圧倒的な低価格×高品質で攻めているヘアカラー剤メーカーさんですね。
既にヘアカラー剤の分野で国内シェア2~3位くらいの位置まできていると伺いました。
2015年に発売されたナシードカラー。何故いまさら来るのか?予想をつらつら書きます。
衝撃的な低コストのカラー剤として市場シェアを席巻?
え?そんなに安くないよね?と思われるかもしれませんが、下記のサイトで衝撃的な価格で販売されています。
特約サロン向けメニュー
なんと35%オフの390円。。。この値段で何故出せるのでしょうか、、と思いつつ。
ネットでこの価格なら他の大手へはもっと安く卸している?
と勘ぐってしまいます。先程THROWのところでもお話したように、カラー剤のブームは下記の方程式です。
・導入件数×プロモーション投下量
なので、導入件数が増えれば増えるほどナシードカラーの知名度を上げる施策は増えていくと思われます。
ちょっと楽しみですね。
どのカラー剤がおすすめ?などもLINE@に質問頂ければお答え可能です。
コンテストによる知名度の向上
ナプラといえば、ドリプラですね。
ナプラドリームプラス
武道館を貸し切ってのヘアコンテストです。
また、他メディアとのタイアップのコンテストも盛んなようです。
今もミニモと「ベリーピンク」を推したコンテストを実施しているようです。
このようなコンテスト関連の施策で、美容・サロンモデル向けの認知を増やしていくと考えられます。
ちょっとまだ弱いですが、導入店舗数が多い分だけキャッシュはあると思うので、今後のプロモーション戦略は気になります。
今後も美容業界を盛り上げるためのコンテストをやってほしい!という期待も込めて選定させて頂きました。
番外編:オーガニックカラーが台頭。「ヴィラロドラ」(ミルボン)
みんな大好き美容室向けヘアカラー剤最大手ミルボンさんの「ヴィラロドラ」はオーガニック好き女性の間で来ると考えています。
下記にミルボンさんのIR資料内での推移を共有。
ミルボン 決算説明資料
オーガニックカラー剤のヴィラロドラに特化したページですが、
既に取扱は5300軒、売上5億円。前年比173%の推移で成長しています。
今期の着地は7億~8億くらいになりそうですね。。凄まじい。
2015年に発売されたヴィラロドラのヘアカラーが牽引しているそうです。
伸びが凄まじい。。
ヴィラロドラに関しては既存の店舗網を利用して、販促グッズを付与して今後も伸ばしていくだろうということで選定させて頂きました。
気になります。。
最後に
今まで美容室の業務用製品に陽の目が当たることは殆どありませんでした。
過去でいえばトリートメントでは古くはM3Dや、オージュアなどありましたが、
カラー剤・パーマ剤で「これがいい」というものはなかった印象です。
カスタマー自身がネットの力で「業務用カラー剤」を選択する未来を、
1990年代の美容師は予見できなかったと思います。
(カラーリストさえ、当たり前でなく軽視されていた時代です。切り開いたのはカキモトアームズだったりするのですが、その話はまた今度。。)
いかがでしたでしょうか?
どのような商材を、どのような価格で仕入れるかも経営者の判断です。
お客さまの方も美容室カラー剤などに関して詳しくなっている時代、、美容師がお客さまより以上にヘアカラー剤に関して知識を貯めておくべきだとKAMIUでは考えます。
本記事特典
さらに最後に、本記事特典としてSNSでシェアして頂いた方に、今回の記事で検索数を調査で使用した「Googleトレンドマニュアル」をプレゼント致します。
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