美容室の定休日はいつ?月曜日休み?火曜日?

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美容室はその多くが月曜日を定休日としていますが、一般的な会社員の中には少し疑問に思う方もいるのではないでしょうか?「土日が書き入れ時だったとしても、月曜日を休みにする必要はないのでは?」と感じている方のために、美容室の定休日が月曜日になった理由を紹介します。また、地域によっては火曜日を定休日としていることもあります。その裏には歴史が関わっていますので、美容室の置かれている環境から紐解いていきましょう。

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美容室の定休日はいつ?

出典:https://www.flickr.com/

多くの方が美容室の定休日といえば月曜日というイメージをおもちだと思いますが、実は関東地方は火曜日を休みにしている美容室がほとんどです。業界のルールとして根付いていることには間違いありませんが、関東地方はだけ定休日が違うことにも歴史的な背景があります。

地域で違う美容室の定休日

全国的に美容室の休みが月曜日になった背景には戦争があり、資源の困窮が大きく関わっています。当時、美容室は電気パーマを主なサービスのひとつとしていたため、非常に電気を使うお店として認識されていました。そのため、国が全国的に休電日を設けて、少しでも使う資源を減らそうとしました。第二次世界大戦の国が置かれていた名残として、今も月曜日を休みとする美容室が多くあります。

理髪店の定休日は?

同じ業界でも理髪店の場合には、定休日が異なることがあります。基本的に同じような業務をしているように見えますが、理容師法と美容師法といるうものがあり、厳密には業務範囲が異なります。理容室は主にカットや顔そりがメインの業務となり、美容室のようにパーマなどの業務を行わないことがほとんどです。使用する電気量が多く国から休むように指定された美容室とは違うため、定休日も月曜日ではない場合があります。

なぜ美容室は地域によって違うの?

地域ごとで美容室の店休日を分けると、全国的には月曜日、関東地方だけが火曜日という傾向があります。第二次世界大戦後の休電日を基準にすれば、「全国で月曜日に統一されるのでは?」と思われがちですが、昭和35年ごろから施行された適正化規制というルールによって、店休日が変える必要が出てきました。適正化規制とは、都道府県ごとに過剰な競争を防ぐために、組合が各店舗の定休日を指定するものです。そこで、もともとは全国的に月曜日を店休日としていたため、ほとんどのエリアではそのままに、関東地方だけ火曜日にしたと言われています。

 

月曜定休・火曜定休のメリット・デメリット

月曜日の定休と火曜日の定休にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。組合の指示にもよりますが、今では自由に休みを決められる美容室がほとんどですので、それぞれの店休日に隠されたメリットやデメリットについても抑えてしまいましょう。

月曜定休のメリット

もっとも効率的な経営を目指す場合には、月曜日の定休がベターと言えるでしょう。基本的には土曜日、日曜日と消費動向が大きく上がるため、月曜日はお財布の紐が固くなりやすい日とされています。また、全国的なヘアーショーなどのイベントも定休日に合わせて開催されるため、美容師の立場としても学びの機会を得やすいと言えます。お客さんとなるほとんどの方が仕事で追われる曜日でもありますので、売上をあまり期待できない日と言えるでしょう。

月曜定休のデメリット

月曜定休の大きなデメリットとしては、祝日の売上を逃してしまう点が挙げられます。月曜日が祝日でなくとも、土曜日や日曜日の祝日が月曜日に振り返られることも多く、その分の利益を得られにくくなるとも言えるでしょう。

火曜定休のメリット

祝日やその振り返りが月曜日になることが多く、土曜日からの3連休を有効に活用できるのが火曜日定休です。また、全国的には月曜日定休の美容室がほとんどであるため、月曜日に営業しているだけで顧客のニーズを掴める可能性もあります。

火曜定休のデメリット

実は火曜日は大規模小売店舗法で規制され、一週間の中で何もない日になってしまったという背景があり、現在ではその反動でスーパーや百貨店で特売日にされやすい曜日とも言われています。そのため、火曜日を休みにしてしまうと、大きな消費動向を逃してしまう可能性もあります。また、ヘアーショーなどの大きなイベントは月曜日開催されることが多いため、美容師やオーナーの立場では学びの場やコネクションを作るのが難しくなることも想定されます。

 

他のサービス業の定休日

他のサービス業はどのように定休日を決めているのでしょうか?銭湯や不動産、生花店などの定休日の動向をしることで、それぞれのお店の営業に反映することができるでしょう。また、お客さんの仕事を把握しておくことで、次回の来店予想などに活かせそうです。

銭湯

サービス業つながりで、利用者が少ないという理由で月曜を定休としている銭湯がほとんどです。歴史的には美容室と同じ流れで、燃料が入手しづらい時期が続き、週1回の店休が義務付けられたという背景があります。ただし、最近では年中無休とうたっている銭湯がほとんどであり、あらかじめ決まった休みを決めていないようです。また、利用者が年々減少傾向にあるため業界としても、極力休みが被らないように配慮しています。基本的には年中無休とし、定休日がある場合でも傾向というものはないと言えそうです。

不動産

サービス業の中でも、賃貸やハウスメーカーなどの不動産は全国的に水曜日を休みとしています。理由としては、験担ぎと仕事の分量、同じ条件での商売という3つが大きなポイントです。不動産業界は、住まいに関する仕事であるためお日柄を大切にする業界のひとつです。そのため、「水」のつく水曜日は契約が流れてしまいやすいという縁起の悪い日として捉えています。また、仕事の分量としても、土日を物件案内や営業を積極的に行う日としているため、月曜日と火曜日が事務作業を行わなければいけない日になりやすく、一段落するのが水曜日となる傾向にあるようです。特に賃貸仲介会社などでは、定休日によって優劣が出てしまわないよう同じ定休日として水曜日を遵守しているケースもあります。

生花店

生花店は、市場との関わりによって休みが変動する業界とされています。基本的には、日曜日と木曜日という慣習が存在していました。最近でこそ売上を確保するために、日曜日を営業日としている生花店も少なくありませんが、鮮度にこだわるお店では現在も市場が休みの日曜日を休みとしています。そして、もう一日の店休日として木曜日と定めているケースが多いようです。

美容室の定休日のまとめ

美容室の店休日には第二次世界大戦後の困窮をきっかけとして、月曜日や火曜日を店休とするように国が指定したという背景があります。その他のサービス業でも、それぞれに置かれている環境で店休日が異なります。どの業界も歴史の名残を残し、お休みという形で現在も残っているようです。また、店休日とする曜日によって、メリットやデメリットも存在しますので、業界での決まりと売上や従業員の立場などを加味した営業が大切になると言えるでしょう。