どうもKAMIUです。最近口コミや芸能人などの発信でヘアドネーションというボランティア活動が注目を集め話題に上がっています。
ヘアドネーションとは髪が長い人が髪を寄付する活動で、お金や手間がかからずに困っている人の役に立てます。
しかし、そんなヘアドネーションなのですが、インターネットなどで調べると「ヘアドネーション 意味ない」などの検索結果が出る事があるようです。
なので実際にヘアドネーションは意味ないのか効果があるのかなど調査してみました!
今話題のヘアドネーションとは?誰でも出来る?
「ヘアドネーション」という言葉は聞いたことがあるけれど、いまいち何を目的とした活動なのかが分からない…。
誰でも出来るものなのか、やり方を知りたい!など、まだまだ知られていない部分も多いですよね。
ここでは、ヘアドネーションについて分かりやすく解説します。
ヘアドネーションについて
ヘアドネーションとはアメリカで1997年に設立された「Locks of Love」と言う団体などが行っていたボランティア活動になっており、2021年の現在ではなんとアメリカ全土にまでこの活動が広がっています。
Hair(髪の毛)+ Donation(寄付)という2つの単語が組み合わさった言葉で、その名の通り髪の毛の寄付という意味です。
どのようなシーンで寄付された髪の毛が利用されるのか気になりますよね。
ヘアドネーションで集まった髪の毛は、先天性の脱毛症やガン、事故などで髪の毛を失った子ども達のために、ウィッグを作る際に役立てられます。
日本では2009年にNPO法人でる「Japan Hair Donation & Charity」が活動を開始しました。
当初は日本でのヘアドネーションの認知度が無く、髪の毛の寄付は中々集まりませんでした。
しかし、芸能人がヘアドネーションの活動に参加したことをSNSで発信したことをきっかけに、現在では広く知られるようになっています。
寄付できる髪の毛3つの条件
では、実際に髪の毛を寄付したいと思った場合、誰でも出来るものなのでしょうか?
実は、寄付できる髪の毛には大きく3つの条件があります。
- 髪の毛の長さが31㎝以上
- 傷みがひどく軽く引っ張ると切れてしまう髪は不可(カラー、パーマ、ブリーチヘアはOK)
- 完全に乾いている状態の髪の毛
ヘアドネーションで寄付された髪の毛で作られるウィッグは、頭部全体を覆う医療用人毛フルウィッグです。
このフルウィッグを作るために必要な髪の毛の長さが31㎝のため、このような条件となっています。
カラーやパーマをしていること自体は問題ありませんが、極端なダメージがある髪の毛は、残念ながらウィッグには使用できないためNGです。
濡れた髪の毛はカビや雑菌の繁殖の原因になるため、完全に乾いている状態でカット・保管することも大切な条件になるので覚えておきましょう。
ヘアドネーションは意味ないという噂は誤解!?15cm以下の場合は?
ヘアドネーションに興味を持ち、調べてみたら「ヘアドネーション 意味ない」などネガティブな情報を目にしたことはありませんか?
実際のところ、ヘアドネーションには意味が無いというのは、本当なのでしょうか?
結論から先に話すと、ヘアドネーションは意味がないという噂は誤解です!
ただし、髪の毛の長さが15㎝以下の場合、髪の毛が立ってしまい、ヘアスタイルの維持ができません。
そのため、寄付してもウィッグ用としては意味が無くなってしまうのです。
では、なぜヘアドネーション自体に対して意味ないという誤解が生まれ、その情報が発信されてしまっているのか、詳しく検証してみました。その結果、いくつかの理由があったのです。
なぜヘアドネーションは意味がないという情報が広がったのか?3つの理由を解説
①人工毛でも安価で自然なウィッグが手に入るようになったため
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ヘアドネーションが意味ないと言われる噂の理由の一つ目は安価な値段で人毛のように自然な人工毛のウィッグが手に入るようになったということです。
「当事者が人工毛で作られた安くて自然なウィッグを購入できるなら、わざわざ髪の毛を寄付する意味がないのでは?」と考える人もいます。
そのため、ヘアドネーションが意味ないという噂が出てきてしまったのです。
しかし、毛質に関しては人工のものでも自然になってきましたが、サイズが既製品で機械で髪を植えるため、装着した際の見た目が大分変わってきます。
分け目やつむじが人形のように不自然になってしまうのです。
髪の悩みを抱えている子どもたちのことを思うのであれば、やはりヘアドネーションは欠かせない活動といえるでしょう。
②条件が満たされず受け取ってもらえないケースがあるため
前述した通り髪の毛を寄付する際には3つの条件が必要になります。条件に満たない髪の毛は、せっかく送っても受け取ってもらえないケースがあるのです。
よくあるケースは、髪の毛の長さ不足です。
ヘアドネーションを利用する際は15cm以上または31cm以上の髪の毛が必要となっています。
(※多くの団体が条件に挙げている条件では、髪の毛の長さは31㎝以上となっていて、これはフルウィッグを作る際に必要な長さです。15㎝以上を条件にしている団体では、常に帽子をかぶって使用するインナーウィッグと呼ばれるもののために使われます。現在ではほとんどの団体で15㎝以上という条件は停止しているので、注意が必要です!)
それ以下の髪の長さではウイッグを作成することが難しく、せっかく伸ばした髪の毛を切っても受け取ってもらえません。
他にも、傷みがひどくウィッグに使えない場合などもあります。
このような知識不足により、ヘアドネーションに適さない髪の毛を送ってしまう人もいます。送った髪の毛が受け取ってもらえなかったときに、「ヘアドネーションは送っても受け取られない=意味ない」と誤解してしまう人も多いようです。
③ウィッグを作るための人手が足りず保管に回ってしまうことがあるため
ヘアドネーションについてリサーチすると、余っているという情報を目にすることもあります。
実際は、ヘアドネーションが広く認知されたことで送られてくる髪の毛が増えたものの、ウィッグを制作するための人手が不足して、保管に回ってしまっているのです。
「そんなに余っているなら、自分がわざわざ送ったところで意味ない」と思ってしまう人もいるかもしれませんね。
しかし、保管されている髪の毛は決して捨てられてしまうわけではなく、大切に扱われ、作業できる段階できちんと利用されます。
そのため、意味がないというのは誤認ということをしっかり覚えておきましょう。
実際のヘアドネーションの手順や送り方は?
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では、いざヘアドネーションに参加してみようと思ったら、どのような手順で行えばよいのでしょうか?
ここでは、手順や送り方について分かりやすく説明していきます。
手順について
ヘアドネーションをする際の主な手順は次の3ステップです。
- ドネーションカットをしてもらう美容室を決める
- 寄付する髪の毛の長さを決める
- 髪の毛をカットし、発送する
①美容室を決める
まずは、ヘアドネーションに対応したドネーションカットをしてくれる美容室を決めます。
普段から利用している美容室でも、ヘアドネーション賛同サロンのどちらでも大丈夫ですが、「ヘアドネーションがしたい」旨を必ず伝えましょう。
行きつけのサロンがヘアドネーションに対応していない、賛同サロンがどこにあるか分からないという人は、賛同サロン検索サイトで探せます!
②長さを決める
次に寄付する髪の毛の長さを決めます。髪の長さとウィッグの仕上がりも目安を記載するので、参考にしてみてください。
長さ | ウィッグの仕上がり |
31cm以上 | ショートウィッグ |
40cm以上 | ボブウィッグ |
50cm以上 | ロングウィッグ |
60cm以上 | スーパーロングウィッグ |
③カットし髪の毛を送る
そして最後に、美容室でドネーションカットをしてもらい、寄付したい団体に髪の毛を発送します。
発送の際には、髪の毛のコンディションを確認するために、団体ごとに「ドナーシート」が必要なことがあります。
事前に調べてから発送するようにしましょう!
送り方について
髪の毛を送る際は、髪の毛はゴムでしっかりとまとめ、ビニール袋などに入れて送ります。
自分が送った髪の毛が受け取られたかを調べられる追跡機能のある送付方法(日本郵便のレターパックやヤマト運輸などの宅配サービス)がおすすめです。
送料は送り主が負担する場合がほとんどで、着払いや料金不足の場合は受け取ってもらえないので注意しましょう。
長くヘアドネーションの活動をしている信頼できる団体はこちら!
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髪の毛を誰かの役に立ててもらいたいという善意から寄付した髪の毛ですので、きちんと必要としている人の元へ届けたいですよね。
しかし、残念ながら、集めた髪の毛を高額で売ったり、買取業者へ回したりする悪徳業者がいるのも事実です。
SNSで「ヘアドネーションをしたい」といった投稿を見かけると、コンタクトをとり、自分の団体に送るように仕向けてくるケースがあります。
そのような悪徳業者に善意を無駄にされないためにも、信頼できる団体を調べておくことが大切なのです。
ヘアドネーションについて良くある4つの質問【Q&A】
今後ますます広がりを見せることが予想されるヘアドネーション。お客様からのお問い合わせも増えるかもしれません。
そこで、ここではへドネーションについて良く寄せられる質問についてまとめました。お客様の不安や疑問を取り除けるように、正しい情報を伝えられるようにしましょう。
質問①規定に満たない長さの髪の毛が混ざってしまっていても大丈夫?
答えは「大丈夫」です。
カットした切り口から一番長い毛先までが31cm以上あれば問題ありません。
カットした毛束の中に短い髪の毛も入っているということは、よくあります。
そのような髪の毛は、仕分け作業で除外され、研究用などに使われることを説明しましょう。
質問②白髪が混ざっていても大丈夫?
答えは「大丈夫」です。
髪の毛はひとりひとり髪色や髪質も違うものです。
そのため、ウィッグを作る過程で自然になじむようにトリートメント処理で薬品を用いて統一感のある髪色、髪質に整えているということを説明してあげると良いでしょう。
質問③男性でもヘアドネーションはできますか?
答えは「出来る」です!
実際に男性でも髪の毛を伸ばし、ヘアドネーションに積極的に参加する人は増えているということを伝えてあげましょう。
ヘアドネーションは、性別・国籍問わず参加できる活動です。
質問④ヘアドネーションのために必要なお手入れはありますか?
答えは「ない」です。
トリートメントなどでケアしたほうが良いのかな?という疑問をお持ちの人は結構多くいらっしゃいます。しかし、必要がないことを伝えましょう。
なるべく化学処理を施さないほうが髪の毛にとっては良い状態といえるのです。
代わりに、日々清潔に保つことを意識しておきましょう!
最後に:ヘアドネーションは意味無いというのは間違い!正しい知識を身に付けることが大切!
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いかがでしたでしょうか?今回は日本国内でも認知度の上がってきたボランティア活動ヘアドネーションについて記事を執筆していきました!
やはり、意味がないというのはインターネットでの批判的意見や間違った認識などのせいで誤認しているような感じがしますね。
正しい知識を身に付ければ、子どもたちに希望を届ける活動ということが理解できるはず。
悪徳業者がいることも確かです。
しかし、多くの団体は「髪に悩みを持つというだけで、子どもたちの持つ無限の可能性が閉ざされてしまわないように…前を向けるように…」という気持ちから活動しています。
ヘアドネーションのポジティブな部分に目を向け、この活動がさらなる広がりを見せれば素敵ですよね。