今回は美容室経営において重要な棚卸しのやり方や、棚卸表の無料テンプレートを紹介します。
そもそも棚卸しとは?
棚卸しとは、店舗で保管している棚卸資産(在庫)を把握し計上すること。美容室の棚卸資産には、業務で使うカラー剤、販売用のシャンプー、包装用紙などがあります。
棚卸しによって、確定申告で経費計上できる「売上原価」を正確に算出することができます。また、在庫管理によって美容室の経営状況を正確に把握することにつながります。
美容室の材料の棚卸しのやり方!棚卸表で管理しよう
棚卸金額の正確な計算のために使われるのが「棚卸表」です。棚卸表は青色申告では7年、白色申告では5年保存する必要があります。
棚卸表は、下記の4項目が記載されていればどんな様式でも問題ありません。
- 種別:材料、商品、貯蔵品など在庫の種別
- 品名:個別の商品名
- 数量・単価:在庫の数量と、「最終仕入原価法」などで出した仕入れ時の商品単価
- 金額:数量x単価で算出した金額
美容室の正確な在庫管理のために、毎月末など定期的に棚卸しを行うのが理想的です。
美容室で使えそうな棚卸表テンプレート3選
無料で棚卸表がダウンロードできるおすすめサイトを3つ紹介します。
「bizocean」提供の棚卸表テンプレート
出典:bizocean
在庫管理表・棚卸表のフォーマットがとても豊富に揃っており、ほぼ全て無料でダウンロードができます。
「bizroute」提供の棚卸表テンプレート
出典:bizroute
シンプルな6種類の棚卸表エクセルテンプレートを無料でダウンロードできます。
「集い」提供の棚卸表テンプレート
出典:集い
棚卸表2種類、在庫管理表3種類のエクセルテンプレートを無料ダウンロードできます。
棚卸しで「使いかけ」はどうする?個人事業主もすべきか
棚卸しは原則全ての在庫を記載しなければいけませんが、使いかけの消耗品や継続的に購入・消費する消耗品などは省略することができます。
また、個人事業主の美容師でも自分で在庫を抱えて営業を行うなら、棚卸しをして確定申告時に計上が必要です。
最後に:材料の棚卸しで適正な「美容室経営」を
棚卸しによって美容室の利益・経費を正確に把握することができます。経営状況をきちんと把握し、今後の業務改善に活かしましょう。