美容室では、大量の髪の毛のゴミが毎日でます。あの髪の行方はどこに行くのか気になった方もいるのではないしょうか?
捨てているのか、何かにリサイクルしているのか気になりますよね。
美容室の髪の毛はどこに回収される?
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髪の毛は燃えるものですので、普通ごみだと思う方が多そうですね。
実は、髪の毛の捨て方は市町村によって決まりが異なっていますので、処理の仕方が「産業廃棄物」か「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」と処理の仕方が変わってきます。
少量程度の髪なら、普通ごみに混ぜて捨てても良いそうですが、一度に大量のゴミを捨てる場合は基本的には、産業廃棄物扱いになることが多いそうです。
「産業廃棄物」として捨てる
産業廃棄物として捨てる場合は、引き取り業者が回収してくれます。そのため、捨てるのは楽ですが、回収料金として1度に3000円~5000円ほど払わなければなりません。
毎回、産業廃棄物として捨てていると経費が掛かりすぎてしまいます。そのため、実際には普通ごみに混ぜて捨ててしまっている美容室さんが多いかもしれないですね。
ゴミ回収はもったいない?髪の毛のリサイクル
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髪の毛は年間で平均14 cmほど伸びます。これは、年間合計で101.8 gです。50%程度切ったとしても1人当たり50 gです。日本の人口は1.26億人 (2016年)です。新生児やお年寄りなど髪がない方を考慮しても、毎年廃棄している髪の毛の量は莫大ですね。
髪の毛が資源になるのであれば、利用価値が高そうです。
髪の毛からアミノ酸を抽出
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写真記事は1992年に創刊されたマナメッセという季刊誌のものです。現在は、分かりませんが中国から髪の毛を輸入し、髪の毛からアミノ酸を抽出していた時代もありました。抽出したアミノ酸は、商品の裏側に書かれている「アミノ酸」として商品に使われていたそうです。
こういった情報は消費者まで届いてなかったと思いますが、商品を買う際にあまり良い情報ではないですね。
農作物を守る?鳥よけ・獣よけ
日本では、様々な農作物が作られていますが、鳥や獣の被害が多く農林水産省によると鳥害の被害は176億円、獣も約130億円ほどの被害が生じています。(2017年)
獣などは鼻が優れているため、髪の毛を畑においておく事で、獣が近づかなくなり獣よけや鳥よけに使えます。そのため、農家の方の中には美容室から髪の毛を入手される方もいるそうです。
ただし、慣れてしまうと鳥よけ・獣よけに効かなくなってしまいますので、効果は一時的なものです。
髪の毛は昆虫色を育てる!?
ゴキブリは人間の髪の毛を食べるそうです。そのため、将来的にゴキブリのエサとして活用されるかもしれません。ゴキブリを増やして何になるんだ!と思われる方もいるかもしれません。
実は、世界では昆虫の栄養価が高いため、昆虫食が注目されています。昆虫は同量の肉よりもタンパク質が豊富で、大豆以上に高カロリーな食べ物です。
世界では、食量不足や人口問題を抱えている国がたくさんありますので、昆虫食が広まっていけば日本の髪の毛もゴキブリのエサとして使われる日が来るかもしれませんね。
まとめ
美容室で出る髪のゴミは処理するのもお金がかかってしまうため、困りますよね。
髪の毛に利用価値はありそうですので、無料で回収、または有料で引き取っていただける業者さんが現れることに期待です!