突然ですが、あなたの年収はどのくらいですか?
ドキッとした方もいるかと思いますが、美容師の平均年収をご存知ですか?
知るのが怖くて意外と調べたことがない方は多いでしょう。
しかし、稼げる美容師またはこれから美容師を目指す方なら知っておくべきです。
確かに現実を知ると落ち込むかもしれませんが、知ることでやるべきこともわかります。
そんな、気になる美容師の年収について解説していきます。
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美容師の収入
まずは、平成27年理美容師の労働にまつわる数字をご覧ください。
【平均月収】232,800円
【平均年間賞与等】61,500円
【平均年収】286万円
【男性平均年収】308万円
【女性平均年収】271万円
【短時間労働平均時給】1323円
【平均年齢】30.2歳
【平均勤続年数】6.7年
【平均労働時間】174時間/月
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2016年2月18日公表)
月収約23万円で、年収にすると賞与込みで約286万円です。
アシスタントの給与と、トップスタイリストの給与は違うはずですので、これより多い場合もあれば少ない場合もあります。
あくまで“平均”です。
しかし、一般的に見てこの数字は多いのか少ないのか気になりますよね?
ここで、理美容師の平均年齢と同じ30代サラリーマンの平均年収を見ていくと、
◆30歳~34歳
【平均年収】392万円
【男性平均年収】446万円
【女性平均年収】301万円
◆35歳~39歳
【平均年収】425万円
【男性平均年収】502万円
【女性平均年収】293万円
上記の数字から、30代の平均年収を計算すると409万円となります。
月収にすると約34万円です。
男性の場合、30代前半で450万円を超え、40代目前にして500万円を超えます。
そう考えると美容師の年収って低いですよね。
そして、低いことに落ち込みましたか?
これから、美容師を目指す方や現在美容師の方には少々酷だったでしょうか?
でも、落ち込むのはまだ早いかもしれません。
他のデータからきっと希望が見出せます。
美容師の平均年収推移
まずは、美容師の平均年収推移です。
平成13年から27年までのデータですが、ご覧ください。
(出典: 「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011429))
やはり、お見せしない方が良かったかもしれません。
グラフが減少傾向にあります。
グラフを検証すると年収の高かった平成13年前後といえば、空前のカリスマ美容師ブームでした。
テレビではシザーズリーグが放送されて、ドラマ「ビューティフルライフ」で木村拓哉さんが美容師役を演じたことで火がつきました。
業界的に景気が良く、給与もそれなりに高かったことが予想されます。
しかし、ブームも長く続かずに減少していきました。
この減少傾向は理美容業界だけではなく、同じ傾向の業界もありますのであまり心配しないでください。
美容師の平均賞与推移
(出典: 「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011429))
賞与に関しては業績に左右されますので、その年によって違います。
カリスマ美容師ブームの影響もあって景気が良く賞与も多めに出せたのでしょう。
また、ヘアカラーブームも手伝ってカラーの出荷額も、その前後はかなり高い数字を維持していました。
(出典: 経済産業省生産動態統計 化学工業化粧品染毛料より(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/08_seidou.html#menu5)
業界的には景気が良く、それなりに給与も賞与も現在よりは高かったのが予想されます。
美容師の規模別年収
それでは、働くサロンの規模によって年収は違うのではないかと考え、調べてみました。
(出典: 「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011429))
いずれも10人以上のサロンで3つのグループに分けられています。
グラフで見ると1,000人以上の大規模サロンの年収は多く感じられますが、数字にするとその差は数万円程度です。
また、年によっても逆転しますので、サロンの規模によって収入は大きく変わるわけではなさそうです。
美容師の経験年数別推移
では、経験年数ではどうか調べてみました。
(出典: 「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011429))
0年:アシスタント
入社したてで、何もできない状態です。
美容師は下積みが長いと世間では言われていますが、最近の傾向として早いサロンで1年、平均2~3年、都内などの有名店ですと4~5年かかるそうです。
その間の年収は約200万円で、月収にすると約16万円となります。
1年~4年:アシスタントからJr.スタイリスト
アシスタントはスタイリストに代わって、シャンプーやカラー塗布などをおこないます。
できる技術が増えると給与も増えていくというシステムを導入しているサロンが多く、自分の頑張り次第で少しずつ上がっていきます。
Jr.スタイリストはカットができるようになったばかりのスタイリストの事です。
アシスタントよりも給与は高くなりますが、指名なども少なく歩合給などは期待できません。
年収は約220万円で、月収にすると約18万円となります。
5年~9年:スタイリスト
サロンによって基準はありますが、条件を満たすとJr.スタイリストからスタイリストに昇格できます。
「モデルカット○人」
「Jr.スタイリスト歴○年」
などさまざまです。
基本給にプラスして、売り上げや指名に対しての歩合給が付きますので給与が上がります。
年収は約300万円で、月収にすると約25万円となります。
10年~14年:トップスタイリスト
スタイリストの中で条件を満たすとトップスタイリストに昇格できます。
条件はというと
「経験年数」
「売り上げ」
「指名数」
などがありますが、サロンによって基準が違います。
年収は上がり、特に男性美容師の場合は約380万円で、月収にすると30万円を超えます。
メディアなどに露出し人気のトップスタイリストですと、年収1,000万円を超えることがあります。
15年以上:店長や幹部
年数を重ねたからといって誰でも店長や幹部になれるわけではありません。
技術面はもちろんのことサロン運営などの経営センスも必要になります。
また、部下から信頼される人間性も試されますので、自分の顧客だけこなしていては務まりません。
グラフでは10年〜14年のトップスタイリストよりも年収は若干落ちていますが、珍しいことではありません。
特に男性は自身の加齢により顧客離れが起こることがあります。
そういった意味で女性は男性より平均して年収は低いですが、加齢による顧客離れは少ないですので、美容師としての寿命は長いでしょう。
年収は男性で373万円、女性で305万円になり、月収は男性で30万円前後、女性で25万円前後になります。
番外:オーナー
経営者ということになりますので、雇用されている美容師よりは年収は高い傾向にあります。
しかし、売上が多くてもそこから、賃料・光熱費・材料費・人件費・広告費などが引かれますので、手元に残るお金が少ないこともあるようです。
都内の繁盛店や多店舗展開をされているオーナの場合は、年収1,000〜3,000万円になることもあるようですので、経営のやり方1つで大きく変わります。
結局美容師は稼げるの?
上記の数字はあくまで“平均”ですので、多く稼いでる美容師はたくさんいますし、早くトップスタイリストに昇格している方もいらっしゃいます。
初任給や平均年収だけ見ると世間一般よりかなり低いですが、トップスタイリストやオーナーとして経営を上手くおこなえば、決して稼げない職種ではありません。
きちんと下積み時代を過ごし、常に技術・人間性・感性・経営センスを磨くことで年収1,000万円も夢ではありません。
そして、有名美容師として雑誌の撮影や講演などをおこなえば副収入としても稼げます。
また、他業種と比べて比較的若く独立ができますので、生涯賃金は高い傾向にあります。
まとめ
美容師は下積みが長く不安で挫折しそうになりますが、仕事のやりがいは年収を上げることだけではありません。
美容系の仕事をしている人は仕事に対してのやりがいや使命感が強い傾向にあります。
年収はたくさんあるやりがいの1つです。
年収ばかりに惑わされずに、人をきれいにするなどといった仕事のやりがいを見つけることこそ、美容師にとって大切なことであり、仕事の本質なのではないでしょうか。
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