美容師を辞めたい!辞めたい理由と5つの対処法

[記事内外にPRを含みます]

美容学校を卒業し、晴れて美容師としてサロンに勤め始めた新人の皆さん。
これからスタイリストデビュー目前のアシスタントの皆さん。
既に顧客を抱えているスタイリストの皆さん。
立場はいろいろありますが、一度は“辞めたい”と思ったことがあるのではないでしょうか?
辞めたいと思う理由はそれぞれですが、踏みとどまり美容師を続けている人もいらっしゃいます。
今回は美容師を辞めたい理由とその対処法5つをご紹介していきます。

キャリアに悩む美容師

美容師としてサロンに勤める前は希望に胸膨らませ、自分のやりたい方向が定まっています。
しかし、仕事をしていくと壁にぶつかり今後のキャリアについて悩む時期が訪れます。
キャリアに悩むのは美容師だけではなく、他の業界の方でもいるでしょうが、美容師は昔から「現役寿命が短い」「過酷な労働」「低賃金」などでキャリアに悩む方が多く存在します。

せっかく苦労して美容師免許を取得したのに、少々悲しいように感じます。
そんなキャリアに悩む美容師ですが、辞めたくなる理由はいくつかあるようです。

辞めたくなる理由

①下積みが大変だから


(出典: http://e-tushin.com/senmon/entry260.html

美容師にとって下積みは“大切”であり同時に“大変”でもあります。

サロンで働きだして最初に教わるのはおそらく掃除ではないでしょうか?
教わりたては新鮮でやる気もあるのですが、慣れや忙しい日の片づけなどは正直疲れが溜まっているので、やる気がなくなってきます。
また、外に出て夏でも冬でもチラシ配りをおこなうサロンもあります。

外から見る美容師のイメージは華やかでかっこいいイメージですが、実は仕事は地味でコツコツやることが多いです。
そのギャップに衝撃を受け下積みが大変と感じ辞めたくなることがあります。

②労働環境が悪いから


(出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%87%90%E4%B8%AD%E6%99%82%E8%A8%88

美容師は朝早く、夜は遅くまで仕事のことが多く、営業時間外に技術練習をすることもあるので拘束時間はかなり長い職種です。
長いと12時間以上サロンで過ごすことも珍しくありません。

また、休日数も一般企業に比べると少ないサロンが多く、土・日・祝日はほとんど休めません。

この様に自分の時間が中々持てないことから辞めたいと思うようになります。

③労働条件が悪いから


(出典: http://www.sekochokin.link/entry/2016/05/18/090613

拘束時間が長いと先述しましたが、それに伴い給与は良いかというと、そうでもないことが多いです。
拘束時間の割には給与が低く、時給計算しようものなら後悔しか残りません。

また、社会保険が完備されているサロンが少ないので、将来に不安を抱く人が多いのが現状です。
国民健康保険は高く、国民年金だけでは老後の生活が不安と感じるのは当然のことです。

こういった福利厚生面が不満で辞める人も実際にいらっしゃいます。

④人間関係がうまくいっていないから


(出典: https://motivation-upgrade.com/koritu20141120/

いわゆる、“いびり”や“顎で使われる”こともそうですが、サロンによっては派閥があり、それに嫌悪感を抱くことがあります。

スタイリストによってはイライラを前面に出し、周りに当たり散らす人もいます。
仕事上の注意ならまだしも、感情のコントロールができずに理不尽に怒る人です。

また、仕事上の衝突で気まずくなることや、単に生理的にその人を受け付けないということもあります。

スタッフとは長い時間一緒に過ごすので、関係が上手くいっていないと苦痛でしかありません。

⑤美容師の楽しさが分からないから

(出典: 写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)モデル 大川竜弥

美容師はお客様からお金をいただくのに「ありがとう」と言ってもらえます
そして、髪型やヘアカラーの色が気に入ったら次回来店した際に、「とても良かった」などと仕事の評価をダイレクトに感じられます
そういった、美容師の仕事の楽しさを感じられないまま辞める人もいます。

それともう一つ、そもそも美容師を本気で目指していなかったりする人もいます。
実家が美容室を経営しているから仕方なく跡を継ぐ人や、とりあえず手に職が欲しかったなどのぼんやりした動機の場合は少しのつまずきで辞めることがあります。

⑥向いていないと感じるから

(出典: 写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)モデル 大川竜弥

練習しても練習しても一向に上達しないことがあります。
それは、苦手な技術の場合もありますし、気持ち的にスランプに陥っている場合もあります。
そんな時に感じることが多いのが、「美容師に向いてないかも」ということで、結果辞めたくなります。

更に、ある程度の規模のサロンですと同期入社の人が何人かいるはずです。
入社し、一斉にスタートしたものの、その後の能力差で劣等感を抱き「美容師に向いてないかも」と思い込み辞めたくなることがあります。

⑦仕事で失敗したから

(出典: 写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)モデル Tsuyoshi.

「失敗は成功のもと」と言われるように、失敗からはたくさんのことを学び成長できます。

初めての技術はもちろん、慣れたことをするのにも時には失敗することがあります。
「シャンプーでお客様の襟を濡らした」
「カラーの仕上がりにムラがあった」
「髪を傷ませてしまい、お客様からのクレームがあった」
など、日々失敗はつきものです。
大事なのはそこから学び失敗を繰り返さないことです。

しかし、一度の失敗で「美容師に向いてないかも」と落ち込む人がいます。
それが積もり積もった結果、“辞める”という判断をくだすことがあります。

辞めたいときの5つの対策

様々な理由で辞めたいと頭をよぎることがありますが、そんな時は次に紹介する対処法をやってみてください。

①仕事に慣れる、環境に慣れる、人に慣れる


(出典: http://studyfromes.com/column/post-77.html
下積みが大変と感じている人はとにかく”慣れる”ということを意識しましょう。
慣れすぎて雑になる人もいますが、慣れることは大切です。

大変と感じるのは今までにやったことがないことばかりで不安が大部分を占めます。
どんなことでも”初めて”があります。
その初めてを重ねていくことで習慣化し自然と見に付いてき、当たり前になります。
しかし、それには時間を要し“初めて”を乗り越える必要があります。

“初めて”は永遠に続くものではありません
むしろ、”初めて”は一生に一度しか経験できませんので楽しむくらいの余裕を持ち、成長すると確信すればたいした事ではなくなります。
何事も気持ちの持ちようです。

②相談する

(出典: 写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)モデル 大川竜弥|OZPA|Lala*

労働環境や労働条件などで悩んでいるのであれば一度勤めているサロンの上司に相談してみてください

拘束時間が長いのであればサロンが2交代制などにすることもありますし、休日が少ないと感じるのであれば検討してくれ、有給なども積極的に取らせてくれるかもしれません。

また、社会保険など福利厚生についても既に動き出しているかもしれませんし、あなたの一言で変わるかもしれません。

あなたにも事情があるかもしれませんが、サロンにも様々な事情があります。
相談の上それでも改善が難しいのであれば、我慢してそこで働き続けるか、後述しますが”退職”という形になります。

しかし、勤務期間に関係なくお世話になっているサロンであることに変わりはありませんので、突然退職と言うとサロン側も困惑します。
必ず相談と言う手順を踏んでから決断しましょう。

③客観視する習慣を身に付ける


(出典: http://stress-resolution.com/mental_health/mh_19.html

人間関係がうまくいってない理由は

⑴先輩のいびり
⑵派閥争いに巻き込まれている
⑶感情の起伏の激しい人がいる
⑷仕事で衝突した

などが考えられます。

⑴と⑵が原因の場合

⑴や⑵が原因の場合は正直自分がどうにかできる問題ではありません
サロンの体質なことが多いですので、耐えるか退職かの選択になります。

⑶と⑷が原因の場合

⑶と⑷が原因の場合はまず自分の行動や言動を客観視しましょう。
もしかすると知らずに相手を怒らせたことによる可能性がありますので、日頃から発言や行動は客観視するクセをつけましょう。
それでも、自分が正しいと思えるなら、それはその人が”そういう人”だと認識しましょう。

⑶は自分の感情をコントロールできない幼稚で可哀想な人と思ってください。
きっと被害者はあなただけではありませんので、その人は周囲からの信用はきっとないでしょう。

⑷の場合は、人の意見を受け入れることができない器の小さい人と思いましょう。
一歩間違うと自分もそうなりかねませんので、その人を反面教師にし、常に他人の意見を聞く余裕を持ちたいものです。

いずれの場合も、自分の受け取り方次第で大きく変わりますが、どうしても日々ストレスになるのなら退職も一つの手です。

④とにかくスキルアップに励む


(出典: https://www.le-pla.co.jp/b/horike/skil_2-2/
練習しても一向に上達しなかったり、失敗を重ねてしまったりというのは、はっきり言って練習が足りないからです。
「あの人と同じ練習をしているのになぜ?」
と思うことがあるかもしれませんが、人によって得手不得手があります。

人にはそれぞれ得意分野があり、あなたにはあなたの不得意なことがありますので同じ練習をしていてはダメです。
技術によっては人の何倍も練習する必要があります。
比べる相手は他人ではなく常に自分と比べましょう!

また、自信の無さからあたふたしてしまい失敗に繋がります。
自信をつけるにはひたすら練習あるのみです!

⑤他サロンへ転職する

(出典: https://biz.moneyforward.com/blog/houjin-kaikei/procedure-of-resident-tax/

これは最終手段です。
上記の内容の改善が難しい場合は美容師を辞めずに他サロンへ転職してみるのも一つの方法です。

サロンによって労働環境や条件は違いますし、働く人が違うだけでサロンの雰囲気も180度違います
そして、シャンプー一つとってみても技術のやり方が違いますので、勉強になります。
現在勤めているサロンが美容業界の基準ではなく、他にも自分の条件に合うサロンはいっぱいあります

“転職”と聞くと後ろ向きに感じますが、不満を解消するだけではなく、実はスキルアップにも繋がります。
どうしても美容師を辞めたくなったら、まずは今の環境を変えるために他サロンへ転職してみることをおすすめします。

美容師を辞める前にまずは

今回は美容師を辞めたい理由と5つの対処法について解説してきました。

辞めたい理由はさまざまですが、見切りを早くつけるのはあまりおすすめしません
辞めるのは今回紹介した対処法をおこなってからでも遅くはありません。
それでも納得がいかない場合に“辞める”という決断をくだしましょう。

その際は、ただ現状の不満を解消する転職にならないよう、具体的にどうなりたいかなど明確なビジョンを持って転職先を探しましょう
そうすれば、自分の理想的な環境に近づけて、自身も成長できるはずです。