業界シェア10%!美容室ディーラーのトップ！きくや美粧堂を徹底調査

美容室ディーラーは全国に1,000店舗ほどあると言われています。

規模が大きいところから小さいところまで様々ですが、美容室を開業した際にどのディーラーを選ぶのかは重要かと思います。今回の記事では、美容室ディーラーの大手である「きくや美粧堂」についてご紹介いたします。

きくや美粧堂と取引している美容室は多く、「きくや美粧堂」について知っておくことは美容室ディーラーを選ぶ際の基準になるかと思います。

美容師必見！美容室ディーラー「きくや美粧堂」ってどんな企業？

出典：https://www.kikuya-bisyodo.co.jp/office

きくや美粧堂は創業70年の老舗の美容室ディーラーです。事業所が全国に34カ所(本社含め)あり、美容業界に大きな影響力を与えていることが分かります。美容室は東京に集中しているため、事業所のうち9カ所が東京に位置していて東京での存在が大きいです。

そもそも美容室ディーラーって何？

美容室ディーラーは美容業界を支える裏方の役割を担っていますが、世間での認知度は低く仕事内容やどんな会社があるのかなど、あまり知られていませんよね。

美容室ディーラーは美容商材をメーカーさんから買って、その商材を理美容室に卸す仕事をしています。消費者が、一般人でなく理美容室限定ですので認知度が低いのも仕方ないかもしれませんね。

ハサミ、様々な薬剤、スタイリングチェア、デジタルパーマの機械など美容室にあるもの全てを取り扱っています。

美容師さん必見！美容室ディーラーを知っておく強み

美容室ディーラーは薬剤や美容機器など、美容室に必須の商売道具の仕入れ先ですが、美容室ディーラーのお仕事は物品を卸すだけではありません。

美容師ディーラーは美容商材に精通していることはもちろん、美容業界の最新情報を持っています。ディーラーと仲良くしておくことで、新メニューの提案から営業戦略まで美容室の運営に役立つでしょう。

特に美容業界は競争が激しく、他店に少しでも差を付けるためには最新の情報を常にチェックしておくことは必須です。

セミナー・イベントが充実！？きくや美粧堂の事業内容と取り扱い商品

出典：https://www.flickr.com/photos

きくや美粧堂は、もともとは美容室向け毛髪化粧品や美容機器の専門商社として発展してきました。現在は、美容室ディーラーとしての立ち位置だけでなく、美容室コンサルタントの役割も担っており、美容業に携わるトータルサポートを行っています。

美容商材の販売

出典：http://www.kikuya-bisyodo.co.jp/maker

様々なメーカーを取り扱っており、幅広い商材を扱っています。取り扱いメーカーは81社でホームページに掲載されています。

美容商材は、シャンプー、トリートメントなどの毛髪化粧品、美容機器、ネイル用品など2～3万アイテムを取り扱っています。

イベント

出典：http://www.kikuya-bisyodo.co.jp/event/detail?event_id=28

きくや美粧堂が主体となって毎年定期的にコンテストやヘアショーを開催することで、美容業界の発展に貢献しています。

コンテストは「SUPER BEAUTY」という名前で毎年多くの美容師が全国各地から参加されています。日本を代表する美容師を決める「SUPER BEAUTY」は、きくや美粧堂のホームページからエントリーできます。

きくや美粧堂が開催するヘアショー「LOOP in JAPAN」は1999年にスタートし、全国の主要都市で開催されてきました。「LOOP in JAPAN」は美容師たちの登竜門的な存在であり、美容激戦区の中から選ばれた数人の美容師が、高い技術と斬新な演出で会場を盛り上げます。

セミナー

出典：http://www.kikuya-bisyodo.co.jp/seminar

きくや美粧堂は全国各地に29カ所ものスタジオを持っています。スタジオでは、勉強会、社員教育、ヘアスタイル撮影など様々な用途で利用されています。セミナーが開かれるのもスタジオです。

セミナーでは、それぞれの分野に特化した専門の講師から指導を受けることができます。セミナーは様々なジャンルがあるため、自分が知りたい情報や技術だけを専門的に学ぶことが出来ます。現在、開催されているセミナーは

「カット」「カラー」「パーマ」「ヘアーケアー」「スタイリング」「トレンドスタイル」「メイク」「経営」「撮影」

からホームページで絞って検索することが出来ます。

情報誌

出典：https://www.kikuya-bisyodo.co.jp/kbsweb

「KB’S WEB」というサロン向けの情報誌が年に3回発行されています。集客ノウハウやイベント・コンテストのレポートが掲載されており、読み応えがあるだけでなく役に立つ情報が盛りだくさんです。

きくや美粧堂の物流革命！全国数万店舗の美容室をサポート

出典：https://lnews.jp/2017/09/j091501.html

写真の建物はきくや美粧堂が保有するロジスティクスセンターです。ロジスティクスセンターは東京と岡山にあり、この2拠点で全国数万店舗をカバーしています。

販売網の拡大

LNEWSからの引用ですが、

“「今後日本の人口は減少することが確実だけに、美容室への販売だけでなく、美容室での顧客に向けた物販のサポートも行っていきたい。そのために美容室からの要望に物流面からも的確に応えられる体制を作っていきたい」と、きくや美粧堂の増保利行社長はさらりと言った。”
引用記事：物流最前線／きくや美粧堂、美容室の物販に物流改革

増保社長は、将来的に人口減少が確実なだけに20～30年後のドライバー不足を見据えて上記の発言をされてるんですね。

一般消費者からは知名度の低い美容室ディーラーですが、将来的には美容室だけでなく、美容室のお客様など一般消費者からの知名度も高い存在に成長していくかもしれませんね。

きくや美粧堂の市場規模！業界シェア10%

美容室ディーラーの市場規模は2000億円です。きくや美粧堂の売上高は210億円でした。(2016年3月期) 全体の10%ほどを占めており、規模が大きいことがよく分かります。

美容室ディーラー大手4社の比較

美容室ディーラーの業界では、きくや美粧堂以外には「ガモウ」「ダリア」「フジシン」が大手で有名です。売上高と社員数を比較してみました。

売上高で分析しますと、「きくや美粧堂」「ガモウ」が2トップを走っていますね。大手4社の売上高は総計で701億円で、美容室ディーラー業界全体の35%を占めています。

美容業界は独立する美容師が多く、開業数も年々増加しています。しかし、美容室の需要数は変わらないため閉店する美容室が多いです。美容室の入れ替わりが激しい間は、美容室ディーラー全体での景気が悪くなることはまずないでしょう。

今後、美容室ディーラー間での競争がどうなるか興味深いですね。

きくや美粧堂は高年収？大手美容室ディーラーの求人事情

出典：https://www.flickr.com/photos

美容室ディーラー業界のトップを走っているだけに給料が高いのではと思ってしまいますね。

マイナビによると、新卒での初任給は営業職と事務職で2万円ほど差があります。

営業職　　大卒 217,300円
事務職　　大卒 198,800円

ちなみに、他の大手美容室ディーラーの初任給 (営業職)は以下の通りです。

ダリアが少し飛びぬけていますが、大体同じくらいですね。厚生労働省によると、初任給の平均は20万3,400円 (2016年度)ですので、平均よりは高いといった印象でしょうか。

手当や福利厚生が充実

転職ナビの情報によると、基本給に営業手当とグレード手当が付くため、給料の目安は21～30万程度とのことです。もちろん、そこから保険料や所得税が引かれてしまうため手取りは70～80%ほどになります。

そのほか、通勤手当 (上限：月額30,000円) や、育児休暇といった福利厚生があります。年間休日は、119日 (年始年末、夏季、慶弔、特別休暇)です。年間休日の平均は120日ですので、平均的な休暇数ですね。

引用記事：転職ナビ 株式会社きくや美粧堂

まとめ

きくや美粧堂は単なる美容製品を卸すだけの会社ではなく、セミナー・イベントなどが盛んな「美容室コンサルタント」も担う活気のある企業であることが感じられたかと思います。

美容室ディーラーの中で高いシェアで走っているのも納得ですね。

きくや美粧堂が今後も美容業界に対してどのようなサポートをしていくのか注目です。

【最新情報】ついに登場した！？最安値ディーラーの存在..

こちら2018年に追記してます。ついに最安値ディーラーが登場したとのことです。
結構な商品が2～30％、最大で50％以上のオフで販売されているとのこと。きくやさんが関係しているかは不明です。。

詳細が気になる方はLINE@でご質問ください！