美容院をOPENしたいけど内装はどういう感じにしよう?とお悩みの人もいるでしょう。ナチュラルな内装なら万人に親しみやすく飽きが来にくいですよ。この記事では例を挙げながら、ナチュラルでおしゃれな内装にするポイントをご紹介していきます。
美容室をおしゃれでナチュラルな内装にするポイント6つ
ポイント1. お店のターゲット層を絞る
ナチュラルな内装にすると決めたら、店のターゲット層に合わせて内装のイメージを絞り込んでいくことをおすすめします。
30代~40代の女性をターゲットにするならくすみ系の落ち着いた色合いの内装、男性をターゲットにするなら男受けがいいスタイリッシュさ・シンプルさと融合させるなど、ターゲット層が気にいるようなテイストでいきましょう。
また、お客様が美容院を選ぶときは内装のテイストが来店後の仕上がりをイメージさせているとも聞きます。得意とするヘアカットの雰囲気に合いそうな内装は?と考えるのも有効ですね。
そのためにはまず自分のお店のことを知ることが一番です!自分のお店のコンセプトをはっきりさせましょう。来店して欲しいお客さんの顔を思い浮かべながら、どんな内装なら喜んでもらえるか、考えてみましょう。
ポイント2. 全体に統一感を出す
ナチュラルでありながら、おしゃれさを失わない為には、全体に統一感を出すことが大事です!
ナチュラルは一歩間違えると「家庭感」につながってしまい、美容院の内装の要である「非日常感」を損なってしまいます。バラバラなテイストのものを組み合わせるのは洗練されていない(=ダサい)イメージに繋がりますので避けるようにしましょう。
ポイント3. 小物の形や色にもこだわる
全体的な内装のイメージも大切ですが、完成度の高い世界観を作りたいなら、細部にもこだわりましょう。家具などに加えて、セット面、セット椅子、シャンプー棚などもこだわってテイストを揃えるようにしましょう。細部の統一感を重視するお客様は多いです。壁紙トイレや待合室といった場所にも必ずコンセプトが行き届くようにしましょう。
細部を気にするというつながりでは、整理整頓しておくのも大切なポイント。いくら家具がおしゃれでも道具が転がっているようではNG。収納ワゴンを活用して常に整理整頓しておくのも忘れないようにしましょう。
ポイント4. 非日常な雰囲気を演出する
美容院はお客様にとってプライベートな空間。日常から切り離された特別な雰囲気を提供できる場所にしましょう。目指すのは、お客様にとって「髪を切りにいく」体験が1ランク上の経験になること。
また間取りにも気を使えるとさらに効果的。人目の気にならない間取りにすれば、非日常がグッと増しますよ。
ポイント5. 映える・フォトジェニックな場所がある
SNS時代の現在、写真「映え」を意識するのも大事なこと。
思わず写真を撮りたくなってしまいそうなフォトジェニックな一角を用意できると、SNSなどで話題になりやすくなります。
また、SNSで他の店舗がどのような内装にしているか参考にするのもいいですね。好みだった画像を保存しておいてデザイナーに渡せば、その中から要素を抽出してあなたらしい内装を作ってくれるはず。
ポイント6. リラクゼーション・癒し・リラックス効果がある
美容室はおしゃれであると同時に、お客様にとってリラックス出来る場所であるのが一番です。ナチュラルな内装ならそれを実現しやすいでしょう。手触りや質感にもこだわり、癒し空間を演出していきましょう。
ナチュラルな内装の美容室にするには木が要!樹種や色味によって違う
木を基調とするのがナチュラルな内装の基本です。樹種ごとに色味の変化と傾向が変わってくるので、使用する木の種類について勉強しておくと良いでしょう。木材には大きく分けて、針葉樹と広葉樹があります。それぞれの特徴をご紹介していきます。
針葉樹
針葉樹は軟木とも呼ばれ柔らかく軽量で、木目が通って加工しやすいという特徴があります。肌触りが良く、木材らしい香りが残るのも特徴です。スギ、ヒノキ、ヒバ、スプルスなどが針葉樹にあたります。ナチュラルな内装にぴったりの針葉樹の木材ごとの特徴を見ていきましょう。
気品を漂わせたいならヒノキ
日本で古くから木材として使われるのがヒノキです。美しい木肌が特徴で、最高級材として知られています。ヒノキの独特の芳香にはリラックス効果があり、ストレスを軽減する効果があると言われています。アロマオイルにもヒノキの香りが取り入れられることもあるんですよ。
加工しやすい、耐久性が高いところなども魅力。木肌が美しく、気品を漂わせたい時にはヒノキがおすすめです。
柔らかい雰囲気の「パイン」
パインは白っぽい色合いが特徴ですが、経年変化で飴色に変わります。やわらかな性質で加工しやすく、柔らかい雰囲気を演出する木材です。カントリー調の家具に使われることが多く、ナチュラルな内装にはぴったり。森林浴を思わせるような香りも魅力的です。
和のテイストには日本人に馴染み深い「スギ」
日本人になじみ深い樹種のスギ。秋田杉、吉野杉、北山杉などが有名です。シンプルな木目と明るい色合いで、和テイストを取り入れたい時にはおすすめできます。
広葉樹
広葉樹は硬木とも呼ばれ、木目が個性的で美しい樹種。一般の家具に向いた樹木です。針葉樹に比べて硬く重く、傷がつきにくい、揺れに強いなどの特徴があります。ナラ(オーク材)・ブナ(ビーチ)・ケヤキ・ウォールナットなどが広葉樹にあたります。
北欧インテリアにいい「アッシュ(ホワイト・アッシュ)」
はっきりと浮かび上がる力強い木目と、柔らかい色合いが特徴。経年変化とともに濃い色合いへと変化していきますので、それを考慮の上で決めましょう。
アッシュ材のなかでより高級感を求めるなら、「ホワイトアッシュ」がおすすめ。「北欧インテリア」と相性がいいです。
万能に使える「ナラ(オーク材)」
万能に使えるナラは、住宅や店舗などの床で幅広く使用されています。古くから床材の他、家具などに使われてきました。非常に硬く木目がはっきりしているのが特徴。
白っぽい木材を求めるなら「ブナ(ビーチ)」
白っぽい北欧風の色味がおしゃれな「ブナ(ビーチ)」。きめの細かさ、硬さとしなやかさを併せ持っているのが特徴です。白をカラーの基調にしたいときはおすすめ。
赤~オレンジの色で華やぐ「ケヤキ」
赤~オレンジ系の色で、くっきりとした木目が特徴です。寺院建築や和家具などに使われており、高級感や格調高さを演出することが出来ます。耐久性に優れているため柱として使われることもあるようです。
重厚感が欲しいなら「ウォールナット」
ウォールナットは紫褐色の色合いが特徴。品の良い雰囲気の木材です。経年変化で風合いが増していきます。強度があり丈夫なので、重厚感を出すことができます。
美容室のナチュラルな内装デザイン7選を画像つきで紹介!ナチュラルモダンも
それでは、他の美容院がどのようにナチュラル&おしゃれな内装を作っているか、実際の例をご紹介します。
1.「ナチュラル」×「可愛い」美容室内装デザイン
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宮崎県で内装デザインを手がけるJura Furnitureのデザイナーが手がけた内装。家具に可愛らしいものを取り入れてうまくナチュラルとミックスしています。
2.「ナチュラル」×「シンプル」な美容室内装デザイン
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北九州のリフォーム会社LIFEが手がけたリフォーム。ナチュラルなテイストをシンプルにまとめていますね。
3.「ナチュラル」×「モダン」な美容室内装デザイン
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鎌倉のヘアサロン『tsukigoya』の内装はこちら。和風な雰囲気もありながら、どこかモダンな感じがしますよね。限られた空間を有効に使っているので、一人美容室を立ち上げようとしている人にも参考になりそうです。
4.「ナチュラル」×「アンティーク」な美容室内装デザイン
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大阪府の大人紳士のための美容室『トラッドジェントリー(TRAD GENTLY)』の内装。アンティークな家具と合わせておしゃれな雰囲気を作っています。
5.「ナチュラル」×「スタイリッシュ」な美容室内装デザイン
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コーヒースタンドやギャラリーのある新しい形の美容室『LODI』。
木材を取り入れてナチュラル感もありながら、白や黒でシックにまとめているので、スタイリッシュな印象がありますね!
6. 「ナチュラル」×「インダストリアル」な美容室内装デザイン
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男性からも好まれやすいデザインなら、インダストリアルな家具を取り入れてみるのはどうでしょうか。横浜市の美容室『ディシェーレ アスト(die-Schere Ast)』の内装はナチュラルでありながらも金属やステンレスのような素材感をミックスさせています。
7. 「ナチュラル」×「ポップ」な美容室内装デザイン
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完全予約制・女性専用サロン「Hair&Design cape 佐世保美容室」はグリーンなどのナチュラルな素材を使いながらもポップな色づかいで大人っぽくなりすぎないないそうです。子供を連れて行く美容室に良いかもしれません。
最後に:他の美容室の内装も参考に自分でイメージを固めるのが重要
どんな内装にするにしても、まずは大体のイメージを固まらせることから始まります。他の美容室のデザインをたくさん見て、イメージを膨らませましょう。海外の美容室内装や美容室以外の店舗内装も見ることで、自分の取り入れたいテイストの方向性が見えてきますよ。