最近急激に知名度を上げているボタニカルシャンプーですが、皆さんはその効果や成分、使用後の口コミなどをご存知でしょうか。ただ聞いたことがあるから買うという行動は非常に危険ですので、しっかりと基本的な知識を抑えることをおすすめします。ボタニカルシャンプーにはそもそもどんな効果を期待できるのかから、正しい成分選び方、おすすめのアイテムまで幅広く紹介していきます。
ボタニカルシャンプーとは?
そもそもボタニカルという言葉が植物のという意味で用いられており、成分が植物系であったり、低刺激であるシャンプーがボタニカルシャンプーと呼ばれます。最近ではオーガニックやノンシリコンなど頭皮に優しい製品が注目を集める傾向にあるため、それらのシャンプーに続く第3のシャンプーとも呼ばれています。
ボタニカルシャンプーを使うときの注意点
実はボタニカルシャンプーには、厳密な定義がない点が使用する際の注意点です。成分に自然由来のものを用いているため、一般的に頭皮に優しく、低刺激という特徴をもつ製品が多いとされていますが、厳密な規定はありません。そのため、ほかの製品と比較した場合に低刺激だからボタニカルという名称を用いているシャンプーも少なくありません。結果として、使用後の口コミとして思ったような効果を体感できないという声も0ではないという現実があります。
ボタニカルシャンプーの選び方
ボタニカルシャンプーという名前であっても、すべてが頭皮に優しいわけではないという知識をもとに、必ず成分表をチェックした上でアイテム選びを行うようにしましょう。ボタニカルだから頭皮環境に良いという視点ではなく、この成分が含まれているかた頭皮に良い効果が期待できそうという視点で製品を選びましょう。
成分をチェックする
ボタニカルシャンプーに限ったことではありませんが、成分表は上から構成する割合が高い順に記載されています。多くのアイテムが水から記載される傾向にあり、その次に界面活性剤と呼ばれる汚れを落とす成分が記載されています。まず、この界面活性剤にどんな成分が含まれているかをチェックしましょう。この成分に刺激が強いものが用いられている場合には、ボタニカルシャンプーという名称が用いられていたとしても肌トラブルにつながりやすく、期待した効果は体感できないでしょう。さらに、すでにオーガニックシャンプーを使用している場合には、今使っているものより強い界面活性剤を使用していることもあり、頭皮環境が悪化してしまうことも想定されますので、要注意です。
髪をサラサラにしたい人
髪をサラサラにしたい方が、補修成分を必ずチェックしましょう。あくまで一例ですが、キトサンという成分が含まれていれば、天然成分が髪を補修してくれる働きをしてくれると考えて問題ありません。ボタニカルやオーガニックと呼ばれるシャンプーは、頭皮環境に優しいとうたっているアイテムが多く、補修成分も頭皮に刺激を与えると考え、配合していないこともあります。特に髪の長い女性や傷みが気になる方が、このようなアイテムを使用してしまうと、思ったようなスタイリングができなくなったり、パサパサ感を感じるようになったりする場合がありますので、必ずチェックしましょう。
頭皮がかゆい人
頭皮がかゆいなどすでに肌トラブルに悩まされている方は、使用している成分が強すぎる場合がありますので、まずは使用しているシャンプーの成分を確認してみましょう。あくまで傾向ですが、ドラッグストアなどで手軽に購入できるシャンプーのほとんどが、高級アルコール系と呼ばれる部類に属します。この手のシャンプー洗浄力が非常に高いため、洗いあがりの爽やかさを感じやすいというメリットと必要な皮脂まで洗い流すというデメリットがあります。必要な皮脂が洗い流されてしまうと、頭皮が紫外線やホコリなどの刺激を直接浴びることになり、かゆみを引き起こす原因となります。その点ボタニカルシャンプーは、コカミドプロピルベタインなどの頭皮に優しく、洗浄力を少し落としたものを使用していますので、頭皮環境に悩まされている方にもおすすめと言えるでしょう。
抜け毛が気になる人
もちろん原因はさまざまなですが、シャンプーを変えることで抜け毛の改善も可能です。特に現在使用しているシャンプーに、シリコンが含まれている場合にはボタニカルシャンプーに変えれば、髪が育ちやすい頭皮環境に近づけられます。シリコンはコーティング剤と呼ばれ、髪の表面をカバーする役割を担う成分のひとつですが、頭皮に残り、毛根を塞いでしまう可能性のある成分としても知られています。基本的にボタニカルシャンプーは、グリセリンなどの天然系の成分によって保湿するためノンシリコンの製品がほとんどです。もちろん、ボタニカルシャンプーだから大丈夫というわけではなく、シリコンが含まれているかどうかを必ずチェックするようにしましょう。もし、シャンプーを変えることで毛根のコーティング剤が除去されれば、抜け毛へも少しずつ解消されていくはずです。
口コミでおすすめのボタニカルシャンプーランキング15選
選び方や注意点を頭に入れながら、口コミで人気を集めているボタニカルシャンプーを見ていきましょう。基本的に低刺激で頭皮環境に優しいというメリットがありながら、それぞれに違った効果を期待できる成分が配合されています。ぜひ、自分が気になっている髪トラブルの対策にもっとも効果のあるボタニカルシャンプー選びに活用してみてください。
カリスティ ボタニカルシャンプー
合成化学物質不使用、パラベンフリーと頭皮への刺激がほとんどないと言えるアイテムです。そして、オレフィンスルホン酸Naを界面活性剤に用いているため、申し分ない洗浄力も実感できるでしょう。ラベンダー油やローズマリー油を保湿成分としてもちいいつつ、香料にも使用していますので、香りにこだわりたいという女性にもおすすめできるアイテムと言えます。トリートメント不要で高い効果を期待できると考えれば、3000円ほどの価格も、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
モーガンズ モイスト&フォレスト
泡立ちの良さとしっとりとした洗い上がりが口コミで好評のボタニカルシャンプーです。モーガンズモイスト&フォレストの特徴は、20種類の天然系のアミノ酸を配合することで頭皮に優しく、もっちりとした泡立ちを楽しめる点にあります。コカミドプロピルベタインとラウラミドプロピルベタインという組み合わせで、低刺激でありながら、しっかりとした洗い上がりを実現しています。その他の防腐剤や香料などにも天然成分を用いており、ボタニカルシャンプーの中でも自然成分にこだわったアイテムと言えます。
パトロン ビヨンドシャンプー
洗浄力とともに頭皮のアンチエイジングに力を入れた製品です。ボタニカルシャンプーには数少ない、スルホコハク酸ラウレス2NaやラウロイルメチルアラニンNaを洗浄成分として配合しているため、洗浄力の高い構成となっています。さらに、アスタキサンチンや白金などの抗酸化作用に優れた成分の配合することで、頭皮を若々しくキープしてくれる効果が期待できます。髪の毛に元気がなくなってきた、抜け毛が気になりはじめたという方にはおすすめのシャンプーです。
Nature&Co ボタニカルシャンプー
ボタニカルシャンプーの中でも、スッキリとした洗い上がりを重視したい方におすすめのシャンプーです。洗浄力の高いオレフィンスルホン酸Naを用いているため、洗い上がりには申し分のないアイテムと言えます。その他に保湿、補修効果のある成分として期待できるのはオリーブ果皮油程度ですので、ボタニカルシャンプーを使った後にベタつきが気になったという方は使ってみる価値のあるシャンプーと言えます。特に髪が短く、これまで高級アルコール系のシャンプーを使っていた方は、大きな使用感の違いを感じることなく変えられるボタニカルシャンプーです。
フタバ化学ボタニカルシャンプー
抜け毛や切れ毛などのトラブルに悩まされている方におすすめのアイテムです。育毛剤に使用されている成分であるオドリコソウやゴボウ、キズタなどの9種類の天然エキスを配合しているため、育毛効果化、発毛効果を実感しやすいシャンプーと言えるでしょう。また、ココイルグルタミン酸TEAやラウラミドDEAなどアミノ酸系の洗浄成分を使用し、頭皮を刺激しにくい設計となっているため髪本来の艶やハリを蘇らせてくれるアイテムがフタバ化学のボタニカルシャンプーです。
オルビス ナチュラルボタニカルシャンプー
シリコンフリーや無香料と自然志向の方に、人気のシャンプーがオルビスのナチュラルボタニカルシャンプーです。洗浄成分以外では良くも悪くも無駄な成分が含まれていないため、頭皮トラブルを引き起こしにくい分、きしみなどを感じやすいアイテムとも言えるでしょう。洗浄成分にラウレス硫酸Naやオレフィンスルホン酸をベースとした成分を配合しているため、ボタニカルシャンプーの良さは分かりにくいアイテムとも言えそうです。
きのねシャンプー
すっぴんで暮らすことをコンセプトにしているあきゅらいずが手がけているシャンプーとして、シンプルなパッケージや成分構成が口コミで人気のアイテムです。タンジン根エキス、ゴマノハグサ根エキス、オカゼリ果実エキスなどの10種類の東洋系ハーブエキスを使用しているため、保湿効果や補修効果を天然由来の成分の働きとして実感できます。また、洗浄成分もヤシ油由来のコカミドプロピルベタインを使用しているため、頭皮に刺激のない構成のぼたシャンプーと言えるでしょう。
I-ne ボタニスト ボタニカルシャンプー
I-ne ボタニストのボタニカルシャンプーはボタニカルシャンプーの先駆けとも言える、ベーシックな頭皮環境に優しいシャンプーです。基本的にはコカミドプロピルベタインという洗浄成分を用いており、他に体に影響のある成分を取り除いた点が特徴と言えます。ボタニカルシャンプーの中では1500円程度と価格も抑えめであり、頭皮環境を改善したい方にはおすすめのアイテムです。もともとコーティング剤や保湿効果の高いシャンプーをしようしている方が切り替えた場合に、きしみやベタつきが気になるという口コミも多くなる傾向にあるようです。
モイスト・ダイアンオイルシャンプー ボタニカルモイスト
ドラッグストアなどで手軽に購入したいという要望のある方にはおすすめのシャンプーです。洗浄成分にはスルホコハク酸という洗浄力が高い成分を用い、頭皮への刺激を配慮してコカミドプロピルベタインなどを配合しています。さらにゼインやスイゼンジノリ多糖体などの成分で、髪のハリやコシをアップしてくれる働きを高めています。価格も1000円未満で購入できますので、自然由来とまではいかないまでも頭皮環境を考えたいという方にはおすすめのアイテムです。
花王 アジエンス MEGURI インナークレンジングシャンプー
市販されているシャンプーの中では低刺激で、サラサラした洗い上がりを体感しやすいシャンプーです。洗浄力の強い成分の中でも刺激の少ないラウレス硫酸アンモニウムを用いています。さらに、コハク酸と呼ばれる成分も配合されており、髪の内部に蓄積されたカルシウムを取り除き、髪のサラサラ感をアップしてくれる効果を期待できます。コーティング剤として、PPG-3カプリリルエーテルが配合されていますので、紫外線などのダメージから髪を守りたい方におすすめのボタニカルシャンプーです。
ZACCパーシャルリッチシャンプー
東京で絶大な人気を誇るサロンであるZACCが手がけたシャンプーとして、注目を集めているのがZACCパーシャルリッチシャンプーです。ボタニカルの成分として配合されているダマスクバラ花油には保湿効果、ウメ果実エキスはアンチエイジング効果が期待でき、その他の成分も天然由来のものばかり配合されています。もちろん、洗浄成分もコカミドプロピルベタインやスルホコハク酸ラウレス2Naを用いているため、極力低刺激で汚れを落とすという考えが徹底されたシャンプーと言えます。
haru 黒髪スカルプ プロ
植物性ヒアルロン酸やコラーゲンタンパク質などの成分を配合し、白髪や元気のない髪に若々しさを蘇らせてくれるシャンプーです。100%天然由来の成分を使用し、ノンシリコンタイプと頭皮をキレイに保つために作られたシャンプーと言っても過言ではありません。2ヶ月文で4000円ほどと価格だけを見てしまうと高く感じる方も多いと思いますが、トリートメント不要で高い効果を期待できる成分であるため、コストパフォーマンスの高い成分と言えます。
Lux ボタニフィーク
希少価値の高いオイルを使用し、高い保湿効果を体感できるボタニカルシャンプーです。約5000個のローズヒップから100gほどしか採れないと言われる貴重なローズヒップオイルやアルガンオイル、ココナッツオイルの働きでまとまりのある髪質をキープできます。さらに、シリコンフリーやパラベンフリーなどの天然由来にこだわった製品でもあるため、かゆみなどの頭皮の肌トラブルに悩まされている方におすすめです。
ハーブガーデン
ボタニカルシャンプーであるにも関わらず、高い保湿性を実感できると口コミで人気のアイテムがハーブガーデンです。 35種類もの植物エキスを使用し、自然由来の力で髪の潤いを保ってくれるアイテムです。さらに、水の代わりにオーガニックのハーブティーを使用するほどオーガニックに徹底したアイテムとして注目を集めています。その他にも石油系界面活性剤不使用や防腐剤不使用、ノンシリコンなど頭皮に刺激のあるものは入っていないと言い切れるボタニカルシャンプーです。
ボーデ・ド・モード アーユルビゴールドシャンプー
ダメージに悩まされている女性の髪を優しく洗い上げ、上品なハーブの香りを楽しめるアイテムです。保湿や補修の効果を高めるために生ケラチンや生セラミド、生コラーゲンの3つの天然系成分を配合し、髪の中心から髪を蘇らせてくれます。さらに、16種ものアミノ酸系の保湿成分を配合しているため髪を若々しくキープしてくれるボタニカルシャンプーと言えるでしょう。洗浄成分にラウレス硫酸Naを使用しているため洗浄勢力は申し分ありませんが、頭皮トラブルに悩まされている方は検討したほうが無難なアイテムです。
まとめ
一口にボタニカルシャンプーと言ってもさまざま効果を期待できる製品が販売されています。また、今回紹介したアイテムは刺激が強すぎ、頭皮トラブルを引き起こす可能性は低いと言えるものの、ボタニカルシャンプーの中にも頭皮トラブルにつながるものも販売されています。ぜひ、成分表を見て頭皮に優しいアイテムかどうかを判断し、その上で保湿効果やハリやコシを蘇らせてくれる成分などのプラスの効果が含まれているかをチェックしましょう。ボタニカルシャンプーはすべて頭皮に優しいと思い込まず、成分から期待できそうな効果を予想しながらアイテム選びを行いましょう。