美容師向け総合Webメディア『KAMIU』が現役美容師がリアルに選ぶ働いてみたい美容室のランキング調査を実施いたしました!
投票人数229名とおそらく同様の調査では最大規模のランキングとなると思います。(編集部で調べたところ、そもそも働いてみたいサロンについてのランキングは見つかりませんでした。なので史上初と言っても良いかもしれません!?)
ランキング調査と同時に転職について、働き方についてのアンケートも実施しました。
こちらも大変興味深い結果となりましたのでぜひ御覧ください。
現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング2018
全国の美容師免許を持つ現役の美容師を対象に調査した 現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング2018 を発表します。
日本全国で美容室は25万店舗、コンビニの3~4倍の数があると言われています。
一方で、美容師の数はその倍の50万人ほどとなっており、美容室業界では慢性的な人手不足が続いています。
店舗数過多による競争と人手不足の環境のなか、美容師の平均年収は300万円以下、離職率も他業界に比べ高水準にあるなど必ずしも満足な環境で働けていない実態があります。
今回の調査では、総合ランキングの他に働いてみたいと思う美容室を「有名サロン」「チェーン展開サロン」「専門サロン」の3つの分類から選択する分類別ランキングも作成しました。
カット・カラー専門店、ウィッグサロンなどの専門サロンが存在感を増やすとともに、シェアサロンなどでフリーランス、業務委託といった従来にない働き方を選択する美容師の方も増えてきています。
今回のランキング調査を通じて、転職、就職を考える美容師の方の参考になればと考えています。
現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング:総合ランキング1位はALBUM
美容師が最も働いてみたいと思う美容室はALBUMとなりました。
インスタグラムを中心としたSNSでの情報発信に定評がある美容室ですね。インスタグラムのフォロワー数は業界でトップクラスの36万人超えです。
ランキングを見てみると、有名サロンが順当に上位に来る中で、意外にもアートネイチャー、アデランスといった専門サロンも上位にランクインする結果となりました。
有名な美容室で働いてみたいという層がいる一方で、働きやすさなどの観点からウィッグサロンやカット専門店で働きたいと考える美容師の方も多くいることがわかりました。
1位~10位
11位~30位
現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング:男女別ランキング
男女別でのランキングを見てみると、男性、女性で投票傾向の違いが如実に出ました。
男性は有名サロンが多数上位にランクインする一方で、女性では専門サロン、チェーン展開サロンも上位にランクインしています。
ワーク・ライフバランスなど働きやすさを意識する女性の支持を得た結果になっています。
現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング:分類別ランキング
分類別ランキングでは、ノミネートサロンを「有名サロン」「チェーン展開サロン」「専門サロン」の3つに分類し、各分類ごとで働いてみたい美容室を選択してもらいました。
チェーン展開サロンランキングでは、EARTH、TAYA、モッズ・ヘアといった大手サロンが上位にランクインする中で、Agu hair、AUBEといった業務委託サロンもランクインする結果となりました。
どちらも、ここ数年で店舗数を一気に拡大しており、特にAgu hairは全国に300店舗を超えるチェーンを展開するなど存在感を高めています。
専門サロンランキングでは、アートネイチャー、アデランス、スヴェンソンといったウィッグサロンがランクインするとともに、QBハウス、イレブンカットといったカット専門店も上位にランクインしました。
現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング:転職軸別ランキング
転職軸別ランキングでは、「サロンの魅力」「雇用の魅力」「キャリアの魅力」の3つのテーマから重要視する軸を選択してもらい、最も重視する軸と総合ランキングでの得票数の割合からランキングを作成しました。
ランキングの表にあるn数がその軸を最も重視すると答えた美容師の方の数になります。
サロンの魅力編
サロンの魅力編では、SHACHUが「ビジョンへの共感」「新規集客」を重視する美容師からの支持を受け二冠を達成しています。
SHACHU代表の宮地さんは雑誌やWebメディアでの露出も多いですし、インスタでの集客に成功していることもあってしっかりブランドができている印象ですね。
雇用の魅力編
雇用の魅力では、「給与を重視する」部門でQBハウスが3位にランクインしました。
QBハウスは1000円カットで有名ですが、実は給与水準は通常のサロンよりも高くなっています。残業も少ないため、コスパが良いという観点で捉えられているのかもしれません。
また、「福利厚生を重視する」部門では、スヴェンソン、アートネイチャーといったウィッグサロンがともに上位にランクインしています。
キャリアの魅力編
キャリアの魅力編では、「施術スキルの向上を重視する」「ワーク・ライフバランスを重視する」の2つを重視する美容師が多い結果となりました。
施術スキルを極めていき、美容師としての成功を求める層とワーク・ライフバランスを保ちながら美容師を続けていきたい層に志向が別れた結果になりました。
「施術スキルを重視する」部門で1位となったDADA CuBiCはなんと言っても故・植村隆博さんが立ち上げたサロンとして有名です。サロンワークについて著した「Iシリーズ」を発行するなど、施術スキルを向上させたい考える美容師が支持するのも納得です。
「ワーク・ライフバランスを重視する」部門で1位となったのはウィッグサロンのスヴェンソンでした。過去KAMIUの取材でも取り上げましたが、1時間~1時間半のお昼休みが必ず取れる、残業がほぼないなど、かなり働きやすそうな環境でした。3,4位にはアデランス、QBハウスがランクインするなど、ワーク・ライフバランスを重視する多くの美容師が専門サロンで働きたいと考えているようです。
現役美容師が選ぶ「働いてみたい美容室」ランキング:調査概要
いかがでしたでしょうか?
初の試みとして実施した「働いてみたい美容室ランキング」でしたが、想定以上の投票をいただき面白いランキングとなったのではと自負しています。
特に、ALBUMが総合ランキング1位に輝いた点は昨今のSNS活用を重視する流れを完全に反映しているものだと感じました。
また、専門サロンが想像以上に上位にランクインしており、ワーク・ライフバランスなど働き方を重視する層から支持を得ていることを踏まえると、逆に通常サロンに対して働き方の変化を迫る結果になったのではと思いました。
ランキング結果についてのお問い合わせについてはKAMIUのLINE@までお願いします。