サロンボード求人の「未経験者入社」で成果報酬トラブルがThreadsで報告される

[記事内外にPRを含みます]

美容業界の求人において圧倒的なシェアを誇る「ホットペッパービューティー(サロンボード)」。
その成果報酬型の求人システムを巡り、あるサロンオーナーがSNS上で悲痛なトラブルを報告し、波紋を広げています。

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焦点となったのは、「募集枠の設定ミス」と「実際の採用ランク」の食い違いによる課金トラブルです。

未経験者を採用したのに「経験者料金」?

一体何があったのでしょうか?トラブルの経緯はこちらとのことです。

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トラブルの経緯はまとめると、
オーナーさんが求人を出す際、本来は「未経験者・経験者問わず」で募集するつもりが、設定ミスにより「経験者のみ」の募集要項で掲載されていました。

そこへ、一人の求職者が応募してきました。
オーナーは面接の結果、その応募者が「未経験者」であることを認識した上で採用を決定。

問題が起きたのは請求確定のタイミングでした。
リクルート側から届いた請求書には、高額な「経験者採用」としての成果報酬が記載されていたのです。

「実態」か「入り口」か。平行線の議論

オーナーはすぐに運営側に問い合わせ、「実際に採用したのは未経験者なのだから、金額を調整(未経験者料金へ変更)してほしい」と申し出ました。
しかし、運営側の回答は「NO」でした。

「未経験者を雇ったとしても、経験者の求人枠から応募してきた以上、調整はできない」

これがリクルート側の一点張りの主張だったとのこと。
結果として、オーナーは自身の確認不足を認めつつも、実態とかけ離れた請求と、わずか数万円の差額調整すら認めない硬直的な対応に不信感を抱き、長年利用してきた契約自体の解約を決意するに至りました。

なぜ融通が利かないのか?

サロン側からすれば「詐欺だ」と感じるこの対応ですが、媒体側のシステムロジックを知ると、なぜこのような対応になるのかが見えてきます。

多くの成果報酬型メディアでは、課金の基準を「採用した人物の質」ではなく「応募が発生した経路(入り口)」に置いています。

もし、「実は未経験者でした」という自己申告による減額を認めてしまえば、本当は経験者を採用したにも関わらず、手数料を安く済ませるために「未経験者を採用した」と虚偽の報告をする不正が横行するリスクがあるからです。
そのため、大手メディアほどこの「入り口基準」のルールを厳格に適用する傾向にあります。うーん、厳しい・・。

たった3万円で失った「信頼」

一方、今回のケースで特筆すべきは、金額の多寡ではありません。
オーナーが最も憤りを感じたのは、年間数十万円の契約をしている顧客に対して、こちらのミスとはいえ「3万円程度の差額すら柔軟に対応しない関係性」です。

システム上の正しさを貫いた結果、LTV(顧客生涯価値)を損ねてしまったこの事例は、サロン運営者にとって2つの教訓を残しました。

  1. 募集要項の「枠」は、公開前にダブルチェックを徹底すること。(応募が来てからでは変更できない)

  2. プラットフォーム側は「実態」を見てくれない可能性があると心構えをしておくこと。

「知らなかった」では済まされない成果報酬の落とし穴。
求人掲載を行う際は、くれぐれも設定画面の確認を怠らないよう注意が必要です。

リジョブなどでも数年前にSNSで話題になってたりしましたねー。
これから成果報酬がより増えてくるとも思われるので、オーナー様はより一層気をつけたいところです。

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