メーカーが美容室専売品の「横流れ」を徹底阻止するとどうなるのか?ナプラの「N.」転売・EC禁止令の以前以後のAmazon、ヤフオクの価格推移を調べてみた

[記事内外にPRを含みます]

どうもKAMIUです。先日書かせて頂いた下記記事に注目が集まっています。

【衝撃】誰がナプラ「N.」を楽天で横流し販売を続けているのか調べてみたら、社員数1000名を超える美容室チェーンが..?

まさかの大手美容室チェーン関連のECサイトで禁止されているはずのエヌドットが販売されているという状況に、美容室オーナーさまも驚かれたのではないでしょうか。

今年5月あたりから契約の巻き直しが行われ、「転売・EC禁止令」が本格化したナプラのエヌドット。

禁止令の以前・以降でネット販売の価格が大きく変動しているようで、「専売品メーカーがきちんと規制すれば、ここまで流通は抑えられるのか」という感想を持ちました。すごすぎました。

調査対象その1:Amazonにおけるエヌドットの価格推移(19年4月vs19年8月)

まず調査対象のECとしてAmazonを選びました。Amazon価格推移が調べられるモノレートというサービスを利用します。

N.ポリッシュオイル 150ml(定価3400円)の価格を比較します。
 4月1日時点:2,990円
 8月1日時点:5,000円(166%の価格上昇。定価を上回る価格に

規制のはいった5月以降、ぐんぐんと価格が上がっていき、現在は大幅に定価を上回っています。
美容室でしか買えないというプレミア感
が5000円支払ってでも買いたいというユーザーさんに響いているようです。

正直、定価を下回っていた規制前と比べるとすごすぎる..の一言ですね。

調査対象その2:ヤフオクにおけるエヌドットの価格推移(19年4月vs19年8月)

つづいて転売の温床となっているネットオークションサイトの価格推移を見ていきます。
オークファンというサイトでヤフオクの過去の価格推移を確認しました。

N.ポリッシュオイル 150ml(定価3400円)の落札価格の平均を比較すると下記の結果に。。
 5月平均:2,946円
 8月平均:4,617円
オークションサイトでもかなり価格上昇しているようです。
ナプラのN.規制の本気度の凄さが伝わります。

最後に:求められるものは「新たな正規商流」ではないか。

ナプラのN.の価格推移、驚きましたね。
正直、「転売禁止例によって、ここまで顕著にネットの価格変動に影響がでている」とは思いませんでした。
今回の記事の学びとしては、下記の3点。

・この価格でも買いたいというお客さんがいるという事、
・美容室でしか買えない製品に、これほどまでプレミアムがついているということ、
・美容室専売品メーカーが本気を出せば、商流は守られるということ。

ナプラさんの取り組み、応援しますし、非常に良いなと感じております。
一方でネット全盛期の今、横流しを完全に防ぐのは難しいのも現実にあるなとは思います。。

そこで、新たに求められているものは「お客さんに正規ルートで届ける事ができるネット通販」のような存在ではないでしょうか。
一部のディーラーさんではBtoBtoC(ディーラー→美容室→お客さん)のような機能をもつECサイトも作成されていると聴きます。

いやー、美容室店販2.0の時代も、令和時代には到来しそうな予感ですね。楽しみです!

 

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