【保存版】美容師が退職・転職時の5つの注意点 理由から引き継ぎまで

[記事内外にPRを含みます]

現在お勤めのサロンは何年勤めていますか?
1年目の新人から20年以上のベテランまでいると思いますが、ほとんどの人が一度は「辞めたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
辞めたいけど決断が中々つかないし、転職までの流れもよくわからないという人も多いはずです。

今回は退職・転職までの流れを解説しながら、注意点5つについても解説していきます。
現在退職を考えている人は必見です!

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離職率の高い美容師


(出典:https://genkibaito.jp/arubaito/baito-taishokutodoke/
美容師は昔から離職率が高いと言われています。
理由は下積みが長く、労働時間も長い、仕事内容もハードで、休みも少ないなどが挙げられます。
おまけに給与も少ないときたら、もはや美容師の仕事に耐えられる人がいるのか疑問に思います。

ただ、実際に美容師を続けている人はたくさんいますし、上記の全てに不満を持っているわけではありません。
また、不満を抱えながら仕事をするのも精神衛生上よくないのも理解しており、限界が来た時にようやく“退職”ということになります。

初めて退職を経験する人にとっては何からやっていいのかわからなかったり、既に退職を決意し活動している人はこれでいいのかと疑問に思ったりもします。

そこでまずは一般的な退職・転職の流れを解説します。

退職・転職までの一般的な流れとは?

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあるように、退職する際はきちんとした手順を踏み周囲への配慮も大切です。
間違った手順や行動をとることで自分よがりの退職になってしまいますので注意しましょう。

では早速退職・転職までの流れを解説していきます。

⑴就業規則の確認

まずは就業規則があるのなら内容を確認しましょう。

正直美容業界では正式に就業規則を作成しているサロンは少ないですが、退職するにあたり一つだけ確認しなければならないことがあります。
それは、退職日をいつにするかということです。

一般的には退職の意思を伝えてから1カ月後に退職ということが多いですが、もしかしたら3カ月後という場合もあります。
サロン側も急に退職したいと言われても、後任が見つからないと困りますし、残るスタッフにも迷惑がかかります。

退職は自分だけの問題ではなくサロンの問題でもありますので、就業規則については退職を決意して最初に確認しておきましょう。

⑵転職先探し

就業規則を確認したら退職の意思を伝える前に転職先を探しましょう。

退職の意思を伝えてから転職先探しをする人もいますが、これはかなりリスクがあります。
退職日が決まったものの転職先が見つからないと無職になるリスクがありますので、先に転職先を決定させておきましょう。

⑶退職の意思を伝える

転職先が決まったら、初めてサロンに退職の意思を伝えましょう。
具体的な退職日の話し合いになりますので、転職先ともよく話し合った上で決定する必要があります。
お世話になったサロンですので、もめることがないように慎重に取り決めましょう。

⑷業務・担当客引き継ぎ作業

退職日が決まっても、その日までは業務をおこなわなければなりません。
「どうせ辞めるから」と無責任な発言や行動は絶対止めましょう。
退職日まではサロンのスタッフでサロンの顔ですので、責任ある発言や行動に務めましょう。

また、スタイリストであれば指名の顧客を抱えていると思います。
お客様に転職先にも来ていただくかはサロンとの取り決めなどがありますので、退職の意思を伝える際にオーナーと話し合いましょう。
禁止の場合は、在籍している他のスタイリストにカルテ内容の引き継ぎやお客様に紹介する必要があります。

一番はお客様を不安にさせないことですので、引き継ぎ作業は曖昧にせず細かく確実におこないましょう。

⑸退職・新しい職場で勤務開始

退職の意思を伝えてから業務をおこなっていると、退職日がようやくやってきます。

いろいろ問題もあり言いたいことが溜まっている人もいるかもしれませんが、明日から会わなくなりますのでそこはグッとこらえましょう。
また、スタッフが送別会などを企画してくれることもありますので、その場合は素直に受け入れてこれまでお世話になったことに対して感謝の一言を伝えましょう。

そして、いよいよ新しい職場での勤務が待っています。
気持ちを切り替えて新しい職場での生活を楽しみましょう。

退職までは長い道のりです

退職・転職までの一般的な流れを解説してきました。

一言で退職と言っても簡単に退職できるものではありません。
きちんとした手順を踏んで社会人としてのマナーを守る必要があります。
実は退職というものは“人間性”と“社会人としてのレベル”が問われるのです。

退職・転職時の大事な注意点5つ

それではここで退職・転職時の5つの注意点を解説していきます。
退職する前にもう一度考えてみてください。

①退職理由を明確にする

まず一つ目は、退職理由は何かをもう一度確認してください。

人間関係が嫌でという場合はもしかして退職を辞めた方が良いかもしれません。
程度や内容こそ違うものの、正直人間関係はどこの職場にもつきものです。
逃げても逃げても人間関係の悩みは一生ついてきます。
とは言いつつも、精神的におかしくなって体を壊しては元も子もないですので、限界の場合は退職という道を選びましょう。

給与に不満があることが退職理由の場合は、退職の意思を伝える前に一度サロンに相談し、それでも無理なら退職という形をとりましょう。
手荒れやスキルアップのためという場合も同様です。

まずは話し合ってからという手順を踏み、それでも自分自身の退職の意思が強いなら退職を決意しましょう。

このように退職理由によっては、退職しない方が良い場合がありますので、もう一度退職理由を明確にしましょう。

②技術レベルを確認する

次の注意点は今の技術レベルはどの辺まで来ているかを確認することです。
経験年数によって、もしかしたら退職を待った方が良いかもしれません。

アシスタントの場合

まずアシスタントの場合は経験年数が1年から3年であれば辞めない方が良いです。
ある程度アシスタントの仕事ができるようになって辞めても、転職先では技術チェックが1からの場合があります。

サロンによって技術が全然違い技術チェックの査定基準も違います。
そうなるとせっかく積み上げてきたキャリアが1からになり時間も余計にかかってしまい、スタイリストになるのも遅くなります。

アシスタントで辞めたい場合は、半年以内の早い段階かスタイリストになった段階かで考えましょう。

スタイリストの場合

スタイリストの場合は転職先によってスタイリストからの場合と1から技術チェックをする場合に別れます。

ほとんどの場合はスタイリストで採用ですが、経験年数が浅いと念のため技術チェックされる場合があります。
そこでサロンのレベルに達していないとアシスタントからやり直しのケースもあり、特にスタイリストデビュー後すぐに退職してしまうと可能性が高くなります。

そのため、スタイリストデビューから最低でも2〜3年は経験を積んで退職した方が、転職先での扱われ方も変わってきます。

③スタッフへの配慮を忘れずに

退職日が決まると「その日までは頑張らないと」と思う反面、「どうせ退職するし」などと投げやりな言動をしてしまうことがあります。
それはお客様に伝わりますし、一番伝わるのが一緒に働いているスタッフです。
スタッフに伝わってしまうとモチベーションの低下になり職場の士気が低下する恐れがあります。

自分が周りに与える影響を考える

一人が辞めるとその負担を他のスタッフでカバーしなければならないということがあり、ただでさえ士気が下がりやすい状態です。
仕事は一人でやっている訳ではなく、いろいろな人の助けで成り立ちますので、自分が周りに与える影響力は大きいということを常に認識しておきましょう。

誰だって職場の雰囲気が悪くなることを望んでいないはずですので、辞めるからといって無責任な言動は絶対止めましょう。
むしろ出来る限りの貢献をしたいという考えにシフトし、サロン運営に関して積極的に協力していきましょう。

④お客様の引き継ぎは確実におこなう

アシスタントもそうですが、特にスタイリストの場合はお世話になったお客様にきちんと退職することを伝えましょう。

お客様によって来店周期が違いますので、次回来店の際はすでに退職しているという周期ならきちんと伝えましょう。
そして、退職後も現在のサロンに通ってくださる場合は、そのお客様と相性が良さそうなスタイリストを紹介し、きちんと引き継ぎ作業をおこないましょう。
お客様のカルテにヘアスタイルの内容や注意する点があればしっかりと記入しておけば、引き継ぐスタイリストもお客様も安心です。

転職先が決まっていても…

もし転職先が決まっている場合、つい「次に勤めるサロンにも来てください」と言いそうになりますが、この辺は退職するサロンのオーナーと話し合ってください。

「ダメ」と言われる場合が多いですが、「どうしてもあなたじゃなければならないの」というお客様もいらっしゃると思います。
その場合は必ずオーナーの承諾を得てから実費ではがきを購入し、転職先の情報を教えて転職先にも来てもらいましょう。

間違っても接客中に転職先の情報を伝えたり、はがきを書く作業をサロンの営業中にやったりしないでください。
マナー違反でもあり確実にスタッフの士気の低下になります。

⑤必要書類の確認

最後は必要書類の確認です。
退職・転職するにあたり退職先に返却する書類と受け取る書類があります。
下記表をご覧ください。

■返却書類

健康保険証基本的には退職日に返却します。(国民健康保険の場合は不要)

※退職後も健康保険に最長2年間加入できる制度(任意継続被保険者)の場合は、加入していた期間が2カ月以上の方で、退職後20日以内の手続きが必要です。

美容業界の健康保険は東京美容国民健康保険となります。

通勤定期券JRや私鉄などの窓口で払い戻し、現金をそのまま返すか払い戻した額を給料から差し引く場合があります。
その他備品ネームプレートや名刺の他に、カラーグローブやダッカールなどサロンが負担していたものは返却します。

■受け取る書類

年金手帳入社時に提出して、原則として手続き後、本人に返却されますが、退職まで返却されない場合もあります。
雇用保険被保険者証雇用保険の手続きに必要となるため、転職先のサロンに提出します。

退職後、郵送されてきます。

離職票転職先が決まっている場合は不要ですが、退職後、郵送されてきます。

失業給付を受給する際に必要となり、離職票1と2があります。

健康保険資格喪失証明書退職後、国民健康保険に加入する場合に必要となります。

加入していた健康保険から脱退したという証明書です。

源泉徴収票退職した年の確定申告で必要となり、退職後に郵送されてきます。

転職した場合は、転職先の会社に提出して年末調整をしてもらうことになります。

厚生年金基金加入員証厚生年金基金に加入していた場合にだけ渡されます。

基金の年金請求時に必要な書類で、各基金によって違います。

美容業界で加入しているサロンはほとんどありません。

以上が退職・転職するにあたり必要な書類です。
サロンが返却し忘れている場合がありますので、こちらからも確認しましょう。

退職・転職は慎重に


(出典:http://phil-portal.com/turning-point-24/

今回は退職・転職の際の注意点5つを解説してきました。

退職は自分だけの問題ではなく、周囲に協力してくれているスタッフも関わってきます。
また、お客様にとっても影響が大きくサロンの売り上げにも大きく関係します。

退職は簡単に決めないで、まずは今の自分の状態を把握してください。
そうすることで、実は退職する時期が早いと気づいたり、もし退職する場合でも良識ある社会人としての言動ができたりします。
サロンにとって1人が辞めるということは重大なことですので、慎重に考えて行動しましょう。