【密着取材】原宿で働く現役フリーランス美容師の一日に密着！

「実際のフリーランスの美容師はどんな働き方をしているのか？」
「フリーランスって何がそんなに違うの？」　　
こうした疑問をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。

施術中の入江氏

最近徐々に増え始めているフリーランス美容師。どのような経緯でフリーランスになられたのか。フリーランスになる前となってからの違いは何なのか。実際に感じるメリット・デメリットは何なのか。

気になる答えを求めて、
今回は原宿の一角にある美容室で働いている現役のフリーランス美容師、”入江誠”氏に密着取材を敢行してきました。

フリーランス美容師・入江誠！？
フリーランス美容師とは？！
フリーランス美容師の一日
1. 自宅～出社
2. 出社～施術～退社
自身の今後の展望と美容業界への想い
フリーランス美容師の収入(給料)事情
まとめ

フリーランス美容師・入江誠！？

簡単ながら紹介させていただきます。

■プロフィール
・入江誠
・1987 6.5 O型
・フリーランススタイリスト
・都内有名美容室でキャリアを積み、現在のフリーランスに転身。１０年の経験で得た知識を元に、お客様からの髪や頭皮に関する様々な悩みを解決してきました。
・髪や頭皮に関する悩みは人それぞれ、情報が溢れている今だからこそ１人１人としっかり向き合ってアドバイスをしていきます。

引用：http://iriemakoto.com/

都内有名店でしっかりとキャリアを積み上げ、現在のフリーランス美容師になられたようです。

ここまで散々、「フリーランス」「フリーランス美容師」と発言してきたが、まずフリーランス美容師とは何かしっかりと説明しておきます。

フリーランス美容師とは？！

■フリーランス美容師とは？

サロンに頼らず個人の力で集客をできる。基本的に時間や気持ちの面で融通が利くことが多くワンストップでお客様の問題を解決する。技術の質が高く、その分客単価も高くなっています。働き方には「業務委託」「面貸」の二つがあります。フリーランスという形は海外では主流となってきています。

つまりは、お店のブランド力・名前とかではなく、”自分の腕一本”で、個人で勝負している美容師さんです。

詳しい内容は「フリーランス美容師とは？」

フリーランス美容師の一日

※一日のスケジュールのイメージ

では密着取材を開始しましょう。

自宅～出社

12月某日
天気も良く、朝自宅の下で入江氏を待っていたら颯爽とクロスバイクを片手に現れました。
時間的にはそんなに早くなく、この日は12時からご予約が入っていたので、それまでに準備をすれば良いとのことでした。

入江：日にもよるが朝にゆとりがあることもフリーランスならではだね。

KAMIU：なるほど。確かにそれは大きな違いですね。ちなみに毎朝自転車で通っているのですか？

入江：アシスタント時代からの習慣で自転車で行くのが普通ですかね。

と軽く会話を交えた後、入江氏はこれまた颯爽と自転車で原宿へ向かわれた。
自転車で出勤する入江氏

出社～施術～退社

お店の階段を上る入江氏

11時頃
お店に到着し、これから来るお客様に向けて最高のパフォーマンスを出せるように準備へと向かわれた。

「常に道具や身だしなみを清潔に保っておくのは大事だからね。」
と話しながらも手際よく準備を進めていく入江氏。

階段を上る音を察知して、きりっと引き締まりつつも柔らかい物腰でお客様をお出迎えされました。

お客様のカウンセリングを始め、おすすめのカラーなどを提案された後、手慣れた様子でシャンプー台へと向かわれました。

シャンプー中の入江氏

フリーランス美容師は基本的にアシスタントを付けないのですべての施術を一人で行える。つまりお客様一人一人にかける時間が多く存在するのです。しっかりとお客様と向き合い満足していただける結果を、売上至上主義にならない環境を備えているのがフリーランス美容師の良さだと感じました。

お客様も会話を楽しみ、施術にも満足して帰られるのを目の前で見て・感じて改めてフリーランス美容師という新しい在り方の必要性を感じるKAMIU編集部でした。

自転車で帰宅する入江氏

この日は5名のお客様との施術を終え帰宅されました。

自身の今後の展望と美容業界への想い

休憩の合間を縫って、お話を聞かせてもらいました。

休憩中にインタビューに答えてくれた入江氏

冒頭でも挙げた疑問を質問してきました。

―――何故フリーランスの美容師になられたのですか？

以前の店で7年働いており多くの先輩たちが独立していくのをリアルに見ていく中で、美容室の数が溢れている現状を目の当たりにした時に”そこに参入する意味が感じられなかった”。加えて、美容業界の流れを見て独立しなきゃいけないという責任感よりも別の形で独立し美容業界を引っ張っていきたいと思いが強く、「別の形での独立＝フリーランス」という形が時間面・経済面でも自分に合っていると思ったからです。

―――フリーランスになって時間面はどのように変わりましたか？

時間面に関して言えば、空いてる時間を集客などに有効活用出来るようになりました。
以前のサロンの場合、平均勤務時間が10時間くらいで1時間休憩が取れれば良い方でした。それ以外はあまり自由な時間はなかったのです。本音を言えば自由な時間を使ってwebで集客とかしたかったのですが、先輩やオーナーはスマホやパソコンを”使っている＝さぼっている”と思っていたのでやりづらかったです。だけどフリーランスになると”空いている時間＝自分の時間”になったので、空き時間で自己投資を最大限できる環境になりました。今は空き時間にAirsalonに出社し活動しています。それに家庭を持っているので家族に時間を費やせるようになったことも大きな変化だと感じます。

―――フリーランス美容師のメリットを教えて頂きましたが、デメリットは何を感じてますか？

全てが自己責任という点ですね。お客様が来なかったらその日の売り上げは0なので収入にならない。その点がすごくシビアだと感じております。それに病気とかになった時が一番怖くて、例えば1ヶ月間働けなかったらその月の収入は無いわけなので、体調管理には気を使っています。

―――フリーランス美容師としての自身の今後の展望を教えてください。

今後は美容師もやりつつ並行してAirsalonでも精力的に活動して、フリーランスという働き方をもっと広めていきたいです。フリーランスの自分だからこそ発信できるものもあると思のでそうゆう面を上手く発信できたらと思います。
なぜ美容師での活動ではないかというと、フリーランス美容師は一日に対応できるお客様が少ないという面がありますが、アシスタントを雇ってお客様の数を増やすよりも一人一人としっかり向き合っていきたいので、美容師として多くのお客様を幸せにするのも大事ですが今後の美容業界の為にも、Airsalonでの活動を活発にしたいと思ったからです。

―――今後の美容業界への熱い想いをお聞かせください。

今、美容業界に蔓延しているオーバーストア化を食い止める為に、
「フリーランス美容師という在り方を日本のスタンダードにしたい」
従来の雇用形態にも良さがあるのですが、経済面・時間面では限界を感じます。だからこそフリーランスという形をとり経済面・時間面でもっと豊かになれるようにフリーランス美容師という在り方がスタンダードになるような流れを加速させていきたいです。

KAMIU編集部：貴重なお話ありがとうございました。