シャンプーに種類と選び方・成分表をチェックしよう

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ヘアケアを考える上で重要な役割を果たしているシャンプーですが、市販されている種類が多いため、どのシャンプーが良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?事実、成分が優れているものを使っていれば、誰もが理想に髪を手に入れられるわけではありません。自分の頭皮や髪質などの体質にあっているものが、本当に良いシャンプーと言えます。また、毎日使うものですので使用感も譲れないポイントになるでしょう。今回は、理想的な髪を手に入れつつ、使用感にも満足できるシャンプーを選ぶためのチェックポイントを紹介していきます。

シャンプーには何の種類がある?

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まず、シャンプーにはどのくらいの種類があるかご存知ですか?成分を事細かに分類していくと数え切れないほどの種類になってしまいますが、大まかに3つの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。どのシャンプーを購入するかを決める前に、大まなか種類を把握してしまいましょう。

シャンプーの種類を知る前に成分表をチェックしよう

シャンプーの成分表をチェックする事で、大まかに製品の目的を把握できます。汚れを落とすという基本的な役割はどの製品にもありますが、それぞれのシャンプーに違った特徴があります。多くのユーザーが気にするポイントとして「洗浄力」「刺激性」「価格」「洗い心地」が挙げられ、そのバランスによってお気に入りとなるかどうかが決まると言えるでしょう。今回は「アミノ酸系」「石鹸系」「高級アルコール系」の特徴とメリット・デメリットを紹介します。

シャンプーの種類①アミノ酸系

シャンプーには汚れを落とすために界面活性剤という成分が含まれていますが、その成分の多くにアミノ酸系を用いているため、アミノ酸系シャンプーと呼ばれています。成分表にはグリシン・メチルアラニン・グルタミン酸・メチルタウリン・サルコシンといった名前がずらりと並んでいますが、いずれもアミノ酸系の界面活性剤の名称です。基本的に製品の特徴が書かれいるため迷う事は少ないと思いますが、成分表にグルタミン酸などの名称があれば、アミノ酸系シャンプーの種類に属するものと判断できます。

メリット

アミノ酸系シャンプーの特徴は、何より頭皮に優しい事です。アミノ酸とは、人体を構成するタンパク質のもととなる成分として知られており、その構成を変える事で頭皮や髪の毛に近い構造にする事ができます。アミノ酸系シャンプーは頭皮に近い成分構造をしているあるため、肌に刺激を与える心配がなく、高い保湿効果を実感できます。ヘアカラーを繰り返ししている方の多くは、傷ついた髪の表面を修復する効果も体感できるためこのタイプのシャンプーを使用しています。

デメリット

頭皮や髪の毛への配慮から使用している方も多いアミノ酸系シャンプーですが、肌に優しい反面洗浄力はさほど強くありません。シャンプーに爽快感を求める方には物足りず、デメリットと感じられる事もあります。ヘアケアの観点では汚れを落とし、頭皮環境を整える事で髪質をアップするというアプローチには向かない種類と言えます。また、アラニンやグルタミン酸などの成分の原価が高いため、どうしても製品価格自体も割高になってしまう傾向にあります。

 

シャンプーの種類②石鹸系

汚れを落とすための成分である界面活性剤に、石鹸を用いているものが石鹸系シャンプーです。石鹸系シャンプーには脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムと呼ばれる成分が含まれており、その働きにを活用して汚れを落とすタイプのシャンプーです。また、製造過程を経て、アルカリ性に属するというという特徴もあります。

メリット

洗浄力の高さと環境への優しさを両立した種類のシャンプーとして、石鹸系は人気を集めています。脂肪酸カリウムや脂肪酸カリウムは油汚れを落とす力に優れているため、頭皮の汚れを効率良く落とす事ができます。また、天然素材として古くから使われ続けているため、信頼感のあるシャンプーとして知られ、成分分解がスムーズに行われるという特徴から、環境への意識が高い方の多くはこの種類のシャンプーを使用しています。

デメリット

石鹸系シャンプーは洗浄力が高い反面、頭皮への刺激を懸念される方も少なくありません。石鹸をつかって体を洗った時に突っ張る感じを覚えた経験があるという方は、この種類のシャンプーを使用するのは控えたほうが良いでしょう。体の中でも頭皮は肌が薄いため、肌トラブルを起こしやすくなります。また、一度石鹸系のシャンプーを使用し、高い洗浄力を体感してしまうと頭皮が多くの油脂を分泌するようになります。そのため、他の種類のシャンプーに変えた際にベタつきを覚える方も少なくありません。

 

シャンプーの種類③高級アルコール系

薬局やドラッグストアなどで販売されいるシャンプーのほとんどが、高級アルコール系と呼ばれる種類に分類される製品です。界面活性剤にラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウムよ呼ばれる石油系の成分を配合しているのが特徴で、成分表にいずれかの成分の記載があれば高級アルコール系という事になります。最近、急激に知名度の上がったノンシリコンと呼ばれるシャンプーも高級アルコール系シャンプーの一種であり、コーティング剤を使用していないという特徴のあるものです。

メリット

洗い上がりの良さと手に入れやすさがこの種類のシャンプーのメリットです。石油系の物質であるラウレス硫酸ナトリウムなどの成分が頭皮の抗菌力に優れ、油脂をきれいに洗い流してくれるため爽快感も感じられる製品が多いという特徴があります。また、香料も豊富に含まれているため香りの良さも実感しやすい製品が多く、コーティング剤としてシリコンが配合されており髪の表面をカバーすることができるため、髪の長い女性は髪のまとまりの良さを実感することができるでしょう。基本的にどこでも買える手軽さと価格の安さから、特段こだわりのない方の多くが使用しているシャンプーとも言えます。

デメリット

石油系の物質によって、肌トラブルが起きやすいという点が高級アルコール系シャンプーのデメリットです。香料を含め、使用されている成分によって人の肌を傷つけてしまうケースもあります。もともとの体質や頭皮環境によっては、洗浄力や殺菌力が強すぎる事が仇となってしまう事もあるようです。また、コーティング剤が毛根をつまらせてしまうとも言われ、髪質に悪影響を及ぼす場合も考えられます。

シャンプーの種類が弱酸性かアルカリ性か

ここまで「アミノ酸」「石鹸」「高級アルコール」の3つの種類について、そのメリットとデメリットについて紹介してきましたが、さらに頭皮に深く関係する要素として「弱酸性」と「アルカリ性」の特徴についても紹介します。弱酸性と聞いただけでイメージできる方も多いと思いますが肌への優しさが大きな売りになり、反対にアルカリ性は洗浄力を売りにしているシャンプーです。先ほど紹介した3つのタイプの中ではアミノ酸系を使用すれば酸性に、石鹸系を使用すればアルカリ性に髪質が変化する事になります。ちなみに高級アルコール系は石油を使用しており、天然素材ではないためどちらにも属しません。特にパーマやカラーリングをしている方は、髪がアルカリ性に傾いているため弱酸性のシャンプーを使用すると髪質がグッと良くなります。

シャンプーの種類はシリコンかノンシリコンか

最近、高級アルコール系のシャンプーのひとつにノンシリコンが追加され、人気を集めています。市販されているほとんどのシャンプーに配合されているコーティング剤を取り除いたシャンプーをノンシリコンシャンプーと呼びますが、シリコンシャンプーに比べ頭皮をキレイに保ちやすいというメリットがあります。コーティング剤は髪の毛の表面をカバーするため紫外線などから髪を守る働きをしていますが、毛穴に残ってしまうというデメリットもあります。個人差こそありますが、毛穴に残ってしまったシリコンが頭皮の皮膚呼吸を阻害し、結果的に頭皮環境を崩すことに繋がる危険性もあるとされています。

 

目的別シャンプーの種類の選び方

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適切なシャンプー選びにはその種類やその特徴を知ったうえで、自分の頭皮環境や得たい効果とマッチするかを考える必要があります。ここからはオイリー肌や薄毛など、悩んでしまいやすい項目にあうシャンプーの種類を紹介していきます。

シャンプーの種類の選び方①:頭皮が汚れている・汚れを落としたい人

石鹸系と高級アルコール系が、汚れを落とす効果を期待できる種類のシャンプーです。それぞれ日常的に使用していれば、汚れが残ってしまうという事はないでしょう。ただし、爽快感や洗い上がりの良さを追求しすぎると洗浄力の高さが仇となり、頭皮環境を崩してしまうこともあります。肌への刺激についても意識するようにしましょう。

シャンプーの種類の選び方②:薄毛が気になる人

発毛に関してはアルコール系の中でも、ノンシリコンシャンプーがおすすめです。もちろん、薄毛になってしまった原因にもよりますが、その原因がコーティング剤によるものであれば改善が見られるはずです。市販されているアルコール系シャンプーのほとんどに配合されているシリコンが毛根につまり、必要な栄養の運搬を阻害してしまった結果として発毛がストップしてしまうことがあります。そのため、シャンプーをノンシリコンに変更することで、つまりを除去し、発毛に必要な栄養を供給できれば髪は自然と生えてくるはずです。

シャンプーの種類の選び方③オイリー肌の人

オイリー肌の方は石鹸系のシャンプーを使用しましょう。もともと使用しているシャンプーにもよりますが、アミノ酸系は洗浄力が低すぎ、高級アルコール系は洗浄力が高すぎると言えます。まず、オイリー肌を改善するためには頭皮の油脂の量を正常に戻す必要があることを念頭におきましょう。そして、アミノ酸系を使用していた方は油脂がほとんど取り除かれていないため、シャンプーの種類を変更すればうまく油脂量を調整できます。反対に高級アルコール系を使用していた方は、必要な油脂までも落としている可能性があります。頭皮はちょうどよい油脂量でなければ、補おうとするため一度落としすぎていると体が判断すると、過剰に油脂を分泌します。そのため、石鹸系に変更した場合一時的にさらにベタつきを感じる事になりますが、長期的に見るとオイリー肌を改善することに繋がります。

シャンプーの種類の選び方④敏感肌の人

頭皮だけでなく、顔やその他のパーツにおいても敏感肌と感じている方は、アミノ酸系シャンプーを使用しましょう。石鹸系と高級アルコール系はいずれも高い洗浄力を保つため、刺激が強すぎてしまいます。頭皮は体の中でも特に薄い皮膚となり、刺激にすぐに反応してしまいます。赤みやかぶれなどが出ている方は、アミノ酸系シャンプーに変えることで頭皮環境をきれいに保つことができ、髪質にも変化が訪れるはずです。

シャンプーの種類のまとめ

ここまでシャンプーの種類について解説してきました。髪に関する悩みをおもちの方も少なくありません。女性であれば敏感肌や髪質に関すること、男性であればオイリー肌や発毛に関することなど、人それぞれの悩みがあり、違った原因があります。シャンプーの種類を知ってシャンプー選びを適切に行うことは、正しい改善へのアプローチの第一歩となりますので、自分の頭皮環境や得たい効果とマッチしているかを今一度確認してみましょう。