ファッション誌、グルメ雑誌、週刊誌。
ちまたには数えきれないくらいの雑誌が発売されています。
美容室でも雑誌を用意してくれる所は多く、この記事をご覧の美容師の皆様もお客様が読みそうな雑誌をセレクトして出しているかと思います。
しかし、その勧めた雑誌に実は興味がないかもしれませんよ。
もっと言うとムッとしているかもしれませんよ。
今回は美容室で出す雑誌について、ジャンル別に分けてポイントをお伝えしていきます。
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雑誌で困惑するお客様
(出典: 写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)モデル デヴィナ・ディアナ)
銀行、病院など施設の待合室では必ず雑誌が置かれています。
美容室でも待ち時間に退屈させないように雑誌を置いているところは多いはずです。
そして、施術中やカラー放置時間に読んでもらえるように、気を利かせお客様が読みそうな雑誌をセレクトしているはずです。
しかし、渡されたされたお客様の中には「えっ!?何この雑誌?こんな風に見られているの?」と困惑する人もいます。
口や表情には出しませんが意外とそういうお客様は多いようです。
どういうことかというと、例えばファッションに興味があり美容室で過ごす時間で情報収集をしようと来たお客様に、女性週刊誌を持って行ったらどう思うかを考えてください。
的外れのものを持ってきた上に、「ゴシップ好きなおばさん」と思われているのではないかと勘違いされます。
読みたかったと思う人もいらっしゃるでしょうが、このようにムッとして困惑する人もいるようです。
美容室で雑誌を読む理由
そもそもお客様がなぜ美容室で雑誌を読むのか。
その理由はさまざまです。
■待ち時間の暇つぶし
■普段雑誌を読めないから美容室で読み溜めする
■単純に雑誌が好き
■美容師との会話が面倒くさいから雑誌に集中したい
などが考えられます。
仕方なく読む場合と時間を有効に使う場合に別れます。
美容師と話したい人は基本的に雑誌を読みませんが、話したくない人にとっては助け舟のような存在なのです。
また、パーマやカラーで長時間サロンに滞在するお客様にとっても暇つぶしとなるのでなくてはならないものなのです。
雑誌のジャンル
美容室で長時間過ごす必需品の雑誌ですが、どんな雑誌でも良いというわけではありません。
常連客の場合は好みなど把握しているのでどの雑誌が良いかというのはわかりますが、新規のお客様については情報がなにもありませんので、服装や雰囲気で察知する必要があります。
でも、何を出したらいいのか迷うはず。
ここからは雑誌をジャンル別に分けご説明します。
【ジャンル1】ファッション誌
(出典:http://25hair.net/%E7%BE%8E%E5%AE%B9%E5%AE%A4%E3%81%AE%E9%9B%91%E8%AA%8C/)
女性雑誌の代表格と言えるファッション誌。
基本的に女性はおしゃれが好きですので、ほとんどの人に出す機会が多いはずです。
しかし、年代別に雑誌は分かれており、更に系統などで枝分かれしていて複雑になっています。
枝分かれして複雑なファッション誌
女性ファッション誌はかなり枝分かれしており、服装の系統・年齢によって読む雑誌が違います。
同じ30代でも「コンサバ系」の人と「カジュアル系」の人では読む雑誌が全く違います。
それぞれに合った雑誌を出すのがベストですので、服装をよく観察し何系なのか確認してから雑誌を出しましょう。
系統は「コンサバ」「カジュアル」「モード」「フェミニン」「ギャル」「エレガント」などこの他にもかなり細かく枝分かれしていますので、常日頃からヘアスタイルを含めたファッションも勉強する必要があります。
また、実年齢とかなり違う雑誌が出てくるとショックを受けますので、系統だけではなく年齢なども考慮して慎重にセレクトしましょう。
【ジャンル2】グルメ・料理雑誌
(出典:http://blogs.yahoo.co.jp/dreammax12/GALLERY/show_image.html?id=56897284&no=3)
これは主に食に関する本のことです、おいしいお店の紹介や料理のレシピが掲載されている雑誌に分かれます。
グルメ雑誌
「dancyuy(ダンチュウ)」「東京カレンダー」「おとなの週末」などといった、おいしいグルメやお店を紹介する雑誌です。
正直食に興味がない若い世代に出してもピンとこないことが多いですので、30代以上の方に出すのが良いでしょう。
年齢を重ねておいしいお店の一つや二つは知っていないと恥ずかしい思いをするので、30代以上の大人世代の情報収集としてはとても良いのです。
また、洗練した大人のイメージを持たれていると受け取る場合があるので印象も良いでしょう。
料理本
「オレンジページ」「レタスクラブ」といった料理のレシピが掲載されている雑誌です。
購読層は主婦など日常的に料理をする方が対象の雑誌です。
料理好きな女性に当てはまる雑誌ではありますが、若い独身女性に出すと「生活感がでているのかな?」などと不快に思う方もいらっしゃるので、会話の中で料理好きというのが分かってから出しましょう。
料理をあまりしない学生や男性になどに出してもピンときませんので注意しましょう。
【ジャンル3】都市情報誌
(出典:http://drloveb.com/delizuni-ranndonokurisumasufotosupoltutogosilyoukai/)
「東京ウォーカー」「ぴあ」などといった情報誌です。
これは一番無難で年齢・性別に関係なく出せる万能型雑誌です。
日帰り旅行で行けそうなスポットの紹介、季節による名所、新しいレジャー施設の紹介など、その時々の旬のネタや施設が紹介されています。
困った時の会話にも一役買ってくれることがありますので、上手く活用しましょう。
【ジャンル4】女性週刊誌
(出典: 写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com))
いわゆるゴシップ雑誌ですが、料理や美容など女性が気になる情報も掲載されています。
一見、好きな人が多いように感じますが、年齢によって「ゴシップ好きなおばさんと思われている」と感じさせてしまいますので、誰にでも出して良いというわけではありません。
しかし、美容室でしか読めないと思っている人もいるので、女性週刊誌を出さないわけにはいかないと思います。
解決するには、いろいろなジャンルの雑誌をお客様に持って行きその中に女性週刊誌も忍ばせます。
その中から数冊選んでいただくという方法を取った方が一番自然でしょう。
間違っても女性週刊誌のみを出さないように注意しましょう。
失敗しない雑誌のセレクト方法
雑誌のジャンルの紹介をしてきました。
たくさん雑誌がありすぎてやはり迷うという人もいるでしょう。
そこでさらに失敗しない雑誌のセレクト方法を紹介します。
自分で雑誌を読んでみる
まずは自分が勤めているサロンの雑誌に一通り目を通してください。
毎月・毎週発売するものもありますが、発売するたびに必ずチェックしてください。
そうすることでファッション誌であれば系統が理解できますので、勉強にもなります。
また、ファッションと絡めた髪型も勉強できるので、常日頃から自分が好きなファッション誌だけではなく、違う分野の雑誌を読むことをおすすめします。
カルテに記入してもらう
これは主に新規で来店した人です。
新規のお客様が来店するとカルテを記入してもらうと思いますが、カルテ記入欄に「好きな雑誌」や「普段お読みの雑誌」などの項目を作り記入してもらいます。
そうすることで、好みの雑誌が分かるので悩まずに済みます。
お客様に選んでもらう
女性週刊誌でも少し触れましたが、雑誌を複数持っていきお客様に選んでもらいます。
いつも読まない雑誌でも美容室に来た時くらいしか読めないからという気分の違いで読む場合があります。
そうなると、こちらが察知するのは難しいですので、判断はお客様に委ねた方が良いです。
また、いろいろなジャンルの雑誌を持っていくことでお客様が読みたいものが確実に行き渡ります。
特に失礼になりませんので、迷ったら複数の雑誌から選んでもらいましょう。
電子書籍にする
これは最も確実な方法です。
電子書籍ですと、自分で読みたいものを選びますのでタブレットを一つ渡すだけで済み、誰も傷つかない効率的な方法と言えます。
また、最近の雑誌は重いものが多く読んでいると手が疲れるという人もいます。
その点でも電子書籍は有効です。
しかし、年齢が高い人は使用方法を複雑に感じたり、字が小さく感じて見づらかったりというデメリットもあるので事前に理解しておきましょう。
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愛読雑誌は年齢を映す鏡
今回は美容室で出す雑誌をジャンル別に分けセレクト方法を紹介してきました。
年々読む雑誌は変わっていきます。
それは時代や現在の環境にもよりますが、一番は年齢です。
なぜなら、年齢に合った情報が必要で、雑誌も年齢によって変えていかないと必要な情報が得られないからです。
自分の実年齢とかけ離れたものが出てくると気分を害する人もいます。
女性が気にするのは服装の系統もそうですが“年齢”です。
実年齢より若すぎる雑誌も失礼にあたりますので、雑誌を出すときは慎重にセレクトしましょう。