昨年末に配信したミルボン記事、多くの反響を頂きました。
今回Amazonの仕様が変更になり、なんと販売個数が見れるようになりました。
このデータを元にミルボンがどの程度非正規流通の被害を受けているのかを調べてみました。
ミルボン、Amazon経由の売上12億円。相当な被害額と判明
調査した結果が下記になります。想像を絶する規模でした。
なんと年間で12億円、エルジューダシリーズのみです。
エルジューダブリーチケアセラムにおいては決算説明資料で公表している売上目標の43%も占める金額がアマゾンで非正規流通している状況でした。
あくまで初年度の目標値との比較ですが、衝撃的な数字で言葉も出ないですね・・。
他チャネルでの非正規販売を考慮すると、年間48億円規模か。楽天では正規サロンも転売
こちら驚くことにAmazonのみの売上なんです。楽天やも考慮してみると下記のような規模感に。なんとエルジューダの5本中1本が非正規転売です。
楽天やその他チャネルの数字は想定ですが、驚きですね。。調査を進めたところ驚きの状況も判明しました。
ケラスターゼ公認の楽天ショップがミルボン販売。実は解禁されていた?
実はケラスターゼはかなり昔にEC販売を解禁しており、公認ショップのみオーケーという新しい販売手法を展開していたんですね。
この公認ショップの中にミルボンを販売するサロンがいくつか存在していることに気づきました。
もしかするとミルボン公認なのか、真相はわからないですがサロン名出して売っているのでどういうことなんでしょう・・。
ミルボンの非正規流通が止まらない裏には”独占禁止法”の存在が
サロンオーナーからすると「流通を止めればいいじゃん!」という話なんですが、ややこしいのが独占禁止法という法律です。
実はメーカー側が販売価格や販売チャネルを拘束することは、「優越的地位の濫用」といい犯罪行為なんです。
この法律の適用範囲も中々広く、例えばディーラーとメーカー側の契約に反していたとしても、地位を悪用した値上げや流通停止は明確な違法行為になるんですね。
ミルボンでは社内で独禁法勉強会なども開催しており、このあたりに抵触しないように流通をコントロールするのが非常に難しいのだと思案します。
もし先程紹介した楽天ショップなどからミルボンが消えれば、こちらの法律に反する動きを行っている可能性はあるということですね。
そういうことですので、みなさんは是非ミルボンIDというメーカー公認のECサイトをお客さんに紹介していきましょう。
それにしてもAmazonで12億円って凄すぎますね~。。非正規流通業者もかなり儲かってそうで、前に調べた記事を最後に紹介しておきます。