美容室に行く際、マスクをどうすれば良いのか迷うお客様がたくさんいらっしゃいます。確かに、美容室で髪を切ったり、カラーを入れたりする時にはどうしてもマスクが汚れてしまいますよね。結果的にお客様からクレームを受けたという美容師も少なくありません。
本記事では「マスクをつけたままカラーやカットを行った結果、起こってしまったクレーム」について触れます。本記事ではクレームを9つご紹介します。本記事を参考に、お客様のマスクを汚さない対策を考えてみましょう。
美容室のヘアカラー時にマスクをしたままでマスクが汚れた?Twitterで話題に
Twitterでは「美容室の施術を行う際にマスクが汚れた」というツイートが少なくありません。
特に、ヘアカラーをする際にはマスクをつけたまま施術を行うと、どうしても汚れてしまいますよね。
実際に「カラー マスク 汚れ」や「美容室 マスク 汚れ」などと検索すると、様々なクレームが表示されます。
仕方ないことではありますが、何らかの対策を講じる必要があるでしょう。
マスクをつけたままの口コミをTwitterで9つ集めてみた
ここではマスクをつけたままカラーを行った時の口コミを9つ集めました。実際の施術の参考にしてみてください。
マスクを強制された
この前美容院でマスク強制されたので大好きな店でクレーム言おうと迷って苦しんだ だけど電話したら大泣きしてしまったよ お願いの強制が辛かったと言われたら店長が申し訳ないと平謝りしてたよ
— 新撰組@元帥 (@pawa_kibaikari) June 7, 2021
美容室でマスクを強制されたという口コミはこちら以外にも多く寄せられています。しかし、マスクをつけることはお客様の命を守るためにも重要な心がけだと思います。そのため、マスクを外すことを断る美容室もあると思います。
お客様に対してマスクの着用をお願いする時には理由を明確に伝えることが大切です。また、お客様の気分を損ねるような対応をしてはいけません。マスクを強制せずにお客様に理解していただけるような対応を心がけることが大切です。
また、マスク着用のお願いを美容室の予約をする段階で知っていれば、利用しなかったという声もあります。HP(ホームページ)で予約を取っている場合には「マスク着用のお願い」をわかりやすい場所に設置しておき、必ずマスクを着用してもらうような体制を整える必要があるでしょう。
マスク着用がきつい
こないだ美容院でカラーしたときも、1時間半丸々マスクし続けるのちょっと無理だった…ずっと座ってるだけなのによ。
薬剤塗って放置の間だけこっそり鼻を出させてもらいました、、会話しないし…— ฅ•ω•ฅ (@_parthenos_) July 23, 2021
美容室でずっとマスクを着用しているのがきついという声も多数寄せられています。特にカラーで時間を置いている間中ずっと着用するのは厳しいと感じるお客様はいらっしゃいます。しかし、マスク着用を遵守している店舗の場合、お客様は外すのをためらってしまうはずです。
こちらの口コミをくださったお客様は店舗のルールを守ってずっとマスクを着用してくださるタイプの方です。しかし、中にはマスクを外してしまうお客様も現れる可能性があります。
マスクを外してしまうお客様と、マスクを着用しているお客様が同時にいらっしゃると、マスクを着用しているお客様が嫌な気分になってしまうかもしれません。
そのような事態を防ぐため、対策として通気性が良い替えのマスクを用意しておくのが良いでしょう。多少コストはかかってしまいますが、何度も通ってくださっているお客様を逃さないためにも検討してみてはいかがでしょうか。
シャンプーの際に息苦しい
美容院でカラーとカット行ってきた。
シャンプーする時に顔に布かけるけど、今日のはおしぼり的な⁉️
重めの布っぽくてマスクの上からだからめっちゃ息苦しかった💦😫
お願いしてすぐ布取ってもらったけど。
私的には多少顔が濡れてもいい、苦しい方が嫌だ。— ma_na (@southwinds09) July 22, 2021
こちらのお客様の口コミは、シャンプーの際に顔にかける布が息苦しいというものです。確かに、通常営業を行っていた時は暖かいものを用意するのがよかったのですが、マスクをつけていると余計に暑く感じてしまうお客様もいらっしゃるのです。
このお客様は多少濡れても良いから、マスクを外して布をかけて欲しいという要望のようです。
カラーやカット後のシャンプー台ではマスクを外して布をかけるか、通常営業していたよりも薄い布を用意して顔にかける。もしくはマスクに干渉しない小さめサイズの布を用意しておくという対策方法があるでしょう。
このようにマスクを着用するようになったことで、今まで変わらず、ずっと続けてきた業務内容の見直しを行わなければならないケースもあるようです。
マスクの紐が汚れる
やっちまった‼️
美容院のお兄さんは、布マスクしたままでも大丈夫ですよ。と言われそのままカラーリング。
だけどやはり、紐にカラーリング剤が着いちゃった😭
おバカな私💦
使い捨てマスク(予備)持ってくの忘れたし💦— 魅遊葵 (幸 さち) (@totoro_nyanko) July 14, 2021
ヘアカラーを行うと、どうしてもカラーリング剤がついてしまい、マスクの紐が汚れてしまいますよね。特に、こちらのお客様は洗い変えできるタイプの「布マスク」を着用されていたようです。
布マスクは何度も洗って使うものなので、1回でカラーがついてダメになってしまうのはお客様に申し訳ないですよね。口コミを寄せてくれた方は「自分のせいだ」と認識されていますが、お客様によっては「マスクが汚れた、どうしてくれるんだ」とクレームになる場合もあります。
他の口コミでは、「自作の布マスクが汚れたから、弁償してもらった」というものもありました。美容室としても弁償するのは費用がかかることですし、顧客を1人失ってしまいかねませんよね。
やはり、替えのマスクを用意して、美容室にお客様が来たときにお渡しするのが、対策として最も効果的なのではないでしょうか。
交換マスクのサイズが気になる
美容院でカラーでマスク汚れるから新しいの貰ったんだけど、、、、小さめサイズって箱に書いてあってビビりながら付けたwwwwww
— 👸🏼キラキラ星@リュに5人目のお嫁さんにしてもらう(できる女) (@timbre2020) June 29, 2021
こちらの口コミのように、交換マスクのサイズを気にされる方もいらっしゃるようです。お客様が着用してきたマスクそのままで、帰りにお店で用意したマスクに替えて帰宅される場合に、マスクのサイズが合わないと、少し気持ち悪く感じてしまうこともあるでしょう。
対応策としては、様々な種類のマスクを用意しておいて、お客様の骨格やお顔の大きさによって渡すものを変える方法があるでしょう。お客様に対して1つずつお渡しするわけですので、種類が増えてもコストは変わりません。
もしくは、お店に到着した時点で替えのマスクに変更してもらい、着用されていたマスクで帰ってもらうというのも無難な方法です。ただし、着用してきたマスクをもう一度つけるのは抵抗があるというお客様もいらっっしゃるので、2枚渡すのが最も丁寧だと思います。
マスクOKのはずが、耳周りのカラーができていない
酷いですよね。
マスクしても出来るって言われたけど、カラーなんて耳周りは全然出来てないし、お金払ってるのにあまりにもお粗末ですよ…
今後はマスクしなくてもいい美容院を探します‼️— めぐみ (@megumifukudayr) June 21, 2021
お客様がマスクを着用した状態での施術を希望した場合、ヘアカラーの耳周りをしっかりと染めることは難しいですよね。どうしても紐が干渉してしまって、うまく塗布することができない。しかし、お客様は断じてマスクを外そうとしない。
よくあるケースです。うまく施術したいのは山々だけれど、「マスク着用の状態では限界がある」というお悩みをお持ちの美容師の方は少なからずいらっしゃるでしょう。
対処策としては、マスクの紐をクロスさせ、耳にかけるという方法があります。もみあげ付近の着色もしっかりと行うことができます。
また、マスクの紐を外して顔にテープを止めるという方法もあるようです。しかし、メイクが剥がれてしまうこともあるので、女性のお客様には「マスクを貼る理由」をきちんとお伝えして了承を得なければなりません。
マスクのゴムにヘアカラーが付着
ふいー美容院行ってきた。
帰宅してマスク取ったら、マスクのゴムに沿ってヘアカラー着いとるやんけ!(# ゚Д゚)
(最後に新しいマスクくれるはずだったのに私も美容師さんも忘れてて、はずさずじまいだったので現地で気付かなかった)— 堀井甚五郎 (@Nekochiku) June 17, 2021
しっかりとカラーまで終わった後、少し気が抜けてしまって、お客様のマスクを変えるのを忘れてしまうこともあるかもしれません。しかし、お客様が帰ってからマスクの汚れに気づいたらどうでしょう。
もし仮に、美容室帰りにデパートなどで「ついでに買い物をして帰ったら、マスクに汚れがついていた」なんてことがあると、美容室にきてくれなくなってしまう可能性もあります。
マスクの替えを渡すまでが施術です。最後まで気を抜かずにお客様の対応をしましょう。もし、後でマスクを渡すのを忘れてしまいそうな場合には先に渡しておいた方が安全かもしれません。
マスクをつけた状態だと、髪型が似合うかわからない
美容院でマスクとかワケわかんないよね。
キレイに切れないし、似合うかもわかんないじゃんね😅— くるみ (@kurumichihuahua) May 13, 2021
マスク着用のままでカットする美容室の場合、マスクを外した状態の顔を知ることができないので、「本当に似合う髪型なのかわからない」と悩まれる方もいらっしゃいます。確かに、マスクをつけた状態では似合っていても、マスクを外したら全然似合わない髪型の場合もありますから、注意が必要です。
お客様はご自宅ではマスクを着用していないので、毎日似合わない髪型を目の当たりにすることになるのです。そうなってしまうと、リピートされなくなってしまうかもしれませんよね。
対策として、紐なしマスクを導入する方法があります。紐なしで顔にくっつくタイプのマスクで、薄めの材質になっているので、輪郭を確認しながらカットを行うことが可能です。お客様のお顔の骨格がわかるので、満足していただける髪型に仕上げられるのではないでしょうか。
すっぴんでマスクを外したくない
すっぴんで美容院行って
マスク外してくださいって地獄やってんけど— misatö@パスピエ余韻 (@taremisa___) July 29, 2021
近年はマスクを常に着用していることもあり、マスクで隠れる部分のお化粧をせず、美容室にお越しのお客様もいらっしゃいます。「マスクを外してください」というのは酷な気がしますよね、、
「マスクを外すのはちょっと…」という雰囲気を感じ取ったら、マスクをしたまま施術をする方法に転換しましょう。そして、替えのマスクを施術後にお渡しするのが最も良い方法だと思います。
他のクレームよりも稀なケースではありますが、このようなお客様がいらっしゃることも把握しておき、対応できるように準備しておきましょう。
マスクをしたままでもカットやシャンプーができる方法
マスクを着用した状態でもカットやシャンプーを行える方法として主なのは以下の3つです。
・お客さんにマスクを取ってもらう
・マスクを耳元で一回転させる
・耳を外して専用テープで止める
・替えのマスクを用意して、汚れても良いようにする
・貼るマスクを使用する
詳しくみていきましょう。
お客さんにマスクを取ってもらう
お客様がご来店して、着席した際にマスクを取ってもらう方法があります。マスクを取ってもらうことでストレスフリーで施術を行うことができるメリットはあります。
とはいえ、お客様がマスクを着用したいという場合にはこちらの方法が使えないので、他の対策を行う必要があります。
マスクの紐を耳元で一回転させる
マスクの紐を耳元で一回転させると、カラーやカットの際に耳周りに干渉せず、施術が行いやすくなります。ただ一回転させるだけですので、非常に簡単にできる上、効果的ですので、おすすめの方法です。
施術の前にマスクを一回転してもらうようにお願いしましょう。
耳を外して専用テープで止める
耳の紐を外して、専用のテープで止める方法があります。耳周りが非常にスッキリするので、非常に施術しやすくなります。
ただし、テープがお化粧を剥がしてしまう恐れがあります。女性のお客様には嫌がられる方法かもしれません。ただ、非常に効果的ですので、男性のお客様には積極的に行うのが良いのではないでしょうか。
替えのマスクを用意して、汚れても良いようにする
美容室で使い捨てのマスクを用意して、汚れてもいいようにしておく方法もあります。マスクを購入するコストはかかりますが、清潔なマスクをお客様にお渡しすることで、信頼感を与えることができるので、美容室の信用をあげるのにもってこいの方法でしょう。
このような対策を講じて、マスクをしたままカットやシャンプーをできるようにしておくのが望ましいです。
貼るマスクを使用する
もっと便利に使用できるますくとして、「貼るマスク」があります。美容室に導入して、カット・カラーを行えばクレームが少なくなるはずですよ。
最後に:お客さんから言われる前に、対策を。「お客さん用マスク」もおすすめ
常連のお客様であれば問題ありませんが、1度や2度しかご来店いただいていないお客様が「マスク、どうすればいいですか」と聞くのはハードルが高いですよね。
質問をされる前に、美容室が能動的にマスクについて説明をするのが望ましいです。「お客さん用マスク」を常に用意しておいて、お渡しするのがお客様にとっても、美容室にとっても良い方法ではないでしょうか。