駅前で、道端でよく手渡しされている美容室のチラシ。どこも同じようなデザインのところが多いですが、ただデザインがいいだけでは、「行ってみたい」とお客様を動かすことはできません。
サロンへの集客を目指すなら、ただデザインがいいだけではなく、いくつかのポイントを盛り込むのが必須となります。一体それはどんなポイントなのでしょうか?どんなチラシを作ればサロンへの集客率が高まるのでしょうか?
また、具体的にどんなチラシが良くないのでしょうか?具体例を挙げてご紹介致します。
美容室のチラシを作るときのポイント
街角で何気なく配っている美容室のチラシ。でもこのチラシの中には、ひと目でどんなお店なのか、どんな髪型が得意なのか、どんな年齢層向けの店なのかが盛り込まれているのです。美容室のチラシを作る時には、いくつかの重要ポイントがあります。そのポイントをご紹介します。
美容室チラシ作りのポイント①ひと目で興味を引くデザインやカラーにする
美容室のチラシはまだ未来店のお客様にも、サロンのことを知ってもらう大切なツールです。美容室のチラシ一枚にいろいろな情報を盛り込みたいですが、盛り込みすぎるのも良くありません。
まずは、写真を適度に入れ、店のイメージカラーや女性が好みそうなカラーを前面に打ち出し、高級店なのかカジュアルな店なのかなどの店の志向がわかるゴージャス感や、ブルックリンデザインなどの流行りの手書き風などのデザインで、店の雰囲気を演出しましょう。
デザインいかんによっては、かわいいデザインなので、店にいかずとも取っておいてくれる可能性もあります。それが後年になって来店に繋がることもないとは言えません。
美容室チラシ作りのポイント②ターゲットの年齢を明確に
一口に美容室と言っても、いろいろなタイプがあります。街でチラシを配っているタイプの店なら、たいてい美容室の激戦区にあり、若い人を相手にしているサロンが多いようですが、中には中高年を相手に年配の美容師さんが頑張っているところもあります。お客様側としても、あまり若い人が多いところだと気後れしてしまうこともあるので、年相応の美容室に行きたいといったような願望もあります。例えば、美容室のチラシのデザインが若い人向け風なので、予約をして行ってみたら、結構年齢層が高かった、などということになったらどうでしょうか?直ちに予約を取り消して帰りたくなってしまいますよね。
このように、美容室のチラシはその美容室の雰囲気を伝える大切なツールなのです。だいたいこのくらいの年齢の人が来店する店ですよ、ということを写真からお客様に伝えることがターゲット年齢のお客様を呼び込む重要なポイントになります。
美容室チラシ作りのポイント③クーポン券を添付する
美容室に限らず、物販や通信販売でも、ポイントやクーポン券はいまや重要な集客ツールとなっています。チラシを貰ったらまず、目につくのがクーポンの有無です。クーポンが付いていると、グラッとお客様の心が揺らぎます。
でももう一度チラシ全体を眺めてみて、お値段はもちろん、店の雰囲気とか、得意な髪型とか、場所、カットやカラーの他に他にはないようなメニューがあるか、有名店にいたとか、賞を取った美容師さんはいるかなど、チェック項目をチェックして、自分の中の合格点に合致すれば、来店となります。
お客様は自分の中の判断基準に合わなければ、決して値段が安いだけでは初めてのサロンには来店されません。
集客できない美容室の折込チラシの特徴
美容室や理容室の集客チラシは、ただデザインが良くてきれいなだけでは、見ているお客様には刺さりません。ある程度、お客様にプレッシャーを与えて「早く行かないと割引がなくなる」などといわば心理的に揺さぶるのが効果的です。
また、髪がぺたんこになる、頭皮が痒くなるなどのお客様の悩みを提示し、それがどうすれば解決するのか、他の店ではなぜダメなのかを明記することがポイントです。
効果的なキャッチコピー、構成内容をまず考え、そこからチラシのデザインを作成していくようにしましょう。
集客できない美容室のチラシはターゲットが不明確
集客できない美容室のチラシとしてターゲットが不明確なチラシも漠然としていて、集客が難しいチラシというのが挙げられます。例えば、美容室のメニューで「どれでも30%オフ」「誰が来ても30%オフ」などというチラシです。
美容室のメニューのうち、カットやパーマ、カラーなどと限定されておらず、どのメニューでも30%オフなのは、ともすると不信感を持たれてしまいます。そこで「カット初回に限り」「パーマをする人に限り」「○月末日まで」などと、割引になる条件に制限を設けるのも、お客様を心理的に追い込むことが出来るため、よい方法です。
集客できない美容室のチラシは安っぽい
美容室のチラシ全体のイメージが安っぽいのも、あまり集客に繋がらないと言えます。チラシなどの印刷は単色だと料金が安いですが、かといって料金を節約したいがあまり、単色にしてしまうのは考えものです。
それも、自分の趣味のカラーやカッコイイと感じるカラーなど、どのカラーでもいいというのではなく、女性好みのピンクなどの優しいカラー、それにご自身の美容室のイメージカラーを組み合わせたカラーを使うのが効果的です。
チラシはまだ店に来たことがないお客様にとっては、その店のセンスを知る大切な手段です。安っぽいイメージだとセンスもないと思われてしまいます。
集客できない美容室のチラシは写真がない
写真を美容室のチラシに入れることは、お店のアピールにとても重要な役割を果たします。ご自分が美容室を選ぶ時、写真も何もないチラシの店に行ってみたいと思うでしょうか?
また、初めて行く美容室を決める基準はほぼ写真の選び方にあると言えます。センスのいい髪型の写真が載っていると、その店に行ってみたいと思うように、写真の重要性はかなりのものです。
具体的にはロングの巻き髪が得意、ナチュラルなショートが得意、という風にその店が得意な髪型をアピールするのがおすすめです。
集客できない美容室のチラシは予約したくなるような工夫がない
いまや都会ではコンビニの数と争うほどの数がある美容室。カットとカラーだけしかやっていない美容室を探すほうが難しいくらい、各美容室にはそれぞれに特徴があります。
しかし、そのことを美容室のチラシに盛り込んだとしても、メニューの欄にちらっと書いてあるだけだとどうでしょうか?
たったの一行だけのアピールでは、お客様は見過ごしてしまい、サロンに行きたい気持ちが動きません。
例えば、まつげカールやエクステもやっています。ヘナをやっています。ナチュラルなハーブカラーを採用しています。炭酸スパやヘッドエステをやっていますなど、チラシの中に店の特徴的なメニューを盛り込むだけでも、思わず行ってみたくなるお客様もいます。
カットとカラーならどこの店でもやっていますので、思わず行ってみたくなるようなプラスアルファの特徴を前面に押し出すといいでしょう。
集客できない美容室のチラシは特典の期限がない
あなたが美容室のチラシを受け取った場合、「30%OFF」と書いてあると、思わず目がそこに行ってしまうでしょう。たとえそれが今まで行ったことがないサロンだとしても、場所などから判断して、相場よりも安ければ行ってみようかな、と思うのではないでしょうか?
しかし、もう一度よくよくチラシを見ていて、割引を実施する期間が永続的に続くのに気づくと、ちょっと不安になるのではないでしょうか?
人間の心理として、「○月○日まで」「なくなり次第終了」などと期限が明記されていると、急がないと特典を逃してしまうという危機感が働き、その店に行ってみようとします。しかし、いつでも安いから行けるとなると逆に行かなくなってしまうのです。
このように、メニューの割引を設ける場合でも、期限をかならず明記し、「早く来ないと割引を受けられないよ」という、心理的な追い込み作戦を利用するといいでしょう。
美容室のチラシのまとめ
以上、美容室の集客のためのチラシ作成についてのポイントをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
チラシはただ作れば集客に繋がるというものではありません。
まだ、来店されたことがないお客様にも、お店のイメージを伝える大切なツールですので、店のイメージや得意な髪型などを伝える写真を必ず入れ、センスのいいキャッチコピーも配置してみましょう。
それにデザインを必ずしも凝る必要ななく、必要事項が明記されていれば、必ず集客に繋がります。まずはお客様に「伝えたいこと」を整理した上で、チラシのデザインを考えてみましょう。