クリスマスや卒業シーズンなどに混んでいるイメージの強い美容室ですが、反対に暇なタイミングはあるのでしょうか?今回は美容室が比較的空いている月や曜日、時間帯とその時間に美容師が何をしているのかを調査しました。
美容室にも暇な時間や月はある?1月が閑散期
前提として、1年の中で最も美容室が忙しくなるのは12月と3月と言われています。
12月はクリスマスなどのイベントがあることに加えて、年内に髪の毛をきれいに整えて新しい年を迎えたいという方が多いので美容室が混む傾向があるそうです。
3月は卒業式があることと、4月の入学式や新生活に向けてヘアスタイルを変える方が多いからだとか。年末や年度末など、1年の区切りのタイミングで美容室に行く方が多いというのは納得ですよね。
その3月と12月に挟まれている1月が美容室の閑散期、となっている美容室が多いということです。
【暇な時間】美容室の暇な時間帯の調査!暇すぎるのは15時~18時
美容室の予約を取るときに気になるのが、時間による混雑具合ですよね。美容室は多くの人が休みとなる土日で混みあうため、暇な時間帯が生まれるのは主に平日です。
平日は学校帰りやお仕事帰りの方が来店される、夕方~夜の時間を除いて暇な場合が多いです。そして開店後からお昼過ぎまでは、出かける前に髪の毛のメンテナンスに行きたいという方がいるため、それほど暇になることはないのだとか。つまり、美容室が暇な時間帯は平日の15時~18時頃となります。
また、この暇な時間帯については美容室の場所や客層にも変わってくると言われています。例えば、ファミリー層の多い場所にある美容室では平日でも午前中からお昼過ぎまで主婦の方や小さい子どもを連れたママさんで賑わうこともあるそうです。
【暇な曜日】平日は暇!土日がいっきに忙しい。
では、平日の中で暇な曜日はいつになるのでしょうか?調査した結果、どこの美容室も木曜日が特に暇になりやすいようです。
火曜日は美容室自体が休みの場合が多く、水曜日はサービス業の方の休日が多いので混みやすいとのこと。月曜日は木曜日に比べると急な来店が入りやすく木曜日ほど暇ではないそうです。
そして金曜日は土日までにヘアメンテナンスを済ませておきたいという気持ちからか、遅い時間になるにつれ混んでくるという傾向があります。
そのぶん土日はカレンダー通りに休みがある業種の方が集中するのでどこの美容室も忙しく、予約でいっぱいというところも。その土日でも月末より月初の方が予約を取りやすい、3連休なら真ん中の日が予約を取りやすいなど、仕事が休みの日という同じ条件でも少しずつ違いがあるようです。
【暇な月】美容室は”イベント”時期に忙しくなるので1月、2月、8月は暇
暇な曜日や時間帯は店舗によってばらつきがあるものの、どこの美容室もだいたい1月が暇というのは共通しているようです。なぜならカラーやカットを年内に済ませるために、周期を12月に合わせて少し前後させる方が多く、そのぶん1月はまだ髪の毛のケアをする時期でないため来店が減るというのが大きな理由なんだとか。
ただ、ひとつ注意しておきたいのが成人式です。成人式当日は着付けやヘアセットで美容室はかなり忙しくなるので、暇な美容室はほとんどないと言えるでしょう。20代前半の女性に人気の美容室は、特に成人式前にもカットやカラーの予約が増えやすいとのことです。
また、1月以外にも美容室が暇なのは2月、8月頃と言われており、繁忙期の前後は客足が落ち着きます。では、それぞれの月が暇になる理由をご紹介します。
美容室が暇な1月・2月(年末後)
繁忙期である12月と3月に挟まれた1月2月は年間を通してもかなり暇な時期で、この時期にお得なキャンペーンを行う美容室も多くみられます。
大体なヘアチェンジを提案するときや、新しいお客様に接客をするときなど、お客様とじっくり相談して髪型を決めたいときにぴったりな時期とも言えます。
美容室が暇な4月(入学式の後)
3月の繁忙期の後、4月の入学式が終わると美容室はぐっと暇になります。6月などじめじめした季節になると、湿気で髪の毛のクセが出てきやすいのでカットやパーマの需要が増えるようですが、この時期は気候もいいのでやや暇になるのだとか。
この時期は進学や就職で環境が変わり、新しく美容室を探している方向けに、お店の宣伝に力を入れるのもおすすめです。
美容室が暇な8月(夏休み)
この時期が暇かどうかは美容室によっても異なりますが、主に夏休み前に美容室に行く人が多いことから8月は暇な場合が多いそうです。
なかには会社や学校の夏休み期間に合わせて、8~10月頃までやや空きが多くなる店舗もあります。反対に、8月にそれほど暇ではない店舗は11月頃に閑散期がくるということもあるようです。
【その他】暇になる季節トラブル!台風や大雪などのときは暇
暇な曜日や時間帯、月についてはだいたいの傾向がありますが、天候によってキャンセルが増えて急に暇になることもあります。
例えば台風や大雪で公共交通機関が乱れてしまったときは、絶対にその日しか美容室に行けないという方を除いて予約をキャンセルされることが多いです。
他にも、予約をせず急いでいない方は雨の日にわざわざ出かけるのも、という気持ちが働き、それによって客足が少なくなるということがあるのだとか。晴れている日に比べて雨など天候が悪い日は、暇になりやすいと言えそうです。
美容室が「暇すぎる、暇な時間」に何をしているのか?何をするべきか?
では、美容室が暇なときに美容師は何をしているのでしょうか?ここでは暇な時間を有効に使う方法や、お店の売り上げをアップさせるために美容師がやっていることをご紹介します。
美容室店内の掃除
予約と予約のあいだなど、ちょっとした空き時間には美容室内の掃除をしているという方が大多数でした。
床を掃いたり、カットケープやタオル類をたたみ直したりなどできることはたくさんあります。店内をきれいに保っておくことで、来店されたお客様が気持ちよく過ごせるだけでなく、美容室の印象をアップさせることができます。特にシャンプー台やお手洗いなどの水回りは、印象を左右する重要な場所なので念入りに。
美容室のリピート率を上げるためにも、暇な時間ができたら美容室店内をこまめに掃除しておきましょう。
カラー剤棚の整理整頓
掃除の一環として、カラー剤などが並べられている棚の整理整頓をするという声もありました。
古くなってしまったカラー剤や、トレンドから大きく外れてしまったものなどは思い切って処分してしまうのもおすすめです。暇な時間帯にきちんと整理整頓しておくことで、忙しいときにもスムーズにカラー剤を使用することができます。
あまりお客様の目につかないバックヤード部分ですが整理整頓しておくことで作業効率も上がり、スタッフも気持ちよく働くことができますよ。
ホットペッパービューティーの口コミやブログ、インスタグラムの更新
最近ではネットで美容室の情報を集めることが主流になっているので、お店の情報を発信することも大切な仕事です。例えばホットペッパービューティーの口コミに返信したり、ブログやインスタグラムをやっている場合にはお店の様子を投稿するなどの業務を暇な時間にやっているという方が多くみられました。
ホットペッパービューティーの口コミには美容室の改善すべき点が書かれていることも多く、暇な時間使って目を通しておくことが今後の接客の質を向上させるポイント。また、口コミに丁寧に返信している美容室は責任をもって施術をしてくれそう、という安心感を与えることができるので、暇な時間を使ってできる限り返信しておくといいかもしれません。
さらに、インスタグラムやブログを利用している美容室は、暇な時間を集客のチャンスに変えることができます。若い世代はインスタグラムの投稿を見て実際に美容室に来店される方も多いので、カラーやカットの仕上がりをきれいな写真でこまめにアップすることが大切です。
最近では、インスタグラムやブログの他にもYouTubeを利用している美容室もあります。お店の雰囲気やヘアアレンジの解説、美容室で使っているシャンプーの紹介などをアップしてみるのも集客に効果がありそうです。
ミニモの運用
最近ではブログやインスタグラムの他にも、ミニモを活用している美容師が増えています。ミニモとは、美容師やネイリストをお客様が検索し、予約できるアプリのこと。美容室を予約するのではなく、美容師に直接予約ができるという特徴があります。
また、事前に美容師とやりとりができるところや口コミの多さも人気の理由です。若い世代を中心に利用が広がっているので、既存の集客ツールに加えて美容師それぞれがミニモを利用しているという美容室も増えているそう。
暇な時間を活用して、このミニモ内のページを充実させたり、口コミや予約前のやりとりの返信をしているという方もいました。
ネットで情報収集
暇な時間にお店や美容師の情報を発信するだけでなく、他の美容室の情報やトレンドのヘアスタイルなどを調べているという方も。特に客層が似ている美容室の情報や、近くの美容室の情報は知っておいて損はないですよね。キャンペーンの時期や、メニューを考える際にも参考になるはず。
先ほどのミニモで人気の美容師のページをチェックして、真似できるところを探してみてもいいかもしれません。また、ヘアスタイルや美容のことだけでなく、お客様との会話で出てきた内容を調べて次回の会話につなげるなどの努力をしている方もいました。
このネットで情報取集というのは、売り上げには直接かかわらない部分かもしれません。しかし、美容室のリピーターを増やすという観点から見ると、とても重要な業務と言えそうです。暇な時間だからこそ、しっかりと情報収集をおきたいですね。
最後に:暇な時間を売り上げアップにつなげていくことが大切
美容室側は暇な時期をなるべくなくして売り上げをアップさせたいもの。施術を受けるお客様側も、バタバタした店内よりも少し空いているくらいの方がゆっくりとくつろいでもらえるはず。混んでいる時間や曜日を避けたいなどの要望があれば、ご案内してみるといいかもしれませんね。
美容師として、どうしてもできてしまう暇な時間を生かしていくことが大切と言えます。小さなことでも、できることを少しずつやっていくことで成果につながるはず。今回の調査内容をもとに、暇な時間を有意義に使ってみてください。