みなさんは、美容師になる方法を知っていますか。美容学校に行って国家試験を取らなければ美容師になれません。ここで、気になるのが学校へ通う費用や年齢の縛りです。
また、本業や通学できない場合は、通信で資格を取得できるのか知りたいですよね。今回は、美容師になるための費用や年齢についてご紹介します。
美容師になるにはどうすればいい?
美容師になるには、どうすれば良いのでしょうか。普通の大学や専門学校へ入学しても美容師になれません。さまざまな手順を踏まなければ、あごがれている美容師にはなれません。ここでは、美容師になるにはどうすればよいか過程・費用・年齢について説明します。
美容学校に行って美容師免許を取得する
美容師になるには、美容系の学校に通学して国家試験である「美容師免許」を取得する方法があります。日本には、スタイリストの卵が専門学校に入学されます。この専門学校については、メイクアップアーティスト・エステ・着付などの分野を目指している人の学科もあります。学校では、生体学(ヘアスタイル・カラー)のヒアリング方法や活躍している美容師から指導を受けられる場合があります。
学校の過程によって異なりますが、コンテストで入賞するための学科もあります。美容師になると、テクニックを競う大会があります。こちらで入賞すれば、お客様への宣伝効果になります。ただしコンテストで優秀な成績をおさめるには、決められたヘアスタイルをカットできなければいけません。例えば、トップは3㎜・フロント2㎝・サイド1㎜など細かい基準があり、クリアしなければいけません。
他にも、メイクや着付けを行う学科のある学校もあります。興味のある人は、資料請求や説明会に参加して質問してみましょう。
通信課程でも美容師になれる?
美容師になるには、専門の学校に通学して国家資格を取る必要があります。以下の理由によって、通学できない人もいるでしょう。
- 近くに専門学校がない
- 社会人である
- 自宅で美容師になりたい
このような希望がある人は、通信過程で目指しましょう。先生の話を聴くスタイルの大学ではなく、実習中心の美容学校でも通信があるのか不思議ですよね。小規模な美容室やチェーン店の美容師さんに質問すると「通信制でもなれる」と答えてくれるでしょう。
ここで、通信過程だから自宅だけで美容免許を取得できるとイメージされていますよね。残念ながら、年に数回の通学が決められている専門学校が多数です。各学校によって異なりますが、ホームルームとよばれる時間があります。こちらで、レポート提出やアドバイスをもらえます。次に、購入した参考書や教科書に沿って実習を行います。CDが付随されており、通勤や外出する際にも録音した講義を聞きながら勉強もできます。
学習した内容のレポートも書きます。だいたい60%の正答率がないと合格できません。レポートの提出がない・遅れている学生には、学校からのアドバイスや教育が行われます。ここからは、実技の学習に入ります。通信制では、以下のような人が学ばれています。
- サロンでの勤務経験がある
- 高校や大学を卒業して間もない人
- 美容師に転職したい人
実務スキルのある人からまったく技術のない人がいます。この場合、1つのクラスで実習すると「出来すぎる人」と「授業についていけない人」に分かれます。この問題をクリアするために、理解度によってクラスを編成しています。
このようなシステムを採用している理由は、通学よりも授業時間が限られていることや全員を国家資格に合格させるためです。学校によりますが、ニガテな分野については、授業外の講義も行っています。
美容学校を卒業するまでにかかる費用は?
美容学校を検討している人は、卒業するまでの費用が知りたいですよね。これも各学校によって異なりますが、平均金額があります。ある大手就職会社のデータによると、美容学校で通学するとかかる1年間の費用は、約118万円となっています。つまり美容師になるには約120万円ほどのお金がかかるのです。
内訳は以下の通りです。
- 入学金
116,000 - 授業料
537,000 - 実習費
186,000 - 設備費
185,000 - その他
158,000
入学金は、約11万円となっています。看護やリハビリ関係の平均が約20万円後半~30万円です。比較すると、約半分なのでリーズナブルな価格です。授業料についても、看護系の約58万円と同じ価格帯です。はり師やマッサージの専門学校では、1年で約110万円かかります。実習費については、約18万円となっています。同じグループのスポーツ系の専門学校については、実習費が約5万円です。ここと比較すると、約4倍の差があります。
放射線技師を目指す専門学校では、実習費で約27万円がかかります。美容学校と比較すると、高めの実習費が設定されています。設備費については、他分野の専門学校も20万円ぐらいのコストがかかります。美容学校も約15万円と専門学校の平均額でしょう。1年間で約118万円の費用が必要です。卒業する3年間までの学費は、358万円です。4年生の私立大学(医学部除く)では、1年間で約114万円です。3年間で比較すると、大学と同じ費用で卒業できます。
美容学校を卒業したらサロンに就職してアシスタント・見習いになる
3年間の美容学校を卒業して、国家試験を取得できた人はスタートラインに立てます。ここから、サロンにアシスタントや見習いとして入社します。一般的な会社に例えると、専門学校を卒業していても新卒に変わりはありません。最初のうちは、シャンプーやマネキンを利用したカット練習を行います。ここで、基礎的なスキルを習得します。練習を重れば、お客様にカットできると思い込んでいますよね。
次は、「カットモデル」などのお金を頂かない方法で練習をします。アシストタントは、マッチングサイトや美容師系掲示板から切らせてくれる人を探します。最近は、節約するために応募される人もいます。カットモデルは、本番と同じ流れで施術をします。
- お客様のヒアリング
- カット
- シャンプー・ブロー
最後に、店長やベテランのスタッフさんがチェックします。「セニングが多い」「サイドが重い」「トップをチョップで切る」のアドバイスをしてもらえます。コンテストを想定して、指示された長さやスタイルに整えるカットモデルがあります。
スタイリストとしてデビューする
カットモデルをこなして、店舗の基準をクリアするとスタイリストに昇格します。アシスタントとの違いは、スタイリストになるとお客様から料金を頂いてカットを行います。店舗によって異なりますが、約3年ぐらいの足スタント経験を積むと、スタイリストになります。大手のスタイリストになると、アシストタントのアドバイスやカットモデルではアシストタントのチェックがあります。
美容師になるには年齢制限はある?
美容師になるために必要なものは、国家資格です。簡単に言えば、資格を取得してればシャンプーやカットの練習を行って、美容院の採用試験に合格すれば、アシスタントとしてデビューができます。努力を重ねれば、カリスマ美容師としてメディアで取り上げられる人物にになれるでしょう。
ここで、1つの疑問が湧きますよね。美容師になるには、年齢制限です。特に年齢で制限されることはありません。たとえ、中卒でも高認の取得やスクーリング(通信)で国家資格に必要な授業数を受けて、試験に合格できれば美容師の道は開けます。といっても、40代からの中年世代が国家試験をパスして、美容師になれる保証はありません。美容師になる人は、若いうちに美容学校に通って、入社した人が多いからです。
それでも、40代から通信過程で学びながら美容師として働いている人や他の業界で社会人経験のある人が、美容師に転職した例もあります。やる気や熱意があれば、年齢を気にする必要はありません。
美容師になりたい人へ今後の美容業界について
美容師は、普通のサラリーマンのようにスーツを着用して仕事はしません。私服でヘアカラーをしている人も多いです。「すごく自由でいいな」と憧れている人もいるでしょう。そんな「キラキラしてる美容師」は、裏で努力をしているのです。
普通の仕事であれば、就業時間が終わると帰宅しますよね。美容師は、仕事が終わったらカットやシャンプーの練習があります。コンテストがあれば、時間を測りながらトレーニングしています。例えば、夜8時頃に閉店しても練習があります。帰宅する時間が0時を回ることも珍しくありません。シャンプーや水に触る作業もあります。肌荒れにも悩まされるでしょう。
他にも、美容師の給料は保育士と同じく低賃金です。アシスタントであれば、20万円以下でしょう。普通なら都心で働くと給料が上がります。美容業界では、代官山・表参道・原宿といった美容院が多いエリアでも、給料が高いとは言えません。
美容院業界は、約23万もあります。コンビニは約5万なので約5倍もあります。街をあるけば、美容院を見つけられるのが現状です。ライバルとなる店舗が多いです。大手チェーン店であれば、ブランド力で生き残るでしょう。個人経営の店舗では、ヘアカラー・ネイル・カットも行うなど差別化が必要です。
美容師になるためのまとめ
美容師になるには、美容学校に入学して国家試験を合格することが第一条件です。学ぶ方法も、全日・夜間・通信制などの通学方法があります。自分のライフスタイルにあったコースを選びましょう。卒業した後も、アシストタントして修行をして、スタイリストを目指すことになります。ここまで美容師になるための記事をお伝えしてきました。