こんにちは。KAMIUです。美容師ではない一般の人であっても、冬になれば手荒れになる方が多くいらっしゃるかと思います。
美容師の場合はシャンプーやカラーリングのを毎日しているわけですから、手荒れになる確立はより高くなります。
手荒れが原因で美容室を退社される方がいるというのも、たまに聞く話ですので美容師にとって手荒れのケアは欠かせません!
最近では、美容室の方針としてゴム手袋の着用が認められるケースも多くなってきており、たとえ手荒れしやすい体質であっても問題なく美容師を続けられる環境が整ってきています。
手袋をする以外にも美容師さんの手荒れの対策には、どんなものがあるのでしょうか?またよく効くハンドクリームは?本記事では美容師さんの手荒れに関する情報をご紹介していきます。
美容師を悩ます「手荒れ」
美容師という職業において、「手荒れ」とは切っても切れない関係にあります。特にアシスタント時代は、常時シャンプーをする様な日があったりするため、手にとって良い環境とは言えません。
もちろん、手荒れで悩んでいる美容師さんが多い一方で、同じように仕事をしても全く荒れない人もいます。これは、体質や肌の強さが関係していると言われています。一体どんな人が手荒れをして、どんな人が手荒れをしないのでしょうか?
【美容師】手荒れの原因は何?
では、美容師がなる手荒れの原因とは何でしょうか?美容師さんの手荒れの原因は、やはりシャンプーやリンスなどの化学薬品が入ったものや水やお湯に触れている時間が長いことでしょう。
また健康的でない生活も原因の1つです。睡眠不足や偏りのある食生活も要因になります。
そういったことも手荒れが起きやすい原因となりますので、注意しましょう!
シャンプーとドライヤー
手荒れの原因は化学物質を含んだシャンプー、そして肌の乾燥を余計に招くドライヤーです。手が潤っていると手荒れは起こらないのですが、化学物質を含んだシャンプーを使ってお客様の髪を洗い、手の保湿成分を洗い流してしまった状態でドライヤーを使うと、乾燥を招いてしまいます。
これを繰り返していると、美容師さんの手は、水分がまったくないガサガサ状態。いくらクリームで潤いを与えても間に合わない状態になってしまいます。
カラー剤・パーマ剤には化学物質が入っている
また、施術をする美容師さんはお客様の髪にカラー剤を使ったり、パーマ剤を湿布することも多いかと思います。これらの中にはジアミンなどの化学物質が含まれています。
お客様の中でもこれらの物質が肌に合わず、頭皮トラブルを起こす人もいるように、美容師の手もこれらの物質が体質にあわず、皮膚トラブルを起こす人は多いです。
アレルギー
また、生れつき、アレルギー体質という場合もあります。手荒れで悩んでいる美容師さんが皮膚科の門をたたくと、検査の一環として、アレルギー検査もあるそうです。これは手荒れの原因が化学物質やお湯などの外的刺激ではなく、アレルギーなのかどうかを確かめるためです。
中には生まれながらのアトピーという場合もありますので、あまりひどくならないうちに皮膚科に行って、検査をしてもらうことをおすすめします。
手荒れががひどい美容師向け手荒れの対策法
美容師さんの手荒れとはどんなタイプがあるのでしょうか?
まず、かさかさから始まって、ブツブツの水泡が出来る、無意識に掻いてそれが破裂、中から汁が出て水がしみる、乾燥してあかぎれ状になる、よけいにプツプツができる、といった手荒れが多く、それが負のループとなって繰り返すようです。
もうこうなると、日常生活はおろか仕事どころでもなくなります。とにかくいつも手荒れと戦っている状態です。
手荒れの対処法としては下のような方法があります。
プロテクトクリームをつけよう
手荒れの対処法として、プロテクトクリームをつける方法があります。これは化学薬品やお湯、水を使う前に手に塗って水分を弾くように手をガードするのです。これによって、薬品や水分が手について、毛穴から染み込んでいくのを防ぎますので、つけるとつけないでは格段の違いがあります。
手袋をつける
また、医療用のような薄いピッタリと手にフィットした手袋をつけるのもひとつの方法です。台所用のゴム手袋のような分厚いものだと、ロッド巻きなど細かい作業がしにくいですが、薄いゴム手袋なら、作業にほとんど支障をきたしません。
最初は鬱陶しいと感じるでしょうが、そのうち慣れて手の一部のようになります。こうすることで自分の手を守れるのですから安いものです。
お湯を使わない
シャンプーをする時にお湯を使わないというのは少し無理ですが、手が荒れている時は、出来る限りお湯を使わないようにしましょう。
どうしてもお湯を使わなくてはいけない場面では、手袋を着用しましょう。
お湯は手の保湿成分を洗い流してしまいますので、乾燥を招いてしまいます。お湯を使うと暖かくて気持ちがいいですが、その後、異常に乾燥した感じがしませんか?あれは、手の保湿成分が流れ出ているからだったのです。そのため、せっかくつけた保湿クリームもお湯と一緒に流されているので、また付け直しをしないといけないということになります。
保湿クリームでケアする
手荒れを保湿クリームでケアするのも有効な方法です。しかし、水泡が破けてしまうほどの重症な手荒れには、保湿クリームも歯が立たない場合があります。また、手袋をしなければ、すぐに水で洗い流されてしまうため、つけ直さないといけない状況になります。
また、保湿ケアのための保湿クリームは、肌をプロテクトし、水を弾くワセリンと、保湿効果があり、角質を柔らかくしてくれる尿素の入ったものがよく効くと言われています。
ばんそうこうをする
絆創膏も応急処置には有効な方法です。手荒れがいよいよひどくなり、あかぎれなどになると、そこから薬品や水が入ってもしみる場合があります。そういった場合のあくまでも一時的な方法で、解決策にはなりません。
手荒れがひどい美容師は皮膚科で薬をもらおう
理想を言えば、手荒れがあまりひどくならないうちに皮膚科にいきましょう。自己流の治療方法では、まず、そもそもの手荒れの原因がわからなかったり、付け焼き刃だったり、一時的な治療だったりということが多いですが、皮膚科に行くと、患部を含めて全身や血液検査をして原因を追求してくれるので、根本から治療をすることができます。
自分に合った皮膚科を見つけることが大事
皮膚科に行くと、先生も美容師の手荒れを心得ていて、荒れている部分を含め、全身を観察、今後の治し方の説明をしてくれる、治療法を選択させてくれる、などの先生が名医だと言えます。また、重症の場合はステロイドも使うが、かなり強い薬なので、ちゃんと説明をしてくれる先生がいい先生です。
皮膚科で処方される治療薬
皮膚科で処方される治療薬とは、いったいどんなものなのでしょうか?
有名なものでは、
ステロイド
ステロイドという薬があるのは知っているという方は多いのですが、自分がステロイドを使ったことある人は少ないと思います!ステロイドを使うのは、かなり症状が進んだ重症の人です。特に手荒れでブツブツができ、中身の水泡が破裂しているタイプの方に使います。
あまり長く続けると、内臓にもよくありませんので、ちゃんと説明してからし使用承諾を取る医師もいます。
漢方薬
漢方薬を飲むのも有効な方法です。しかし、手荒れ自体を漢方で治すことはできません。あくまでも漢方は指先への血行を促進し、回復を助ける役目をします。手荒れのまだ初期の段階であるなら処方されます。
クラリチン
水なしでも飲めて、舌の上で溶けるタイプのクラリチン。美容師さんの間では定番の薬のようです。皮膚科で処方されるのはまずこの薬です。
手荒れにおすすめのハンドクリーム5選
では、手荒れにおすすめのハンドクリームにはどんなものがあるのでしょうか?
ロクシタン
南フランス発、おしゃれなイメージのロクシタンからはハンドクリームも発売されています。しかし、薬用でもないため、あくまでも手にバリアをつくり、水や薬品から守るタイプのクリームです。これ自体では手荒れを治すことはできません。しかし、香りはラベンダーなどの香りで癒やされます。
ポーラカエナハンドクリーム
化粧品メーカーのポーラが出すハンドクリーム。なんとウォータープルーフで美容師のために開発されたハンドクリームだそうです。無香料で保湿効果も高く、手がコーティングされているような感じで、このクリームを使いだしてから、クリームを塗る回数が減ったという口コミも多いです。
ジルスチュアート リラックス ハンドクリームR
ファッションブランドのジルスチュアートブランドのリラックスハンドクリーム。薬用というよりも、アロマの要素が強いクリームです。大人っぽいさわやかな香りで、べたつかないのが特徴のおしゃれなハンドクリームです。
ユースキンA
日本の手荒れにはもはや「定番」のエーザイが発売するユースキンA。小さなポケットサイズから、コスパの高い大容量までさまざまなサイズがあります。ベタッとするかと思ったらサラサラのつけ心地も評判。ハンドの他に全身にも使えます。
キズ跡には紫雲膏(しうんこう)
漢方で使われる紫雲膏も美容師の手荒れにはよく効くと評判の軟膏です。その名の通り、黒っぽい紫をしています。手荒れをはじめ、やけどは切り傷などにも抜群に効きます。
薬局でも買えますが、処方箋を出してもらって買うほうがリーズナブルといえます。
手荒れしにくい体質になるために
手荒れは、皮膚が弱く、体質が原因なだけではありません。生活習慣も原因な場合もあるのです。どんなものが原因となっているのでしょうか?
食べ物で体質改善しよう
まず、手荒れの原因は食生活です。ただでさえ不規則な美容師さんの生活。食生活も偏りがちではないでしょうか?
手荒れには皮膚再生能力を助けるビタミンE(アーモンド、かぼちゃ、たらこなど)、皮膚の抵抗力を強化するビタミンA(にんじん、ほうれん草、しそ、うなぎなど)、コラーゲンの生産を高めるビタミンC(いちご、ゆず、レモン、ピーマンなど)、そして手羽先、エビ、なまこ、牛すじなどの健康な皮膚を作るためのコラーゲンを摂りましょう。
運動しよう
運動も、健康な皮膚を作るのに一役買います。運動することで、新陳代謝がよくなります。それに発汗することで、角質を柔らかくし、毛穴に詰まった皮脂の酸化を予防してくれます。また、運動はニキビなどにも効きますが、やりすぎはかえって活性酸素を生みますので逆効果となります。あくまでも適度に体を動かす程度にしましょう。
ストレス解消しよう
ストレス解消もお肌を正常に守るのに不可欠です。ストレスのせいで血流が悪くなり、その結果、ターンオーバーが正常に働かず、肌荒れを起こしてしまいます。
適度な運動でストレスを解消すれば、血流もターンオーバーも回復するでしょう。
睡眠をなるべくしっかりとろう
手荒れと睡眠も一見結びつかないようで、実は関係があります。ストレス解消にもっとも有効なのが睡眠です。それと同時に肌を修復しているのも実は睡眠中なのです。睡眠不足だと業務に支障があるばかりではなく、傷んだ肌の修復もされません。また、脳や免疫力の低下、老け顔になったりとデメリットばかりなのです。
タバコをやめよう
タバコが原因で手荒れが治らない?手荒れの原因がまさかタバコだとは誰も信じがたいと思います。しかし、タバコは健康には百害あって一利なしなのです。
まず、タバコを吸うことで、肌は間違いなく荒れます。きれいになることはないと思ったほうがいいでしょう。タバコの肌に与える害は、ニキビや吹き出物、しわ、くま、ツヤ、ハリなどに関係してきます。
その理由はタバコを吸うと、体内に活性酸素を生み出すからです。そのために慢性的なビタミンC不足となり、肌の中の水分がなくなるために肌荒れを起こすと言われています。
爪を短くしよう
まめに洗顔しているのに肌が荒れる、という方は、一度ご自分の爪を見てみて下さい。長い爪をされていませんか?美容師さんは、あまり長い爪だと仕事に支障があるので、短く切られている方も多いかも知れませんが、爪を長く見せるため、ある程度は伸ばしておられるのではないでしょうか?
肌荒れの意外な盲点!それは「爪の間の雑菌」かもしれません。爪の間というのは、雑菌が繁殖しやすい場所です。そのため、洗顔料を手につけて洗う時に、雑菌まで顔についてしまっているのです。
これでは、きれいに顔を洗うつもりが、菌を塗りたくっているのと同じです。
洗顔する時には、まず爪の間をきれいに洗いましょう。その次に、泡たてネットなどに洗顔料を泡立て、泡でやさしく洗顔するのがおすすめです。
もちろん、不必要に長い爪はきれいに切っておきましょう。
手荒れがどうしようもない場合には美容師を辞めよう
美容師さんは手荒れが日常茶飯事の過酷な仕事です。手荒れをしていては、あかぎれなども起こし、とても正常な日常生活を送れなくなります。どうにもこうにも、どんな方法を試しても手荒れが治らないという時には、手荒れの原因である美容師という仕事を辞めるのも選択肢の一つだと思います。
美容師は魅力的な仕事ですが、手荒れをしているとお客様の目に触れるのも失礼ですし、なにしろ常に水や化学薬品を扱うわけですから、治る暇がありません。一度辞めて、手を治し、それからまた再スタートしても遅くはないと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?美容師の天敵である「手荒れ」についてご紹介しました。
美容師さんはほとんど手荒れで悩んでいると言われています。特にアシスタントの人は一日に何十回とシャンプーをしますので、悩みは深刻です。
手荒れで困っている時はあまり悪化しないうちに皮膚科に行き、薬を処方してもらいましょう。また、それと同時に自分の食生活や運動などの生活習慣を見直してみましょう。生活習慣をちょっと変えるだけで、劇的に手荒れが改善する場合もありますので、是非一度お試しください。