お客様を素敵に変身させる、自分らしさを発揮できるなどの条件からどんな時代でも人気の高い美容師ですが、雇用条件はどのようになっているのでしょうか。自分のやりたいことができるから目指すという視点も大切ですが、生活の安定があってこそです。今回は、美容師の退職金について解説していきます。知らなければ、損をしてしまうこともあるため必見です。
美容師は退職金をもらえるの?
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人気の業種であり、サロンの入れ替わり、美容師の入れ替わりが激しいというのがこの業界の特徴でもあります。そのため、よほどよほど大手のサロンでない限り、退職金は設けられていない状態です。美容師業界でも問題視され始めていますが、どんなサロンでも退職金を設けているわけではなく、一般のサラリーマンと比較した場合に雇用条件が優れているとは言い難いでしょう。
退職金がない美容師でも生活に困らないための3つの知識
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退職金がないとなると、美容師を辞めてしまえばたちまち無収入の生活が始まるかと言うと、しっかりとした知識を備えてさえいれば、そんなことはありません。サロンに勤め始める前に確認しておくべきこと、退職後に助けになる制度があること、相談すべき窓口があることを把握しておきましょう。
雇用保険は入社時に加入する義務がある
美容師だけではありませんが、どんな会社でも一個人を雇い入れる以上、その人に何かあった時の備えを用意しておかなければなりません。その用意こそが、雇用保険と労災保険です。これは厚生労働省の取り決めですので、どんなサロンでも守らなければいけない義務です。入社するのと同時に加入する書類の用意がなければ、美容師から主張できる権利です。
退職金がなくても失業保険がある
美容師には退職金がないケースがほとんどですが、退職し、転職する場合には失業保険を受け取れます。このことを知っていれば、キツいと思いながらも退職後が心配で美容師を辞められないという状況から脱却できます。ただし、失業保険を受給するためには、離職日以前の2年間に被保険者期間が12カ月以上あり、転職活動を積極的に行っている状態にあることが前提になります。
ハローワークという強い味方がいる
美容師を辞め、収入源がない状態にある場合には、まずハローワークに足を運びましょう。そうすることで、退職後にすぐに会社の面接に参加するなど、積極的に行動しながらも一種の保険をかけられます。基本的に失業保険を受給するためには申請が必要になり、その窓口がハローワークになります。転職のための行動をしながらも、なかなか決まらないという状況に備えておきましょう。
まとめ
美容師という業界では、まだまだ退職金を準備するのが慣習になっているとは言い難い状態です。しかし、美容師という仕事に憧れを抱き、挑戦したい方が多いのも事実です。そんな方々が積極的に挑戦し、仮に自分に合わないと判断した場合でも、最悪の事態を避けられるように雇用保険や失業保険が準備されています。もう美容師を続けられないと思いながら、退職金がないことで辞められないとお考えの方もこの制度を活用できれば、そんな窮地から脱却できるはずです。