美容師が腱鞘炎になってしまう理由と対処法

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美容師さんで、長年の細かい作業が原因で、手が腱鞘炎になって困っている人は多いと思います。美容師さんを悩ます腱鞘炎とはいったいどんな病気なのでしょうか?またどんな人がなりやすく、なぜ腱鞘炎になってしまうのでしょうか? さらに、腱鞘炎の対処法は何か、ということも合わせてご紹介致します。

美容師の腱鞘炎の概要と原因は?

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美容師さんの場合、ロッド巻きやカラーなど手先を使うことが多いですが、まるでトンネルのような形状の部分に収まっている「腱鞘」の中の、腕の筋肉と指をつなげている「腱」という部分が、繰り返し手先を使うことによって炎症を起こしてしまうことによります。

この「腱」を動かすには腱鞘を行ったり来たりする動作を繰り返しているのですが、その動く部分が炎症を起こしたために、関節の一部、または、腕の広範囲が痛くなってしまうというものです。

美容師の腱鞘炎の対処法とは?

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美容師が、カットやカラー、パーマのロッド巻きなの作業をする際、ただ単に指と手首だけを動かすのではなく、できるだけ肩甲骨や肩関節などの全身を動かすことを意識することをクセづけておくことが重要です。こうすることで手の使用箇所がいくらか分散されますので、一箇所の腱だけが傷むということがなくなります。

また、シャンプーをする際も、これまで長年やってきた中で、自分なりのやりやすい決まった動きがあると思いますが、少し、肩や肩甲骨を中心とした全身を意識した動きをすることで、腱にかかる負担もかなり減りますので、症状もかなり変わってきます。

また、カットやロッド巻きをする際も同じ動きを長時間続けないなどの工夫が必要になってきます。

さらに、休憩時間などの暇な時に、指や腕の筋肉を伸ばすなどの、簡単なストレッチをするのも効果的です。

また、初期の症状ならは、お風呂の湯船で薬用入浴剤を入れて患部を温めるのも効果的ですが、マッサージは水の抵抗があるため、筋肉には負荷をかけてしまいますので、逆効果となってしまいます。早く治したいがためについマッサージしたくなりがちですが、隠れた盲点ですので注意しましょう。

痛みがいつもかなりあって、仕事にも差し支えるような場合は、自己診断をせず、すぐに医師に診てもらうことがおすすめです。放っておくと悪化する場合もありますが、自然によくなることはありませんので注意が必要です。

まとめ

美容師さんを悩ませる、腱鞘炎の原因や対処法についてご紹介致しましたが、いかがだったでしょうか?美容師さんはいつも忙しく、手を休める暇がなく、病院にも行く暇がないため、腱鞘炎にかかっても治りにくい場合があります。

腕の筋肉と指をつなげている「腱」という部分が、繰り返し手先を使うことによって炎症を起こしてしまう腱鞘炎ですが、放置していると余計に治りにくくなってしまいますので、自己診断をせずに痛みがある場合はすみやかに病院へ行きましょう。

また、軽症の場合は、入浴剤などを入れてお風呂で温めるのも効果的ですが、マッサージは水の抵抗があるため筋肉に負担をかけてしまい逆効果だということを覚えておくといいと思います。