【保存版】美容室の床材選びのポイントを素材別に解説!掃除方法や張り替えのポイントも

[記事内外にPRを含みます]

美容室の床、汚れていませんか?

長年美容室店舗を運営していると、どうしても取れない汚れが蓄積して気になり始めてくる頃でしょう。店舗の床はスタッフだけでなく、お客様の目にも触れる場所ですので、なるべく清潔な状態を保ちたいところですよね。

床材をキレイに保つ方法として「キレイに掃除する」定期メンテナンスを行う方法もありますが、頑固な汚れが目立つ際には美容室の床材を張り替えることも検討してみましょう。

本記事では美容室の床材を選ぶときのポイントや床をキレイにするための「床の張り替え」についてご紹介します。

美容室の床材選びは重要なポイント!

美容室の床材を選ぶ際に重要なポイントは、一般的な住宅の床材を選ぶ場合と異なります。なぜなら、美容室の床には薬液による汚染や、多くの人が同時に移動する際につく傷などの外傷が大きいからです。

そのような要因がある美容室の床材を選ぶポイントは以下の3つです。

1.薬剤の汚れに強い素材であること
2.強度がある素材であること
3.見栄えが良い素材であること

美容室の床材を選ぶ時には機能性とデザイン性をに考慮して選びましょう。

美容室で使われる5つの床材と特長

ここでは、美容室でよく使われる床材の種類と特徴について触れます。主に、よく使われる床材は以下の通りです。

・モルタル
・クッションフロア
・コンクリート
・塩ビタイル
・タイル

各床材の特徴について詳しく触れますので、参考にしてみてください。

スタイリッシュな素材:モルタル

室内にモルタル壁を取り入れておしゃれに。メリットやデメリットは? | HAGS (ハグス)

モルタルは、コンクリートのような質感の素材です。コンクリート剥き出しのような、シックな印象のある素材です。モルタルは床一面継ぎ目なく施行されるため、素材と素材の間に髪の毛や薬剤が入り込むことがないので、非常にメンテナンスがしやすいという特徴があります。

また、施工費用がやすいことや、耐久性が高いこと、一般的に「オシャレ」だと認識されている点も非常に大きなメリットと言えます。

デメリットとしては、ひび割れが発生してしまった場合に、その隙間に髪の毛が詰まってしまうことや、ひび割れから粉塵が発生して掃除しづらくなることもあるようです。

しかし、定期メンテナンスがしやすい素材ですので、しっかりと清掃すればオシャレな空間を長期間保つことが可能となっています。

柔らかく汚れにくい素材:クッションフロア

東リ クッションフロア CF9276 182CM巾 ホームセンター ビバホーム 商品検索

クッションフロアはビニール素材でできた床材です。ビニール素材のため、水や汚れがつきにくいという特徴があります。また、適度な弾力性があるため、衝撃を吸収してくれます。ずっと立ったまま仕事を行う美容室にぴったりの床材です。

最近のクッションフロア材は素材自体にプリント加工が施されていて、大理石や木目などのデザインのものもあります。また、デザインが豊富。美容室の雰囲気に合わせて豊富なバリエーションの中から選べるのも特徴の一つでしょう。

ただし、熱に弱いので、ドライヤーやヘアアイロンを落としてしまった場合にはその部分の色が落ちたり、汚れたりすることもあるので、注意が必要です。

モダンな雰囲気にぴったりの素材:コンクリート

CF4555 オールドセメント 東リ クッションフロア 【店舗用】 セメント風/182cm巾/2.3mm厚/m販売

コンクリート打ちっぱなしの状態の床材のことです。コンクリート床はなんと言ってもモダンな雰囲気や洗練されたデザインといったイメージで、非常に人気の高い床材になります。

お客様からすれば、非常に洗練された空間で髪を切ってもらうのは気分がよく、「もう一度来たくなる美容室」というイメージを与えることができるでしょう。

ただし、1つデメリットとして従業員の脚腰に負担がダイレクトにかかってしまうということがあります。実際に1日中立ったまま、作業をするわけですので、クッション性のないコンクリート材は負担が大きいです。

カラバリが豊富で適したものを選べる:塩ビタイル

個性的な塩ビタイルは、このメーカーで見つけよう! | HAGS (ハグス)

クッションフロア材と似たような性質を持つ素材である、「塩化ビニール」を使用しているのが「塩ビタイル」です。クッションフロアと異なる点はタイル状にカットされていること。施工が簡単で、施工コストを抑えることが可能です。

塩ビタイルはタイル状にカットされているとは言え、柔らかい素材ですので、目地がほとんどありません。そのため、髪の毛や薬剤が入り込むこともないので、非常に便利です。カラーバリエーションも豊富なので、非常に扱いやすい素材なのではないでしょうか。

ただし、塩ビタイルは劣化すると薬剤が染み込んで、汚れてしまうというデメリットもあります。1ヶ月に1度はメンテナンスを行う必要があることは把握しておきましょう。

高級感を醸し出せる:タイル

ベランダ|タイルインデックス|タイルの通販|サンワカンパニー

タイルは最もオーソドックスな床材ですよね。タイルのメリットとしては、大理石のような高級感を出しやすく耐久性が高いこと。また、メンテナンス性能が非常に高いこともメリットとして挙げられます。

タイルには様々なサイズのものがあり、大きいサイズのものを選べば、目地を減らすことが可能ですので、メンテナンスがしやすいという特徴もあるでしょう。

デメリットとしては、少し施工の値段が高いということです。高級な質感を出すためにはよりコストがかかります。また、水場でタイルを用いると滑りやすく転倒する恐れがあるので、シャンプー台などには向かない素材となっています。

美容室の床掃除のコツ!ワックスは使うべきか?

ここまで6つの床材の特徴を紹介してきました。好みの床材に張り替えた後も定期的にメンテナンスを行わなければ、すぐに汚れや傷が目立つようになります。

定期的な床掃除で気になるのは掃除後に「ワックスを使うべきか」ということですよね。実際のところどうなのでしょうか。

結論としては美容室の床材掃除にはワックスを使用するのがおすすめです。理由は3つあります。

理由①:定期メンテナンスで店舗をキレイに保てるから
理由②:ワックスによって傷やシミから守れるから
理由③:ワックス掛け後の掃除が楽になるから

それぞれの理由について詳しくみていきます。また、美容室の床掃除におすすめのワックスも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

理由①:定期メンテナンスで店舗をキレイに保てるから

ワックスがけを毎月〇日に行うというように、決めて営業を行えば、店舗をキレイな状態に保つことができます。キレイな店舗の状態を保つことで、お客様が来店しやすい店舗を作ることができ、売り上げが上がることにもつながるでしょう。

また、お客様だけでなく従業員にとっても良い効果が。キレイな職場だと毎日の出勤が楽しくなって、やる気がみなぎってきます。お客様の満足度も高くなり、売り上げにも大きく貢献できるのではないでしょうか。

定期メンテナンスでワックスがけを行うことで店舗をキレイに保てるので、毎月1回はワックス掛けをするべきです。

理由②:ワックスによって傷やシミから守れるから

ワックスには床材をコーティングする役割があります。おかげで、ちょっとの傷やシミから床材を守るという効能があるのです。しかし、コーティングはしばらくすると剥がれてしまい、元の「汚れやすい床材」に早変わりしてしまいます。

定期的にワックスがけを行うことで、床材に新たなコーティングが施され、傷やシミから床材を守れる状態になります。美容院は不特定多数の人が歩いてできた傷やパーマ剤、カラー剤によってできるシミが深刻化しやすい環境にありますので、定期的なワックス掛けを行う必要があるでしょう。

理由③:ワックス掛け後の掃除が楽になるから

ワックスを掛けると床材をコーティングしてくれることはご紹介しました。その結果、汚れが剥がれやすい床面を手に入れることができ、ワックス掛け後の掃除がしやすくなります。

実は、ワックスをかけると床材同士の接着面や素材自体の凹凸を埋めることができ、その隙間に薬剤や髪の毛が入りづらくなるのです。このような床材同士のスキマは美容室の掃除が行き届かなくなりがち。

しかし、ワックスを掛けると、スキマができやすい環境を大幅に減らすことができます。ワックス掛け後のメンテナンスのことも考えて、ワックス掛けを行いましょう。

美容室の床におすすめのワックス

ここでは、美容室の床におすすめのワックスを紹介します。選ぶ際のポイントは次の通りです。

・非常に強い皮膜を生み出してくれること
・ツヤの出方で選ぶ
・滑りにくいもの
・自分で手軽に作業できるもの

まずはご自身で手軽にワックス掛けができて、かつ美容室の頑固な床汚れに対応できるものを選ぶことが大切です。次に、床材の質感によってツヤあり・なしのものを選ぶのが良いのではないでしょうか。ここではおすすめのワックスを3つご紹介します。

①ウルトラタフコート:耐久力が非常に高く、強固な皮膜を持ちます。

②リンレイハイテクフローリングコート:高密着・高耐水性の非常に強い皮膜を持ちます。

③リンレイスーパーグロス:ピカピカ・ツヤ仕上げを目指す美容院におすすめです。

床を張り替えるなら業者に頼むのが良い!

本記事では、床材の種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットなどを主に取り扱ってきました。また、掃除にはワックス掛けを行うべき理由についても触れてきました。

本記事の結論としては、「美容室の床を張り替えるなら、業者に頼むのがおすすめ」ということを伝えたいです。
確かに床の張り替えをご自身で行うことができますし、施工が難しくない素材を使えば、問題なく施工可能ではあります。ただし、床面を綺麗に仕上げるなら、業者に頼むのが一番効率的です。施工費用もそこまで高くないので、床の張り替えは業者に頼みましょう。ご自身でやるとシワやヨレが目立ってしまう場合があります。

具体的な床張り替えの費用は1㎡あたり5,000円程度が相場となっています。中規模の美容室(20坪:67㎡)で全面施工した場合でも30万円ほどで済むことが多いので、汚れがひどいと感じたら床材専門業者に依頼しましょう。

ぜひ、床材の張り替えを検討する場合には、専門の業者に頼んで、完璧でピカピカな状態の床を手に入れましょう。