【検証】カラー剤のpH(ペーハー)を調べてみた→機械の故障などで検証失敗

[記事内外にPRを含みます]

カラー剤はアルカリ性だから髪に悪い。発色がいいほどpHが高くアルカリが強いため髪をいためやすい等と聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回、KAMIUではカラー剤とpHの関係性がどうなっているのか。カラー剤の色やレベルによってpHは変わるのか、実態を解明すべく調査・検証を行いました。

KAMIUの検証記事について「こんな検証をしてほしい」などのご希望がある方はぜひLINE@からご連絡ください。

髪とpHの関係とは

カラー剤のpHの値を検証するまえにそもそもの髪とpHの関係について調べてみました。

pHとは

Wikipediaでしらべてみると何やら難しい説明が載っていました。

水素イオン指数(すいそイオンしすう、独: Wasserstoffionenexponent[1])とは、溶液の液性(酸性・アルカリ性の程度)を表す物理量である。水素イオン濃度指数[2]または水素指数[3]とも呼ばれる。1909年にデンマークの生化学者セレン・セーレンセンが提案した[4]。水素イオンの濃度を 10−p mol/L[注釈 1] と指数表記したとき、p という数を水素イオン指数と呼び、記号pHで表す。
常温常圧の水溶液では、水溶液のpHが7より小さいときは酸性、7より大きいときはアルカリ性、7付近のときは中性である。pHが小さいほど水素イオン濃度は高い。pHが1減少すると水素イオン濃度は10倍になり、逆に1増加すると水素イオン濃度は10分の1になる。酸性の原因は水素イオンなので[5]、pHが中性のときの値よりも小さくなればなるほど酸性が強くなる。一方、アルカリ性の原因は水酸化物イオンである[6]。水溶液の水素イオン濃度が10分の1になると、質量作用の法則に従って水酸化物イオンの濃度は10倍になるので、pHが中性のときの値よりも大きくなればなるほどアルカリ性が強くなる。
出典:Wikipedia 水素イオン指数

水溶液(物質を水に溶かしたもの)の性質を図る指標の一つで、酸性からアルカリ性まで数値によって分類しているようです。

中性が7、酸性に行くほど1に近づき、アルカリ性に行くほど14に近づくというものになります。

pHと髪の関係

pHと髪の間にはどのような関係があるのでしょうか?

健康な髪の毛のpHの理想は4.5~5程度だと言われています(※出典:頭美人)。7が中性なので髪の毛は「弱酸性」に分類されます。

今回の検証テーマであるカラー剤はアルカリ性に分類されます。キューティクルはアルカリ性だと開く性質を持っており、アルカリ性で開いたキューティクルにカラー剤が染み込んでいくという仕組みになっています。

カラー剤のpH(ペーハー)を検証

今回検証するカラー剤はビューティーガレージから発売されている「sroloc(エスロロック)」です。ビューティガレージのプライベートブランドということでリーズナブルな価格が魅力ですね。

sroloc(エスロロック)アッシュをレベル別に検証

5グラムを取り出し、水を入れて10倍に希釈しました。

左からA-6b,A-7b、A-9b、A-11bとなります。使いさしのものを使ったせいか、6と9の色がくすんでしまっていますが、とりあえず気にせず続けます。

こちら、混ぜた後になります。若干混ざり切っておらず、不安ですが完全に混ざらないのでいったんあきらめてこの状態で計測器ではかります。

Amazonで1,000円ほどで販売していたpH計測器。こちらを使って今回は検証します。

計測器をさしてpHを調べていきます。

■A-11b

■A-9b

■A-7b

■A-6b

まとめると下記のような結果になりました。

  • A-11b pH:7.34
  • A-9b pH:7.36
  • A-7b pH:7.24
  • A-6b pH:7.18

11と9が前後しますが、レベルが高くなるにつれてpH値が高くなっていくということなのでしょうか?

ただ、ここでKAMIU編集部に1つ疑念が生じました。pH7って中性だよね…と。

カラー剤はアルカリ性でpHは10~11になるはずなのに数字が低すぎるということでもう一度計測をやり直してみました。

■A-6b 2回目

なんと、なんかい図っても5.10という結果に!2以上下がってしまい、アルカリ性ではなくむしろ酸性になってしまっています。。。

カラー剤のpH測定は検証失敗→次回再度リベンジへ

今回のpH測定は検証失敗という結果に終わってしまいました。そして検証失敗の原因を分析すると下記のような要因が浮かび上がってきました。

  • 使いさしのカラー剤を使ってしまった。検証前から酸化していたのではないか?
  • 水に溶かす際に攪拌が不十分だったのではないか?
  • 計測機器が壊れてしまったのではないか?

開始の時点で、色が明らかに違うというアクシデントに気づきつつも断行してしまった今回の検証実験。正確な検証結果をお伝えすることで、読者の美容師の方の参考になる情報を提供したいというKAMIU編集部の思いとは反対の結果となってしまいました。

次回、カラー剤のpH値検証をリベンジします。近日中に結果を公開しますのでお待ちください!

また、KAMIUの検証記事について「こんな検証をしてほしい」などのご希望がある方はぜひLINE@からご連絡ください。