美容室関連メーカー上場企業まとめ6選!業績などを解説!

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こんにちは!美容室が取引している企業にはいくつ上場企業があるのでしょうか?この記事では薬剤系、ディーラー、設備関連の上場企業を紹介していきます。

美容室薬剤メーカー上場企業まとめ

出典:https://www.flickr.com/

美容室の薬剤メーカーの上場企業はコタ、アジュバン、ミルボン、日華化学、資生堂があります。

コタ

コタ株式会社は1979年に美容業務用頭髪化粧品の製造、販売会社として京都に創業しました。当初は小田製薬株式会社という社名でした。1980年にはコタシリーズの生産を始め、1983年には美容室の経営分析ツールを導入するなど積極的な事業展開を見せ、次々に工場を開設し、2001年にはコタ株式会社に社名を変更し2002に大阪証券取引所に上場しその後も次々とパーマ剤などの新商品を開発し、2014年には東証一部へ市場変更を果たしました。

一般的な美容製造メーカーは製造して卸会社を通してドラックストアなどの店舗で販売していますが、コタはシャンプー、トリートメント、カラー剤などの美容品を美容室へ直接販売しており、そこで美容師か直接お客さんついてなどヒヤリングを行い、そこで得た情報を基に商品開発を行っています。コタはただ商品を売るだけでなく美容室の経営上の悩みを伺い、コンサルティングし美容室に繁栄してもらうという会社の方針があるので、美容室との信頼関係が厚いです。

多くの美容室がコタの美容品を使用しています。シャンプーは値段が大幅に安くなるネット通販では広く購入されています。

出典:http://www.cota.co.jp/ir/message.html

上のグラフはコタの業績のデータとなっています。コタの業績は右肩上がりとなっています。コタの業績は取引先美容室の数の多さ、売上に比例して上がっていくのですが、コタの業績が上がっている点からも美容室との関係の良好性が伺えます。これは先程も記述したコンサルティングシステムが美容室から高い評価を得ていることが起因しています。

コタの売上はなんと20期連続の増収を続けています。2017年3月期は65億円の売上になっています。コタの時価総額は210億円程度で2015年~2017年は多少の変動を見せながらも少しずつ上昇しています。

アジュバン

アジュバンは1992年に神戸市に創業されました。化粧品の製造、販売を中心業務とし、全国に工場を開設しました。アジュバンジャパンコスメ2012年に東証2部に上場し、翌年2013年には東証1部への異例の早さで市場変更を果たしました。アジュバンコスメジャパンは化粧品への需要が増えている香港などのアジアへの進出を積極的に行っています。

出典:http://www.adjuvant.co.jp/corp/irInformation/finance/

アジュバンジャパンの売上高に大きな変動はありませんが、経常利益は年々減少しています。これは営業所を移転、人件費が増加したことが原因となります。

アジュバンジャパンの時価総額は2015年頃から70億円前後を推移しています。

ミルボン

株式会社ミルボンは美容サロン用ヘア化粧品製造、販売を行なう会社です。1960年に創業しました。1967年にパーマ用ロッドを開発し、パーマ剤とセットで販売したことで知名度の向上に成功しました。1985年にはヘアカラー市場に参入し、1996年に業界初の株式店頭公開を果たし2000年には東証2部の上場し、2001年には東証1部へ市場変更しました。2004年にはニューヨークに子会社を設立し、最近では化粧品会社コーセーと業務提携を果たすなど、順調な事業展開を見せています。

出典:http://www.milbon.co.jp/ir/individual/individual_01.html

ミルボンの売上は2016年12月期の決算では291億円となっています。ミルボンは商品の販売は代理店にお任せして、美容技術や情報・ノウハウなどを美容室に提供するコンサルティングなどで美容室の利益発展をお手伝いするビジネスモデルとなっています。

商品開発の面ではヘアデザイナーから様々な情報を得て、それを基にミルボンの研究者が製品開発を行うという形をとっています。これをミルボンでは「感性と化学の融合」と呼んでいます。

ミルボンの時価総額はなんと1000億円!2013年からの過去5年間の株価の推移を見ても完璧な右肩上がりになっている超優良企業です。投資家の間でも有名になっており、今後この右肩上がりの業績はどのようになっていくかが大変注目されています。

日華化学

日華化学は福井県福井市に本社を置く繊維製造会社です。業務用洗剤、化粧品販売も行っています。1938年に創業して1993年に名古屋証券取引所2部上場、2015年に東証2部上場、2016年には東証1部上場しました。

出典:http://www.nicca.co.jp/06ir/shift.html

日華化学は東アジア地区へ積極的な進出をしていますが円高や大型取引終了の影響もあって営業利益は減額しています。日華化学の時価総額は200億円前後を推移しています。

資生堂

資生堂は言わずとしれた日本のNo.1化粧品メーカーです。化粧品シェアは国内No.1、世界シェアでは世界No.5のモンスター企業です。資生堂は福原有信氏が1872年に「資生堂薬局」を創業したのが基となっています。1972年に株式会社資生堂を設立しました。資生堂美容室を高島屋などの百貨店に華々しくキャンペーンしたことでお客さんが急増しました。1949年には東証一部に上場しました。一部上場から約70年近く経っていますが現在も東証一部に君臨しています。

女性の福利厚生がとても厚い企業なので就職希望者も多いです。

出典:http://www.shiseidogroup.jp/ir/pdf/ir20170809_395.pdf

資生堂は2017年上半期の決算では売上高、営業力ともに過去最高を更新しました。2020年までに連結売上高1兆円を目指しています。資生堂は近年国内化粧品事業が好調で、訪日外国人が資生堂製品を購入していることもあり高い成長率を誇っています。

また資生堂は中国への進出を積極的に行っていましたが、中国の景気悪化が原因で需要が落ち込み在庫過多になってしまうことが起こりましたので今後中国事業の立て直しを図っていく予定です。中国事業の営業利益率は年々増しています。

資生堂の時価総額は2017年9月現在脅威の1.5兆円!です。株価は過去5年間だと2013年から2016年にかけて社長交代などを経ながら緩やかに上昇し、2017年には急激に上昇しています。今後の事業展開が楽しみです。

美容室上場企業ディーラー編

出典:https://www.flickr.com/

ここからは上場企業でディーラーを紹介していきます。

ビューティガレージ

ビューティガレージは理美容機器の販売を行っています。シャンプー台、椅子、カットウィッグなど美容師が必要なものをほぼ全て取り揃えています。

ビューティガレージは2003年に設立した比較的若い会社です。創業者は野村秀輝氏で営業の経験を積みながらマーケティングプランナーとして独立し当社を設立しました。主にインターネットでの美容機器の通信販売を行っています。ビューティカレージは美容機器の直販が当たり前だとされた美容業界に通信販売という手法で一石を投じた企業です。美容業界からの反発に合いながらも業績を伸ばしてきました。

出典:http://www.beautygarage.co.jp/ir/highlights.html

ビューティガレージの売上高、経常利益ともに順調な成長を見せています。

市場は東証1部で時価総額は2017年9月現在90億円前後となっています。過去5年間の株価の推移は上下動を繰り返しながら国内EC化率の上昇が追い風となり最近では株価が上昇しています。今後もEC率は高まると予想されますので投資家にとっては注目の銘柄となっています。

美容室上場企業設備類編

美容室設備会社に上場企業はありませんが、今回は業界大手のタカラベルモントを紹介します。

タカラベルモント

タカラベルモントは理美容機器の製造、販売を行う会社です。1921年に大阪で創業され、1931年に理美容機器の製造に進出、1967年からは医療用機器に進出しています。歯医者さんで使用される特徴があるデンタルなどを製造しています。

タカラベルモントは海外への事業展開を積極的に行っています。1956年のニューヨークへ子会社設立を皮切りにロンドン、パリ、ブラジル、台湾、アジアと大陸問わず主要都市に進出している挑戦的な会社です。

出典:http://www.takarabelmont.co.jp/company/profile/

タカラベルモントのグループ連結での売上は649億円に達しています。タカラベルモントは事業の多角化が特徴です。

まとめ

ここまで美容室メーカー上場企業のまとめを紹介してきました。多くの上場企業は日本が豊かになり美容等への関心が高まり始めた90年代頃に業績を伸ばし上場を果たした会社が多いです。それまでに上場した企業は国内市場の飽和により積極的な海外展開を見せています。

順調に業績を伸ばしている企業は美容室との信頼関係を重視しているところが多く、美容室が求める経営のアドバイスができるコンサル的企業が伸びています。一度信頼関係ができてしまうとその牙城を崩すことは難しいですね。ただ美容剤などは化学系の会社も参入できますので今後業界変動が起こる可能性もあるでしょう。最後までお読みいただきありがとうございます。
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