【How】ヘアカラーの色持ちもアップ?「乳化」の目的とやり方について徹底解説

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美容室では、カラーリングして、洗い流しのはじめに少量のお湯で頭皮マッサージを行っている美容師さんが多いかと思います。聞きなれない単語かと思いますが、このテクニックは「乳化」と呼ばれます。乳化を行うことでカラーリングの色持ちをアップさせます。

今回の記事では乳化のやり方やテクニックについて解説します。一般の方も自宅でカラーリングする際にも使える技術ですので「乳化」はおすすめです!

ヘアカラー後の乳化とは?「乳化」の意味・目的について解説

出典:flicker”color hair”

カラーリング後の髪は、カラー剤によってダメージを受けています。そのため、乳化を適切に行えないと髪にダメージを与える、カラーリングにムラができてしまうなどが生じてしまいます。乳化の目的は以下の二つです。

・頭皮に付着した余分な薬剤を取り除きやすくする。
・リタッチなどの色を馴染ませるようにする。

また、乳化を行うことで、頭皮をきれいにし、カラーリングの色持ちが良くなるとも言われています。(ならないとも言われています笑)
美容師さんはぜひ覚えておきたい技術ですよね。

美容師が知っておくべき「乳化」のやり方

出典:flicker “method”

お湯で洗い流すだけと聞くと簡単なように思えますが要注意です。乳化は洗髪とやり方が異なり、奥が深いです。適切な乳化が行えないと、乳化の本来の効果が発揮されませんのでしっかりと勉強しておく必要があるでしょう。

乳化では、勢いよく洗い流してはいけません。手に取った少量のお湯で洗い流すことを繰り返します。地肌を揉み込むようにして地肌についたカラー剤と混ぜ合わせます。マッサージする際は、指のはらで優しく行います。マッサージの後、毛先にかけて、少しずつぬるま湯をかけ、よく泡立つまでしっかりと洗います。髪全体を乳化して、ヘアカラーの色が出なくなるまでよくすすぎ、水気を切ります。はじめは慣れないと思いますが、練習するうちにスムーズにできるようになるでしょう。

美容師必見!「乳化」の適切な時間とは

出典:flicker “time”

乳化では、時間が重要なポイントです。カラー直後の髪が濡れている状態は、色が抜け続けています。そのため、乳化に時間をかけすぎてしまうと良くないです。乳化は2~3分ほどで行う美容師さんが多いです。丁寧に洗い流してスピーディーに行うのは難しいですが、長くしすぎても5分ほどで終わらせる必要があります。

美容師が実践している「乳化」のやり方&テクニック

出典:flicker “salon”

乳化には下記のような細かい注意点がいくつもあります。

・ぬるま湯で行う

・ぬるま湯をシャンプーボウルなどにためて行わない

・お湯にカラーの色味が出なくなるまで乳化を行う

カラーリング後の髪は薬剤によってダメージを受けており、高温で行うと髪に良くないです。そのため、ぬるま湯で行うことが一般的です。また、お湯をためて行うと毛先の色素が抜けやすくなってしまいますので、手に取った少量のお湯で行うといいでしょう。乳化で抜ける色は余分な染料であるため、残っていると髪や頭皮に対してダメージの原因になります。

乳化の注意点は色々とありますが、美容室や美容師さんよってやり方やテクニックは異なります。まずは、身近な先輩のやり方や美容室のやり方を学ぶといいでしょう。

ヘアカラー後の「乳化」シャンプーは使うべき?

出典:flicker “soap”

ヘアカラー後の乳化では、お湯のみで乳化することが一般的ですが、シャンプーを使っている美容室や美容師さんもいます。

シャンプーには界面活性剤が含まれているため、シャンプーを加えることで余分なカラー剤を取り除きやすくしていると考えている方もいるかと思います。しかし、乳化工程で頭皮の色を取れやすくするぐらいの界面活性剤や乳化剤はヘアカラー剤に含まれているものが多いです。
そのため、シャンプーを足す必要はあまりないです。ただし、カラー剤によって異なりますので、一概にはなんとも言えません。

特に、酸性のシャンプーなど加えてしまうとヘアカラーの反応がストップしてしまいます。また、界面活性剤の働きも悪くなってしまい余分なカラー剤が取れにくくなってしまいます。このように、逆効果になってしまう可能もあります。お湯のみで乳化するやり方が基本と覚えておくといいでしょう!

まとめ

乳化のメリットや適切なやり方について学んで頂けたでしょうか?実際に乳化を試してみないと乳化の難しさや、やり方の疑問点などは気づけないでしょう。自宅でのカラーリングで一人で乳化を行うのは少し大変ですが、ぜひ試してみてください。